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#読書感想文

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文芸書から自己啓発書まで、読書感想文として書き留めています。ご参考になれば幸いです。
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#孤独

名越康文(2017)『SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』の読書感想文

名越康文(2017)『SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』の読書感想文

精神科医の名越康文さんの『SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』を読んだ。2017年に夜間飛行から出版された書籍である。

「ひとりぼっち」とは、基本的には、ネガティブなイメージの単語である。

独りぼっち
《「ひとりぼうし」の音変化。「ひとりぽっち」とも》仲間や頼る人などがいなくて、ただひとりであること。「独りぼっちで置き去りにされる」
小学館デジタル大辞

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ジュンパ・ラヒリ(2019)『わたしのいるところ』の読書感想文

ジュンパ・ラヒリ(2019)『わたしのいるところ』の読書感想文

ジュンパ・ラヒリの『わたしのいるところ』を読んだ。2019年に新潮社より出版された本である。

ジュンパ・ラヒリは1967年生まれ、2015年からプリンストン大学で創作を教えているのだという。

この本はイタリア語で書かれたものの翻訳である。第二言語で書いたものが出版されるというのは、やはりすごいことである。

といっても、ラヒリの母語はベンガル語と英語だから、マルチリンガルであることは、それほど

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メイ・サートン著『独り居の日記』の読書感想文

メイ・サートン著『独り居の日記』の読書感想文

メイ・サートン著、武田尚子訳の『独り居の日記』を読んだ。みすず書房から2016年に出された新装版のほうである。

原題は『Journal of a Solitude』で1973年に出版されている。

どんなキーワードで検索をしていたのか覚えていないが、たまたまこの本がひっかかり、孤独についてよく考えるわたしにはぴったりだと思い、読んでみることにした。

最初の数ページで恋に落ちた。わたしのために書

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