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マルガスキーカンパニー

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脳内社員たちによって綴られた、2019年冬から春までの記録です。
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#時間

日報    4月17日    おいしい冷やし中華の食べ方

記入者 :タラバミント 今日は「夏日」という予報だった。 予報は的中した。 窓から差し込む日差しに、 みるみる社内の温度は上昇していく。 気晴らしに、会社の敷地の雑草抜きをしてみた。 さすが夏日。暑さと汗でへろへろになった。 そのせいだろうか。 僕は午後に入ってから体調を崩してしまった。 パソコン仕事も手につかず、 初めて早退をすることにした。 家のソファでぐったりしていると、 半袖短パン姿のパン父ジュニアがやって来た。 「具合悪そうね」 「うん。でも腹は減って

日報 4月15日 ピュアだけじゃ生きられない

記入者:明明 「いい仕事してる人」の定義は何だと思う? 真面目で、謙虚? 気が利いて、一生懸命? 人当たりが良く、時間を守る? 仲間に信頼されていて、行動力がある? 自由な発想で、固定概念に囚われない? 信念を持ち、使命感がある……? 近頃いろいろな人とおしゃべりできる機会があって、 ミンミンは「いい仕事してる人の定義」を垣間見たような気がしたの。 いい仕事してる人は、 心の深〜いところに“ピュア”なものがある。 生きる活力の原石みたいなものでね、 表に

日報    4月13日    世界一長い3分と、世界一短い1時間

記入者:かくなみ みほ 人によって、場面によって、 時間というものの捉え方はまるで変わってしまいますね。 例えば「3分」。 近所のコンビニに歩いていく3分なら、 長いとも短いとも感じないかもしれません。 お腹が空いているときの3分なら、 2分半でカップラーメンを食べ始めてしまうかもしれません。 試験の残り時間3分なら、 内容の出来によって何を感じるか180℃変わるでしょう。 隣町までの電車一駅分の3分なら、 車内の混み具合が天と地を分かつかもしれません。 時間に

日報 4月11日 お楽しみモードの無限

記入者:タラバミント 今日は、僕の「お楽しみモード」について話すこととする。 例えば僕は、 今年のお花見は各地でどのように過ごそうかと想像する。 旭川では、 常盤公園をくるくる歩いて、 ボート乗り場に集まるハトを眺めては休憩し、 それからだるまやのバナナ焼きを買って、その場で一本食べる。 札幌では、 お気に入りのパン屋で焼きたてのバターたっぷりのパンを買い、 札幌図書館の裏の広場にあるベンチでバターが温かいうちに食べ、 市電に乗って気になる駅で降り、ゆらゆら街をさまよ

日報 4月10日 お弁当に愛を込めて

記入者:かくなみ みほ 近頃、SNSでお弁当の投稿をよく見かけます。 私の周辺だけでしょうか。 それとも春の温かさのせいでしょうか。 わたしは、お弁当がある風景がとても好きです。 「お弁当」という言葉を見たり聞くだけで、 なんだか心が浮きたちます。 弁当箱の中に入っているおかずやおにぎりを食べるだけでなく、 お弁当の行為自体を「お惣菜パン」で済ませることもありました。 片手間で食事を終えてしまうのは、 ちょっともったいないような気もしますが、 お気軽に“はむはむ

日報 4月4日 “◯選”にとらわれない

記入者:かくなみ みほ 例えば、あなたの地元へ遊びに来た友人が、 「よかったら街を案内してよ」と言ったとします。 あなたなら、どんな風に地元の街を案内しますか。 「〇〇町で隠れ人気のカフェ5選」 「天然酵母のパン屋で食べるべき3種」 「女子のソロ飲み行きつけ店10選」 こういうネット情報、調べればすぐに見つかります。 サイト場で語られている商品の価値は、 なんとなく万人から認められているような気がします。 確かに、素敵なお店や場所なのでしょう。 だけど、 便利な

日報 4月3日 自分の役割をたんたんと

記入者:明明 お家での出来事なんだけどね、 朝、股が裂けちゃったズボンをミシンで直していたの。 股って、布と布が分厚く重なっているでしょう。 用心して縫っていたんだけど、 布の分厚さに針が負けちゃって…… 「ガシュン」ってものすごい圧力音が鳴ったかと思うと、 まもなく針の先がボッキリ折れちゃった。 徒歩2分ほどのところに手芸屋さんがあるので、 折れた針を片手に、スタタカ歩いて行きました。 手芸屋の奥さんに折れた針を見せて、 「これと同じのください」と言いました。

日報    3月17日    目的の途中にあるもの

記入者:かくなみ みほ 今日は会社にて、おもちつきを行いました。 かくなみ親族と近所の友人が集まり、 10キロを超えるおもちをつきあげました。 まず、薪ストーブでもち米を蒸します。 お釜から吹き出す蒸気の暖かい空気で、 会社の1階の窓ガラスが真っ白にくもりました。 「よいしょー」と掛け声をかける時の春の日差しと、 周りにいる人の朗らかな雰囲気がたまりませんでした。 久しぶりの賑やかさに、わたし1mmくらい浮いていたかもしれません。 あんころもち、きな粉もち、納豆も

日報    3月6日    「何もしなくても良い空間」を作る

記入者:タラバミント 「会社」は、仕事をする場所だ。 仕事の効率を上げることもさることながら、 社員の能力が100%引き出されることも求められる。 僕は今日会社で、 糸の切れた凧のように過ごしていた。 自分専用のパソコンデスクは用意されていて、 薪ストーブがパチパチと燃えていている暖かな室内。 トイレもあって、休憩時間もあって、おやつも食べられる。 何不自由なさそうに見えるこの空間に、 僕は窮屈さを覚えていたのだ。 (結果、糸を切って浮遊するに至ってしまった) 会社

日報    2月27日    自分の時間を捧げられる?

記入者 :かくなみ みほ 1. 「喫茶店のコーヒー1杯500円」 「缶ジュース5本セット500円」 という二つの対象があったとき、 「どっちの方がお得か?」と考えるのは、 非常にもったいないことだと思います。 わたしが喫茶店で飲む500円は、 自分が好きで過ごす、または、 好きな人と一緒に過ごす時間の対価です。 缶ジュース500円は、 例えばポカポカ暖かい日、友人と並んで飲む缶ジュース。 これも、自分たちが心地よい時間を共にするための時間の対価。 そう考えたら、