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くまとやまねこ/湯本香樹実、酒井駒子(絵)
湯本香樹実さんと酒井駒子さんの絵本
「くまとやまねこ」を拝読しました📖´-
(2024,10,23 読了)
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以前参加した「ノンジャンル紹介型読書会 at読書会すみれ」でご紹介された絵本。
母棚にあったのですぐに拝読しました。
この絵本はなんでもドラマがきっかけで話題になっていたそうですね。テレビを見ない私は全く知りませんでした。
いつも一緒にいた大好きなことりさんが突然亡くなり、なかなかお別れができないくまさんは亡骸をお花と一緒に箱に入れ、手放せないまま持ち歩きます。外に出て友人たちに会い箱の中身を聴かれ見せると心配され、
「早く忘れた方がいい」というようなことを言われるばかり。
くまさんは、ことりさんの亡骸と共にとうとうお家に篭ってしまいます。
何日か経ち久しぶりに窓を開けたらやっとお外にでる気分になれたくまさん。森を歩いていると初めましてのやまねこさんと出逢いました……
死と向き合うというなかなか重いテーマですが、酒井駒子さんの優しい絵と湯本香樹実さんの温かい文がとても素敵。
大好きな人の死をなかなか受け入れれないくまさんの気持ちが痛いほどわかるので胸がキューッとなりますが、やまねこさんと出逢えたお陰で読者の私まで心救われて浄化されたような気持ちになりました。
死の受け入れ方って人それぞれあるとは思いますが、哀しみの渦中にごもっともなことを言われると私もくまさんのように心閉ざしたくなります。アドバイスなんかもいらない。
静かに哀しませて欲しい。哀しいことをそっと受け止めて欲しいだけです。
哀しみの渦中にある方への言葉のかけ方って確かに難しいです。私も痛みがよくわかるはずなのにアドバイスじみた言葉になっていないか不安になることもあります。時には気持ちを察してそっとしておくこともあります。
死と向き合う以外にも哀しみの渦中にある方を見かけたらやまねこさんのような心持ちで寄り添える人になりたいですし、そんな方々が増えることを願います。
そして、哀しみの渦中にある方々の心が少しでも癒されますように☘️*゜
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