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辻村深月著「傲慢と善良」/他人軸を捨てた時人生は変わるかもしれない。

辻村深月著「傲慢と善良」/他人軸を捨てた時人生は変わるかもしれない。

noteのお友達
しんちゃんさんの記事を読んで、私も読んでみました。
ネタバレを含みますので、これから読む方はスルーしてくださいませ。

辻村深月さんの著作は3冊位読んだと思うのですが、最初に読んだ「朝が来る」が面白くて、ドキドキして夢中で読み進めた事を覚えています。

あらすじ

しんちゃんさんは、この小説を読んで何度も鳥肌が立った と書いておられます。それは、
人が人を選ぶというプロセスが

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石井妙子著「女帝小池百合子」

石井妙子著「女帝小池百合子」

2020年5月に発行された暴露本を読みました。発売時は興味なくスルーしてたのですが、都知事選が終わった頃急に読みたくなりまして。

巷でよく耳にする「学歴詐称」について、カイロ大学時代に同居していた 北原百代さん(この本では仮名になっていますが、のちに文庫本発刊の際実名を公表されました。)だけが知っている、小池さんの赤裸々な真実(正体)が明らかにされています。

百代さんは、何十年も彼女の本当の姿

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稲垣栄洋著「生き物の死にざま」/立ち読み中落涙しそうになった本。

稲垣栄洋著「生き物の死にざま」/立ち読み中落涙しそうになった本。

書店にて、
タイトルに惹かれ手に取り
立ち読みしながらうるうるしてしまいお持ち帰りせずにいられなかった本です。

虫の話題は苦手だけど(虫だけでなく動物や魚やいろんな生き物全般出てきます)
読んで良かった。

私が書店で落涙しそうになった話を少しご紹介します。

子に身を捧ぐ生涯ーハサミムシ
石をひっくり返すと慌てて逃げ出すハサミムシがいる一方で、
ハサミを振り上げて威嚇はするものの 絶対にそこか

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昼田祥子著「1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話」/それは誰のための服なのか。

昼田祥子著「1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話」/それは誰のための服なのか。

著者は、ファッションエディター、つまりファッション誌を作るお仕事を22年続けておられる方。つまり、読者に服を買え買え言ってきた方だそうです。
1年365日24時間服に人生を捧げてきた著者がメルカリに出会い、給料のほとんどを注ぎ込み集めて来た1000枚もの服を手放し始めた。
それをきっかけに気付いた自分の内面について考察されている本です。

著者は、「おしゃれになりたい」の裏側にある自信のなさ。何か

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柴田哲孝著「暗殺」

柴田哲孝著「暗殺」

深田萌絵さんが紹介されていた本を読みました。
萌絵さんは確か3日で2回読んだとか。私はこんなに時間があるあるなのに5日くらいかかりました😅
本日午前中に読み終わり、
今日が元安倍総理の命日だった事に気付きました。なななんという偶然。

【多くの謎】
⚫︎事件直後の検証がすぐ行われなかった(3日後に行われた)
⚫︎右頚部から入った銃弾が心臓まで達し致命傷となったが、これは容疑者が打ったものではなく

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高野弘之著「母子手帳のワナ」/予防接種の闇

高野弘之著「母子手帳のワナ」/予防接種の闇

まず、先ほど知ったこと↓

現在の母子手帳のワクチン接種項目に、新型コロナウイルスの項がシレッと追加されているそうです。
こうして乳幼児にもバンバン打つ。
妊婦にも打つ。
打たれた子供も生まれた子供もきっと長生きできない。恐ろしい人口削減計画です…

衝撃を受け、、
これまた下書きに保存していた読書感想文を投稿します。
嫌な話ばかりでごめんなさい。
でも、1人でも多くの人に知って欲しい事実がありす

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鈴木宣弘著「世界で最初に飢えるのは日本」/食糧危機問題がヤバい。

鈴木宣弘著「世界で最初に飢えるのは日本」/食糧危機問題がヤバい。

最近繋がったあみあみさんの記事で視聴したこちら↓

恐ろしい内容でした。25年ぶりに改訂された農業基本法がヤバいんです。
今苦しんでいる農家への支援は全く行わず(海外では普通に行われている施策です。)田んぼを潰すことに何百億円もの補助金を出し米作りを減らそうとしているだけでなく、農地にしてさつま芋を作ることを奨励、そこに向かわない農家には罰金を課す。
はぁ⁈
いったい何がしたいんでしょうか。

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青山透子著「日航123便墜落の新事実」/政府の、国民を救わない保身体質を暴く本。事実であるならその罪は果てしなく重い。

