Marie Abe

オランダ3年目。日本ではライターをやっていてオランダで自分の媒体を立ち上げるのが夢でやってきましたが、初期の段階で計画が崩れ、未だに作れておらず、まずはnoteを初めてみることにしました。よろぴくお願いします。

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オランダ3年目。日本ではライターをやっていてオランダで自分の媒体を立ち上げるのが夢でやってきましたが、初期の段階で計画が崩れ、未だに作れておらず、まずはnoteを初めてみることにしました。よろぴくお願いします。

最近の記事

「もうええでしょ」オランダ版ガチ地面師疑惑なう③《最終章》

「Hello」 電話に出ると、担当者の男が出た。 地面師疑惑満載なので、警戒しながら相手の声色を確認する。電話越しからあらゆる犯罪者情報をキャッチしようと全神経を耳に注ぐ。(失礼) しかし、男は実に気前のいい感じの人だった。 「ハロー、元気かい?調子はどうだ?イベントあとちょっとだね!ははは」 やたら陽気だな。てかなんかめっちゃ良い人そうやな。 いや、まて、、、。 プロの詐欺師はいい人そうだから沢山の人を騙せるんだろうが。愛想悪い人はどちらかというと友達少なくてコミ

    • 「もうええでしょ」オランダ版ガチ地面師疑惑なう②

      前回の話を振り返ると、まずあまりにも条件の揃ったクラブ開催場所があって、レンタル料が無料でドリンクのノルマもないという、奇跡の場所(=地面)に対する、ルームメイトの客観的な視点 「それ、地面師じゃないですか?」 に、ハッとさせられ、振り返ってみた時のいくつかの違和感を反芻する…というもの。 地面師疑惑① 「君に2回メール送ったよ」〜存在しない2通のメール〜まず、最初に私はこのクラブの公式ホームページに2回問い合わせメールを送っている。しかし一向に返事が来ないので電話をか

      • 「もうええでしょ」オランダ版ガチ地面師疑惑なう①

        オランダ・ユトレヒト。 最高の立地。レンタル料無料。ドリンクのノルマもない。さらに100人から最大800人までの部屋が選べて何人お客さんが集まってもセキュリティ費は1人分のみでOK。クラブイベント開催場所として最高だった。 そんなことってある?? しかし、電話で何回聞いても担当者は「そうだ」としか答えない。 嘘のような本当の話。 やっと最高の場所を見つけた….!! 前にも触れたが、私は今オランダで定期的にアニソン(アニメソング)のDJイベントを開催している。 しかし

        • 【スーツケース紛失】パリから帰ってきたら手ぶらだった話。

          パリの1人旅行から帰ってきて、家に着いた時。 私はやっとスーツケースがないことに気づいた。 しかも、帰宅して数時間後のことである。 旅行から帰ってきて、「はー疲れた〜!」とホッと一息、茶ぁしばきながら携帯いじって、数時間経ったとき、私はスーツケースに入ってるはずの何かを取り出そうとして、スーツケースそのものがないことに気づいた。 そんなことある?(ない) 海外旅行から帰ってきて、自分が手ぶらなことに お茶飲みながら数時間気づかない人間ている? 我ながら「さすがだな」

          「推しの子」の海外人気がやばすぎる件

          突然だが、私は今オランダで去年から始めたNAKAMAという名前のアニメソングをRemixしたDJイベントを定期的にオーガナイズしている。 そのことについては今度詳しく話したいと思うが、今日は海外で強い人気を誇る『推しの子』を始めとする日本の漫画とアニメの海外人気について少し話したいと思う。 『推しの子』は、日本のみならず、海外でも現在非常に高い人気を誇っている。アニメのオープニングテーマ「アイドル」(YOASOBI)は、米国のBillboard Global 200チャー

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          3000円のSUSHI BENTOの中身がヤバすぎる

          オランダのZuid(ザウド)駅。ここは、いわば東京の「丸の内」や「六本木」に似ていて、特にオランダのビジネスマンが多く集まるエリアで、金融やビジネスの中心地の一つとされている。 日中はスーツをビシッと着こなした、いかにも優秀そうなサラリーマン達が真っ白い歯を見せながら長い脚で闊歩している。 ちなみにかの有名な世界的DJとして知られるマーティン・ギャリックスの自宅がこの近辺のビルの屋上にあるのは有名な話。 私も実はここのあるカフェでマーティン・ギャリックスを生で見たことが

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          「私オランダもう無理です。帰国します」パニクった時に救ってくれた恩人の話

