【自分の頭で考える】ということ
今回は、「自分の頭で考えるということ」について書いていきたいと思います。
その意思決定は、【自分で考えた】ものか
それって当たり前のこと・・・と、思うかもしれません。
コンビニでお昼ご飯を買う。
本屋さんに立ち寄って本や雑誌を買う。
仕事や学校へ行く。
締め切りが近い課題の計画を立てる。
自分の全ての意思決定は、
自分が全て頭で考えている。
とは限りません。
コマーシャル、
口コミや紹介、
レビューサイト、
本の影響など、
ある程度出来上がった情報によって、
それに影響されることが多いと思います。
実際、
企業は広告費を膨大に支払ったり、
芸能人が出演している映画やドラマの「番宣」をしたりしています。
その方がモノが売れたり、視聴率、興行収入が増えるからです。
自分の頭で考えるとは
例えば、
「公益社団法人 全国出版協会」の、
「出版科学研究所」が出しているデータで、
「日本の出版販売額」というものがあります。
それによると、
2000年の1年に売れた本・雑誌の総額は、
約2兆5000億円だったのに対して、
2020年の1年で売れた本・雑誌の総額は、
1兆6000億円です。
約1兆円もの本が売れなくなってきています。
この「事実」をどのようにとらえるでしょう。
もうひとつ興味深いのは、
「若者の読書離れ」という言葉。
度々耳にします。
こう見ると、
若者が本を買わなくなったから、
全体の本の売れ行きが悪くなった。
若者が本を読まなくなったのは、
スマホでYouTubeやゲームをしているからだ。
そのような情報操作に、
引っ掛かりそうになります。
もちろん、
それだけでは1兆円もの売れ行きダウンにはつながりませんし、
実際に「若者が本を読まない」というのは結果であって、
そこにも理由があるはずです。
そして「読みたくても読めない」という可能性も探るべきです。
自分でデータを読む
ココに興味深いデータがあります。
幸せ経済社会研究所のホームページにある、
「相対的貧困率」のグラフです。
日本でも貧困率は上昇しています。
ここでの貧困率とは、「相対的貧困率」のこと。
つまり、国民の所得の中央値(所得の低い額から並べて、ちょうど中間の値)
の半分未満の所得の事です。
その貧困率は、先進国30か国中、
日本は4番目に高いそうです。
実際に、20歳未満の貧困率は、
1985年から2012年にかけて急増しているそうです。(11.3%→16.4%)
(首都大東京のデータ)
可能性は1つではない
自分の意志決定とは関係ないかもしれませんが、
意思決定のためには正しい情報が必要です。
若者が本を買わないからと言って、
本を買ってもらうために、
面白い企画を考えたとしても、
そもそも本を買うお金があったら・・・
という次元であれば、行動がかみ合わなくなります。
つまり、
「情報は自分でとる」
「情報の解釈は自分でする」
ということです。
今回は「自分の頭で考えるということ」というテーマで書いていきたいと思います。
今回の1枚は、araigoichiさんにいただきました。ありがとうございました(^_-)-☆
それでは今回もご覧いただきありがとうございました。
また、あした(^^)/~~~