新谷雅先

新谷雅先(しんたにまさき) ※まさろうともいいます。 昭和32年福岡県くきなみ村生まれ…

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新谷雅先(しんたにまさき) ※まさろうともいいます。 昭和32年福岡県くきなみ村生まれ。詩やエッセイを書いて、今世を遊んでいます。 日記 = https://memo.invilab.jp/user/massaki1488

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【music】湖上

中原中也の詩『湖上』をイメージして作った曲です。

    • 【詩】忘れている

      今日が休みであったことを忘れている。 簡単な熟語を間違えるし、 横文字言葉が覚えられない。 『雰囲気』を『ふいんき』と言い、 『シミュレーション』を『シュミレーション』と言う。 『りっしゅん』と『りっしゅう』を言い間違える。 『しゅんぶん』と『しゅうぶん』を言い間違える。 わかっているのに五月三日を、 ついつい『文化の日』と言ってしまう。 昔覚えた寿限無が出てこない。 完璧だった般若心経もつっかえる。 人の名前がとっさに出てこない。 隣に住んでいる人の顔がよくわからない。

      • 11月10日の日記

        • 入金

           先日、メールをチェックしていると、その中に銀行からのものがあった。  内容を見てビックリした。何と『入金』と書いているではないか。一瞬、給料日なのかと思ったが、給料日にはまだ早いし。というか、その口座は給与振り込みの口座ではないのだ。ではいったい、どこからお金が振り込まれたのだろう。  実はこの口座は住宅ローン専用の口座で、ぼくの家族と銀行関係の人以外誰も知らないのだ。 『もしかしたらこれまで払いすぎていたのではないか?』 『嫁さんが何かの懸賞の振込先にしていたのではない

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        【music】湖上

        【music】湖上

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        記事

          【詩】砂糖が切れて

          あっっ、そうだった。忘れていた 砂糖が切れかかっていたんだった。 砂糖がなくなりかけていることに 気づいたのは一昨日の夕方だった。 「明日スーパーに行くからその時 買うことにしよう」と思っていた。 予定どおり昨日スーパーに行った。 だが砂糖を買うのはついでであり 主な目的は今日の昼飯の買出しだ。 適当な品を籠に入れてレジに並ぶ。 心に何か引っかかるものがあるが 大したことではないだろうと帰宅。 あっっ、そうだった。忘れていた 砂糖が切れかかっていたんだった。 だが切れてい

          【詩】砂糖が切れて

          紙くず

          頭の中にこびりついている由無し事を 紙くずのようにグチャグチャにして つじつま合わせの外面野郎たちに ドカンと叩きつけたい気分にあります。 そうすれば頭の中はすっきりして 日々の生活はくっきりして 曇った世間ははっきりすることでしょう。

          妖怪はらまわり

           おもに文明国に生息するのが、『妖怪はらまわり』である。取り憑かれると、おなかの周りが膨れていくのですぐにわかる。  この妖怪は実体を持たないが、甘い物などを見つけると、取り憑いた人間の心に働きかけ、誘惑に勝てないようにしてしまう。よく「お菓子は別腹」などと言うが、実はこれ、『妖怪はらまわり』が言わせているのである。 「脳の疲れを取るんために、チョコレートを食べるんだ」とか「タバコの量を減らすために、キャンディをなめるんだ」などと、自分に対して苦しい言い訳をするようになる

          妖怪はらまわり

          ギターチューナー

          「その当時スマホがあったら、 余計な出費をせずにすんだのに」 と思う品物が多々ある。 例えばギターチューナーだが、 現在使っているヤツは 80年代に数千円出して買った物だ。 当時はこの数千円が普通で 決して高いとは思わなかった。 ところが今となってはその数千円が高い。 なぜならスマホのアプリはタダだからだ。 しかもスマホだと常に携帯しているので 飲み屋などに飾りで置いてある ギターを突然弾きたくなった時に重宝する。 このタダは安い。