          「私帰国します。頑張れませんでした。一緒に頑張ろうって話したのに約束守れなくてごめんなさい」 オランダで迎えた最初の冬、2月。 雨でびしょ濡れのまま、泣きながらスーツケースを持ってセントラルステーションのスタバの前に、私は立ち尽くしていた。 今思えば、オランダ1年目の私の精神状態はかなりギリギリだったと思う。着いた瞬間から予期せぬことが次々に起きて、立て続けに災難に見舞われたから。 しかし当時を振り返ると、そうでなければ出会えなかった素敵な人たちとの出逢いが必ずあって、

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          オランダでチャリ生活を再開してから致死率が確実に上がった気がする

          チャリがまた盗まれて(2回目)、以降ずっと6ヶ月くらい電車生活だったんだけど、オランダはまぁ交通費がバカ高いので絶対に自転車で生活したほうが節約になるのは火を見るより明らかだったんだけど、だけど、だけど。 まぁ探すのがめんどくさくて。それが私というズボラすぎるあまり人生の大半を無駄な時間とお金に費やしてきた人間の成れの果てである。 なかなか安い自転車が見つからなくて、ダラダラ先延ばしにしてたけどやっと安いチャリ見つけた!と思って購入して届いてみたら、まさかのおもちゃだった

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          パリピすぎるルームメイト5人vs1人で戦って世界最大の蒙古斑が出来た話

          オランダ1年目の8月。つまり、私が渡蘭して1ヶ月後の出来事である。私はオランダ1年目の時ことごとく不運に見舞われて10回引っ越しをした。今回はそんな数ある引越し体験記の記念すべき第1回目の引っ越し事件についての物語である。 その家は、6人シェアの三階建てだった。私以外の5人全員が同じ某有名ファミレスチェーンで働いていて、全員がアルゼンチン人だった。(どアウェイ) アルゼンチーナに偏見はない。というか人生で初めてのアルゼンチーナだった。しかし彼らは物凄くパリピだった。やはり

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          オランダ初の動物園!一緒に行った子が生物学者並みの知識で後半の記憶がほぼない件

          去年ぐらいからずっと私をロッテルダムの動物園に誘ってくれていた子がいて、やっとこの前行くことができた。 その子の両親は動物園の年パスを持ってるぐらい動物園が好きらしく、友達と行ってきなさいと言って私の分のチケットまで買って渡してくれていたらしい。 私は動物が大好きなんだけど、動物園はあんまり行ったことがなくて。野生の方が好きってのもあるんだけど。動物園はなんか飼育されてる感があってなんかちょっとアレだなみたいなのはあって。けど普通に行くと楽しいんだけど。 日本でもあんま

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          「お前ら客が全員嫌いです」が顔に書いてあるカフェのおじさんの話

          別に安くも美味しくもないのに、よくコーヒーを頼んでいたカフェがあった。理由は雰囲気が良かったからでも、店員さんが優しかったからでもない。 近くに他にコーヒーを飲めるところがなかったからだ。 オランダ・アムステルフェーンの一角に、ちょっと変わったエリアがある。プレハブみたいにおんなじ形のお店が5つ、カラフルに横に並んで、それぞれ決まり合わせたみたいに違う事業のお店を営んでいる。 商店街と呼ぶには小さすぎるけど、市場(いちば)と言われたらまぁミニ市場とも呼べるかもしれない。

          「お前ら客が全員嫌いです」が顔に書いてあるカフェのおじさんの話

          50セントをせがむ身なりのきちんとした若い男性の話

          昨日アムステルダム・セントラルステーションに50セントをせがむ身なりのきちんとした若い男性がいた。 ぱっと見30代前半。整えられたあごひげ。汚れたら目立つはずの綺麗な白いTシャツに、7部丈のカーゴパンツ。足首にはミサンガをつけて、なんかむしろその辺の人よりちょっと小洒落ていやがる。 結構なスピードでその男は次々と順番に50セントをみんなにせがみまくっていたから 「つぎ私だな」と構えていると、案の定その男は私に聞いてきた。 「Do you have 50cents?」

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          スキポール空港でけたたましく叫ぶ、タクおじの話

          夜中1時、私はスキポール空港にきていた。飛行機に乗る予定はない。単純に乗るバスを間違えた。ついでに終電を逃した。友達の家から帰る時に終電に乗ったんだけど、なにかを間違えてとんでもない変なルートのやつに乗ってしまって、なぜか空港までやってきてしまった。 あーーーまたやってしまった…。(常習犯) 私はその時、今後の人生についてごちゃごちゃと悩んでいた。ただでさえ方向音痴なのに行き先に集中しないとこういうことになる。寒いし眠いし早く家につきたかった。タクシーが頭をよぎった。 い

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