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私が理事を務めている人材開発・パフォーマンスに関するグローバルな組織であるATD(※1)の日本支部(ATDメンバーネットワーク・ジャパン)のスタディグループの一つである「HPI(※2)スタディグループ」では、毎年様々なHRのテーマをHPIという切り口で整理し、提言する活動を行っています。
※1  The Associaton for Talent Development
※2  Human Performance Improvementの略でATDが推奨しているパフォーマンス・コンサルティングモデルです。

本年度の活動においては、「人的資本経営への向き合い方:人事戦略へのデータストーリーを考える」に関する調査を行うことによって、HR として果たすべき役割、成果、知識・スキルといったものは今後どのようなものになるのか、そしてどのようにリスキルをしていったらよいのかをHPIの知見を交えて考察し、提言したいと考えています。

ここ2~3年「人的資本経営」の重要性が政府からも提言され、ISO30414の取得に向けたコンサルタントの養成講座も設けられるなど、組織における人材マネジメントの在り方をデータとして示すことへの注目が集まっています。

一方で、人的資本の「開示」そのものが目的になっていて、もしかすると、本来人事部門が果たすべき重要な役割である「人と組織のパフォーマンスを最大化させる」といった点が「人的資本経営」の文脈の中で、正しく認識されていないのではないか、という課題感をもっています。
また、人事部門は経営企画やIRのオーダーに基づいて、単にデータを提供しているだけ、になっているなんてケースももしかするとあるのかなとの危機感も感じています。

そうした課題認識のもと、我々HPIスタディグループとしては、
・組織戦略と人事施策のつながりや、人や組織に関するデータ収集や
 活用への人事の関わりの実際は、どうなのか?
・人的資本経営へのシフトが与えている人事の役割はどのようなものか?
といった点を調査し、今後の人事が果たすべき役割や具体的な取り組みを
アンケート結果を踏まえて提言する予定です。

ついては、人事部門の皆様や、人事に関わる方に限らず人的資本経営に興味のある方、それに伴う人事課題を感じていらっしゃる方は、ぜひ以下アンケートにご協力をお願いいたします。(問いは4問ですので5分以内で回答頂けるかと思います)

本調査結果の報告と考察は、2023年12月5日から8日に開催されるATD Japan Summitで発表する予定です。

また、本調査にご協力いただいた方には、同報告書を提供させて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。



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