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メルボルンの片隅で
2023年11月22日 09:40
いつもと同じように鏡の前に立ち指でゆっくりと唇をなぞりながら口紅をつける長年愛用しているピンク色の口紅初めて買ったのはいつだっただろうあの頃の私と今の私ふふっと笑みが溢れた目尻と口元にできる笑い皺祖母譲りの頬骨悪戯に知識と知恵を詰め込んだけど瞳の奥に棲む私はあの頃と変わらない今にも壊れそうな脆いガラス細工自信がなくて不安でいつも「これで良いのかな?」
2022年9月27日 14:40
私は存在しているのか。喜びも、悲しみも何処かへ消えていった。私の中に心は存在しない。疲れた肉体だけがベッドに横たわり乾いた空気が肉体を包む。食べることも、寝ることも、愛し合うことも忘れた生きた屍。怒り狂い、泣き叫んで、心を喪失してしまったのか。嫉妬、憎悪、絶望に蝕まれ、愛はもう宿らなくなったのか。私の中に心は存在しない。空洞になってしまった私の体。この肉体
2022年9月20日 14:22
都会の洗練された街並みも好き。自然の香りのする田舎の風景も好き。小洒落たレストランでの食事も好き。寂れたチャイニーズレストランでのご飯も好き。流行の服着て颯爽と歩くのも好き。ジーンズにブカブカのTシャツ着て歩くのも好き。目標に向かって努力するのも好き。なーんにもしないでボーっとしているのも好き。大きなことに挑戦するのも好き慎重に考えて行動するのも好き日本人の慎ましく静
2022年9月7日 15:04
ふと窓の外に目をやった春も間近というのにすぐ目の前の大きな木には葉の1つもついていない冬の名残を刻む木を茜色の空が包んでいる枝と枝の間に浮かぶのは赤い屋根が連なる町並み遥か向こうにかすむ平和に過ぎた今日に感謝して静かに時は流れていく今日もまた昨日と変わらぬ風景を穏やかな時間の中で厳かに見守る大きな木冬の名残を刻んでも春のように温かい静かに流れる時の中で森羅