日報 4月17日 おいしい冷やし中華の食べ方
記入者 :タラバミント
今日は「夏日」という予報だった。
予報は的中した。
窓から差し込む日差しに、
みるみる社内の温度は上昇していく。
気晴らしに、会社の敷地の雑草抜きをしてみた。
さすが夏日。暑さと汗でへろへろになった。
そのせいだろうか。
僕は午後に入ってから体調を崩してしまった。
パソコン仕事も手につかず、
初めて早退をすることにした。
家のソファでぐったりしていると、
半袖短パン姿のパン父ジュニアがやって来た。
「具合悪そうね」
「うん。でも腹は減ってる」
グダグダしていると、余計に身体が火照ってくる。
ああ、暑い!暑い!
でもって、腹が減った……!
そのとき、僕の脳裏に一年ぶりの感覚が蘇った。
あれだ、あれがあったではないか!
僕はパン父ジュニアに、懇願するように言った。
「冷やし中華が食べたい」
「おお、いいね。買ってきてあげよう」
彼は近所のスーパーで2食入りの冷やし中華のパックを買ってきてくれた。
麺を茹でている間に、錦糸卵を作り、ハムときゅうりを細く切った。
「もやしもあったな」
と思い出し、湯でさっと火を通してから冷水でキュッとしめた。
茹で上がった黄色い中華麺に、
細切りにした具材ともやしを丁寧に盛り付け、
最後に甘酸っぱいタレをかけ、ゴマをふり、からしをそえる。
パン父ジュニアと並んで、
西日の強い午後の部屋で冷やし中華をすすった。
ちゅるるっ。ちゅるるるっ。
体内の温度が1℃くらい下がった心地とともに、
お酢の酸味が口の中で広がり、頰がほころんだ。
今年初めの冷やし中華は、
抜群のコンディションでいただけた。
とても、とても、うまかった。
暑くて暑くてしょうがないとき、
冷たくて甘酸っぱい冷やし中華は僕の癒しだ。
汗かきながらもサッサと軽快な食事。
冷やし中華よ、君は粋である。
夏はいろいろ、甘酸っぱいものが恋しくなる。
今年も夏がくるなぁ。
まだまだ春も堪能しきってないのにね。