似顔絵_タラバミント_2_4

日報 4月11日 お楽しみモードの無限

記入者:タラバミント


今日は、僕の「お楽しみモード」について話すこととする。



例えば僕は、
今年のお花見は各地でどのように過ごそうかと想像する。

旭川では、
常盤公園をくるくる歩いて、
ボート乗り場に集まるハトを眺めては休憩し、
それからだるまやのバナナ焼きを買って、その場で一本食べる。

札幌では、
お気に入りのパン屋で焼きたてのバターたっぷりのパンを買い、
札幌図書館の裏の広場にあるベンチでバターが温かいうちに食べ、
市電に乗って気になる駅で降り、ゆらゆら街をさまよう。

もし宮城県に行けたら、
仙台の定禅寺通りをぶらぶら歩いて、
大好きなカレー屋さんでカレーとプリンを食べ、
また少し歩いて古道具屋や古着屋を巡る。
そうだ、メディアテークにも行こう。

もし女木島に行けたら、
一日中海を見ながら過ごす。
塀の上に座ったり、猫と並んで島を散歩したり、
お腹が空いたら茹でたとうもろこしなんかを食べる。

もし湯布院に行けたら、
みずみずしい空気を胸いっぱいに吸い込んで、
お肉屋さんのコロッケを買ってその場でかぶりつき、
見たこともない道に懐かしさを感じながら、道なりに歩を進める。



「今年のお花見は、どこでどんなことができるだろう」

想像するだけで、
僕はたいへん豊かな心地になる。

実際に行けなくてもいい。できなくてもいい。

ただ思い馳せるだけ。
それで、なんだか胸がいっぱいになるんだよ。

そういえば、あの人は元気にしているだろうか、とか。
よく行ったあの場所は、今もあるんだろうか、とか。



そんなことを思っているとき、
僕は「お楽しみモード」に入っている。

想像している時間は可能性が無限だ。
物事の過程を想像するのは、まっこと面白い。

たっぷり想像したあとだから、
実際に物事が現実になった時にはありがたさすら覚える。

想像の中のどれか一つか、もしくは、
まったく予期していなかったことが一つでも叶えば、
今年の僕のお花見は万々歳だ。



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