魔法使いハウルと火の悪魔/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 西村醇子 訳
先日、金曜ロードショーにて初めてジブリ映画の『ハウルの動く城』を鑑賞しました。
映画自体は面白かったのですが、もっとしっかりとメッセージを受け取りたいと思ったので、原作である #ダイアナウィンジョーンズ の著書 #魔法使いハウルと火の悪魔 を図書館で借りて拝読📖しました。
結論から言いますと、映画と原作はほぼ別のものと考えた方がいいかなと思いました。
ただ、伝えたいメッセージはどちらも共通していると思います。
映画の方でもそうでしたが、ヒロインであるソフィーは、原作ではさらに輪をかけてずっと自己否定しています。
自分がどうしてダメなのか、自分がどれだけダメかを自分に言い聞かせマインドコントロールしている感じ。
そして、ハウルの方も原作ではさらに輪をかけてダメ男。
とにかく承認欲求が強く、常に誰かに承認されていないと自分を保てない感じ。
2人に共通しているのは、自分の深層意識ときちんと向き合えていないので、心根は優しくて思いやりがあって、溢れる愛があるのにも関わらず、そこに蓋をしてしまっているように読み取れました。
2人のことを書いていて気づいたのですが、とても他人事のような気がしません。
三姉妹の長女ソフィーは、まるで私のよう。
私も三姉妹の長女ですし、今ではだいぶマシになりましたが、自己否定をするところは未だに多少あります。
そして、ダメ男に母性本能くすぐられるあたりが、まるで私(笑)
ダメ男の奥底にある優しさにどうしても惹かれてしまうのです。
今回は、なかなか難しかったですが。。。
本作で私が受け取ったメッセージは、自分軸で生きていくために自己肯定感を高めることの必要性でしょうか。
多分、私は翻訳家の方との相性があまりあわなかったので、読み進めるのに少し苦労しました。
とはいえ、著者の描く物語はとても奥深いものがありそうなので、また別の方が翻訳されている他の著書も読んでみたいですし、映画もまた再視聴したいです。
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