見出し画像

[詩】鉄棒

頭の右上に長い鉄棒が見えている。
ぼくはそれをつかもうとしている。
鉄棒は常にそこに有るのではなく
何かの折に右上に降りてくるのだ。
だからぼくはその折を逃すまいと
常に右上に神経を集中させている。

さて右上の鉄棒をつかんだことで
ぼくの人生がどう変っていくのか
それはいい事なのか悪い事なのか
そのへんのことをぼくは知らない。
だけどそれが宿命のように思えて
必死に鉄棒をつかもうとするんだ。

いいなと思ったら応援しよう!