米澤創一

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 特別招聘教授。専門はプロジェク…

米澤創一

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 特別招聘教授。専門はプロジェクトマネジメント、本質思考等のモノの考え方。当研究科設立から教鞭をとっている。元アクセンチュア・マネジングディレクター。著書「プロジェクトマネジメント的生活のススメ」「本質思考トレーニング」

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会話の「噛み合わなさ」の正体

会話にひそむ難しさ前回、同じ会社で働くAさんとBさんの会話を紹介しました。 ただ、同情してもらいたいAさんの話に対して、Bさんはその意図を汲めず、自分が興味を持っているおにぎり屋さんの話を滔々と続け、挙句の果てに一緒に行こうと提案しています。Aさんは忙しく、疲れていて食欲がないことの引き合いとして、たまたま、おにぎりを使っただけなのに、思わぬところにBさんは食いついてしまったのです。 結果として、Aさんは思いを遂げることはできませんでした。今回の例ではBさんは無邪気な性格

    • なぜ、あの人との会話は噛み合わないのか?

      噛み合わない会話 オフィスの自販機の前でたまたま顔を合わせたAさんとBさん。二人は同じ会社に勤める同期ですが、Aさんの部署は繁忙期に突入した様子でお疲れ気味。   Aさん:「最近、仕事が忙しくて大変。先週なんて、毎日夜中まで残業してたんだよ…。」 Bさん:「えー、大変だね。」 Aさん:「そうなの。疲れているせいか、食欲もないし…。昨日の夜なんて、コンビニのおにぎり一つで済ませちゃって。」 Bさん:「おにぎり? そう言えば、私、最近ハマっているおにぎり屋があるんだ。すごく美味

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