          ギターチューナー

          【詩】雨の過疎

          この駅のすすけた壁に 『雨の過疎』という わけのわからない 言葉が書いてある。 誰が書いたのかは 知らない。おそらくは 何十年か前、この街が まだ賑やかだった頃に 今の世を見てきた人が 落書きしたものだろう。 いつも雨を待っている この街の今の有り様を 案じているように 思えてならない。

          【詩】雨の過疎

          お金の行方

           先日、嫁さんと近くのレストランに昼食を食べに行った時、高校の同級生Sにあった。彼は高校以来の友人で、社会に出てからもずっと飲み友だちでいるのだが、コロナ禍があってからは会ってなく、久々の再会となった。彼は仕事でそのレストラン近くに来ていたということだった。しばらく話をして、「また飲み会をやろう」ということで別れた。  彼と別れたあと、ふと思い出したことがある。それは、高校2年の頃の話だ。  他のクラスの男が、先生の車にバイクをぶつけて傷を入れたことがあった。先生は怒り、そ

          お金の行方

          【詩】エスカレーター

          エスカレーターのある場所は 大がかりな機械が動いている 危険極まりない場所であって、 親が「その辺で遊んでなさい」 とほったらかす場所ではない。 また監視役の爺さん婆さんが エスカレーターで遊んでいる 孫に目を細める場所でもない。 上りエスカレーターは階上に 移動するための機械であって 「ヨーイドン」で駆け下りる ゲームのための遊具ではない。 下りエスカレーターは階下に 移動するための機械であって、 駆け上がって足や腰を鍛える トレーニングの器具ではない。

          【詩】エスカレーター

          妖怪ねぶそく

           寝不足というと本人の不摂生に起因するものと思われがちだが、実はこれは妖怪の仕業なのである。パソコンやスマホには、必ずこの妖怪が潜んでいる。  この妖怪に取り憑かれると、時間が経つのを忘れさせられてしまう。午前1時を過ぎても、2時を過ぎても、「まだまだ」という気分にさせられるのだ。  特にブログを書いている人がこの妖怪に取り憑かれると、「集中力がなくなる」「アイデアが出なくなる」「文章が雑になる」などといった症状が出てくる。  また妖怪は、パソコンをフリーズさせたり、誤

          妖怪ねぶそく

          【詩】卵割れちゃった

          スーパーなどで買い物して 帰ってきてからいつも困るのが 玄関での卵割れだ。 これがけっこう事件なのだ。 せっかくそこまで慎重に 慎重に運んできたのに 玄関を開けた途端に気が抜けて つい乱雑に置いてしまうのだ。 中身が溢れてしまうと 他の荷物や床についてしまい 乾くまではぬるぬるするし 乾いたあとはこびりつくし。 なーんてことにならないように 気を抜かず荷物を食卓の上に 置こうとしたら角っこにカチッ 「あーあ、卵割れちゃった」

          【詩】卵割れちゃった

          チンチン電車の夢

          1,  この街のチンチン電車が廃止されてから24年経つのだが、今でも時々チンチン電車の夢を見ることがある。  その内容のほとんどが、 『渋滞でバスがなかなか来ない。このままだと遅刻すると思い、電停まで走って行く』  というもので、あまり思い出したくないことばかりを再現してくれるのだ。  とはいえ夢は、当時の電停付近の風景や、電車の車内を正確に再現してくれている。その当時の乗客の服装などを再現してくれることもある。たまに近くの民族学校の制服や、職工さんの油の染みた作業着が、

          チンチン電車の夢

          【詩】アンケート

          環境は変わりません。 職場も変わりません。 中古車を購入しました。 ゆえに車を買う予定はありません。 スマートフォンを変えました。 今回もiPhoneですよ。 慣れているので使いやすいです。 機能も充分満足してます。 国内旅行は行っておりません。 海外旅行も行っておりません。 出張なんてありません。 長期出張もありません。 家を買う気はありません。 リホームする気もありません。 そんな興味はありません。 引っ越しも予定していません。 趣味は変わらず読書です。 そうそう

          【詩】アンケート

          【詩】階段の怪人

          階段の怪人が ジッとこちらを伺っている 来る日も来る日も 飽きもせずに ジッとこちらを伺っている たまに足を踏み外すのか ギイッという音がする

          【詩】階段の怪人