源氏物語 巻一「若紫」/紫式部、谷崎潤一郎(訳)
LINEオープンチャット読書会すみれ内で開催されている「源氏物語」の輪読会にて「若紫」を読了しました✧*📖 𓂃𓈒 𓂂𓏸
(2024.10.13~2025.1.12 読了)
中途半端な記録の始まりになってしまいますが……
ここまではチャラチャラしていたとしても年齢も若いし、イケメンだしと許せるところがあった源氏でしたが……
こりゃあかん!!もう、フォローできるとこなしやでというとこまで源氏がきてしまった回でした。
なんて言われていた源氏ですが、想いを寄せている藤壺に似た幼い姫君に執着し、しまいには強行突破して連れ帰り、その合間には体調悪くて里帰りしていた藤壺に無理矢理逢いにいき、そんな中妊娠までさせてしまい。
さすがに周りにいる人達もドン引き、読者の私は嫌悪感すら湧いてくる始末です。
そんな自分勝手にことを進めて行く割に変なとこ人目を気にするんだなと思いきや、結局幼い姫君を連れ帰るところなんて全く理解不能です。
百歩譲って、いや千歩くらい譲って、藤壺を想うあまりの執着といえるのかもしれないけれどそれにしてもあまりに自分勝手すぎる……
藤壺を想っているといいつつ、藤壺に対しての思い遣りのなさも露呈しているように思えるし。
女を見下している感じが見えて嫌な気分にもなります。でも、現代でもまだその風潮はわずかに残っているかもとも思えたり。
これは私の勝手な解釈ですが、紫式部はそういう女性の不条理な現状を描きたかったのかな。
嫌な気分になる描写の多い回でしたが、あまりにも源氏が滑稽に描かれているので少し面白くもあると感じてしまった私は性格が悪いかもしれません。
とりあえず輪読会での雑談中に源氏の悪口ばかり言ってしまいました。
そして、Instagramの軽い感想にも書きましたが、「源氏物語」の中には恋愛小説や少女漫画のモチーフになるような要素もたくさん含まれていますね。
幼い姫君を連れ去るのはナシですが、現代でもイケメンに強引に連れ去られることに憧れた時は誰しもあったのではないでしょうか?
オラオラ男子に押しまくられて、どこかでちょっといい気分になってしまったことってありませんか?
私はあります。ただ、現実ではあまり良い結果には繋がらない気がしますけども。
私、ここに来てようやく「源氏物語」の楽しみ方が見えてきたような気がします。
源氏や関わる女性たち通して男性とは女性とはどういうものかを深く考察したくなりますし、またこの物語を書いている紫式部の心情を考察したくもなります。
関連本をもっとたくさん拝読して、理解を深めていきたいとさえ。
きっとこうやって人は「源氏物語」の沼に引きずり込まれていくのかもしれません。
お次は「末摘花」。
これはまた一波乱、色んな感想が飛び交う回になりそうな予感がするのでした。
プロフィールと他の記事はこちらからご覧になれます。
他愛ない雑談はこちらから🤗
#読書 #読書感想文 #読書エッセイ #読了 #本のある暮らし #積読家 #積読家 #積読本 #源氏物語 #紫式部 #谷崎潤一郎 #中公文庫 #LINEオープンチャット #読書会すみれ #輪読会