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オーウェル『動物農場』を漫画で読む/ジョージ・オーウェル、ベルナルディ・オディール(編・絵)、田内志文(訳)


ジョージ・オーウェルの名著を初のオールカラー漫画化
「オーウェル『動物農場』を漫画で読む」を拝読しました📖´-
(2024,10,8 読了)


「動物農場/ジョージ・オーウェル」はいずれ読まねばと積読していました。なんなら本書も含めて3冊積読しています。
開高健さんの翻訳で拝読してみたいと思い購入した1冊(田内さんもおすすめしてくださったので尚更)、書店でたまたま見つけて購入したヒグチユウコさん装丁の1冊、そして初の漫画化は田内志文さんが翻訳するということで迷わず購入。


なんでしょうね、もう。
どんだけ「動物農場」好きなんだろう私っていう状態が自分で面白くなってきました。
こうなったら全訳買ったろかい。いや、さすがに買いません。
でも、せっかくなので3冊読み比べはしたいと思います。
というわけで、「動物農場」初読の私はまず漫画版から。


今更「動物農場」の内容を知らない人はそんなにいらっしゃらないと思うのですが、軽くあらすじを書いておきますね。

人間から搾取されてきた農場の動物たちが一斉蜂起して「動物主義」の旗のもと、誰もが平等な社会を築こうとする。飛び抜けた知識をもつ豚たちが自然と指導者の地位につき、働いただけの成果を与えられ動物たちは幸せな毎日を送っていた。しかし指導者の豚の間で権力争いが始まり、やがて一頭の豚が権力を一手に掌握する。彼は反逆を企てた者たちを処刑するなど恐怖政治を敷くようになり、あろうことか人間との接近をはかるまでになる。

帯より



絵が可愛らしくて静かな雰囲気なのですが、奥に秘めた迫力みたいなものを感じました。
元々モデルになった国があるそうですが、まるでこれからの未来を予言しているような物語だと思いました。「1984」もそんな感じでしたけれど。
実際既にこんな風になってしまっているところもありますよね。


と、大きく見ることもできますが個々の問題として見ることもできます。
エゴが膨れ上がって支配者になり人をコントロールしようとする立場にはもちろんなりたくないですが、支配されコントロールされる立場にもなりたくありません。
でも、知識がないと結局知らないうちにコントロールされ都合よく使われ、気づいたら文句も言えない立場になってしまいます。



私は自分を戒めるために「無知は罪」という言葉をよく使います。自分がものすごく無知だという自覚があるからです。
自分で知識を付けないのはただの甘え、知識がない故に都合よく使われるのは自業自得だと最近特に身に染みて感じました。


平等の世界なんて幻だとは思いますが、自分が都合よく使われないための知識くらいは身に付けておきたいものです。
かといって頭でっかちになるのはまた違うと思うのですけれど。
お恥ずかしながら50歳を手前にやっと色んなことをまだまだ学ばなければいけないと実感したのでした。


相変わらず田内さんの訳とあとがきがが分かりやすいと私は思うのですが……
次はどちら(吉田健一さん又は開高健さん)の訳で拝読しようかなぁ。楽しみ楽しみ。








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菜穂☽︎‪︎.*·̩͙‬
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