青山透子著「日航123便墜落の新事実」/政府の、国民を救わない保身体質を暴く本。事実であるならその罪は果てしなく重い。

私たち夫婦が結婚した翌年の夏、夫の実家へ初めて帰省した翌日に起きたのが、坂本九さんも犠牲となったあの日航機墜落事故でした。夫の実家の茶の間で皆でずっとテレビ報道を観ていたことをとてもよく覚えています。 

森永卓郎さんの「書いてはいけない」と、元日本航空客室乗務員 青山透子さんの本を読み大きな大きな衝撃を受けました。

この事故にこんな大きな疑惑があることを私は今の今まで知りませんでした。

陰謀

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脇屋友詞著「厨房の哲学者」/重要なのは、「何」を選ぶかではなく「何か」を選ぶこと。

脇屋友詞著「厨房の哲学者」/重要なのは、「何」を選ぶかではなく「何か」を選ぶこと。

脇屋氏は知る人ぞ知る中国料理の巨匠ですね。この本を読んでいて、中国料理の世界で日本人が大成するという事の凄さを知りました。

占い師だったという脇屋氏のお父様は、家庭内で絶大な権力を持っており、中学を卒業したら赤坂の中国料理店で働く事が勝手に決められたのだそうです。

中学を卒業後すぐに(高校進学を親から許されなかった)親元を離れ朝早くから夜遅くまでひたすら重い鍋を洗っては運ぶという苦行に、脇谷氏

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絵本「まゆとおに」/やっぱり北風より太陽なんだと思う。

絵本「まゆとおに」/やっぱり北風より太陽なんだと思う。

お友達のmuさんの記事を読み、興味を持ち購入して読みました。

ある山に住むやまんばの娘まゆと鬼のお話です。
やまんばと言ってもスリムでカッコいい素敵なママです。そしてまゆは、人を疑う事のない純真無垢な、だけど驚異的なパワーを持つ女の子。(私とはえらい違い)
鬼と出会い命を狙われるものの、
結果的に鬼と仲良しになっちゃう。
またやまんばママが懐の深い人情溢れる人で。
鬼をハナから危険視するのでなく

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平野啓一郎著「死刑について」/死刑制度について考えてみた。

平野啓一郎著「死刑について」/死刑制度について考えてみた。

重い内容の本ですが、興味を持ち読んでみました。
ご興味ない方はどうぞスルーしてくださいませ。

平野氏は元々は死刑肯定論者だったが、「決壊」という、被害者の心情に寄り添った小説を書く際の取材を通じて、被害者家族に対し国のケアが全くなく放置されて来た実態を知る。
それをきっかけに、人が人を殺す死刑制度に疑問を持つようになり、死刑反対の立場を取るに至った。

何故か。
「決壊」執筆にあたる取材で知った

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ひすいこたろう×SHOGEN著「今日、誰のために生きる?」

ひすいこたろう×SHOGEN著「今日、誰のために生きる?」

たくさんのnoterさんがお読みになっていて、皆さん読んで良かったと書いておられたので私も読んでみました。

江戸時代末期の日本は、今よりずっと不便な生活だったにも関わらず、皆楽しそうに生きていたという。
それに引き換え、現代人はエアコンがあり毎日お風呂に入れ水洗トイレがあり
食べ物に困らずわりと贅沢な暮らしをしているのに、皆幸せそうに見えないのは何故なのか。
日本人が忘れていた、人間としての根源

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森下典子著「日日是好日」映画も観て感じた事♡

森下典子著「日日是好日」映画も観て感じた事♡

随分前に本を読んでおりましたが
映画は観ていなかったので
編み物(中毒です)をしながら数回に分けて視聴しました。(現在アマプラで視聴可能です)

原作はこちら↓

とても印象深い本でしたので、細かいところまでよく覚えております。

<私の記憶に残っていること>
⚫︎お茶の作法は、メモして覚えるものではない。体が勝手に動くくらいお稽古を重ねて体に染み込ませること。
⚫︎季節が変わったら今まで覚えたこ

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森永康平著「国の借金は問題ないって本当ですか?」/税金ってなに?国債って何?MMTとは?

森永康平著「国の借金は問題ないって本当ですか?」/税金ってなに?国債って何?MMTとは?

最近、Youtubeでよく、「税金は財源ではない」という話を耳にしておりました。

室伏謙一さんの説明で大まかには理解できましたが、もう少し深く知りたいと思い、たまたま知ったこの本を読んでみました。

この本の基本的な考え方は、MMT(現代貨幣理論)に基づいております。

MMTとは

ご存知の通り、国の借金とは国債のこと。1月〜3月の予算審議で決まった予算は、4月になると即座に執行される。公務員

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