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マルガスキーカンパニー

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脳内社員たちによって綴られた、2019年冬から春までの記録です。
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2019年3月の記事一覧

会社のおやつ 「夜の梅」

とらやの羊羹をいただきました。 ポケットに入るくらい、かわいらしいサイズです。 「夜の梅」という名前が奥ゆかしいなぁ。 情景が目に浮かびます。 世間は桜前線でお忙しい時期ですが、 目を閉じて想像する“夜に咲いている梅の花”もいとおかし。 夜の梅をくださった方から同じ日に、 一味唐辛子と七味唐辛子もいただきました。 「どうしてこんなに小さいものを持っているんだろう……」 と思ってしまうラインナップでした。 使いどきに悩みます。これだけで額縁に入れて飾っておきたい。 お

会社のおやつ 「狂言師が作ったクッキー」

ご近所に暮らしている狂言師の方から、 手作りのクッキーをいただきました。 サクサクとした歯ごたえ。 甘すぎない生地に、大ぶりのチョコレート。 何枚でも食べたい味でした。 このクッキーを作ってくれた狂言師さんに、 「狂言はお笑いです」と教えてもらいました。 それから改めて狂言を見ると、 笑いあり、ハラハラドキドキもあり…… その世界観や楽しさの広さに驚いたものです。 現在の世の中を題材にして、遊び楽しめる方だと思っています。 そんな懐の深い方なので、こんな粋な計らいがで

会社のおやつ 「揚げ芋」

遅い昼食も兼ねて、芋を揚げました。 越冬ジャガイモなので、ほっくり甘くて。 一瞬で無くなってしまいました。 お世話になっている有機農家さんのジャガイモです。 これ、すべて“規格外”のジャガイモ。 切って揚げたらわからないでしょう? 腹ぺこだったので、今日はケチャップをしぼりました。 茹でたてを塩だけで食べてもおいしいし、 マヨネーズと粗挽きこしょうをからめるのもいいですね。 規格だろうとそうじゃなかろうと、 おいしい芋は、単純においしい。

「コンとロール 〜巻きタバコ〜」

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会社の前にある自衛隊官舎

日報    3月31日    “後回し”が教えてくれたこと

「明日から新年度になるので身の回りを整理しよう」 なんて思う時点で、普段身の回りを整理できていない証拠です。 今日のミンミンがそうですよ。これは覚書です。 そんなにモノを持っていないと思っていましたけど、 机の上には“後回しにしてきたもの”がたくさんあったのね。 たとえば、どこかで拾った小さくてかわいい鉄くずとか、 壊れたアイスクリームスクープの部品たちとか、革の切れ端とか。 こういう細かいものたちは、 机の端っこのほうに並べてあるの。 見ているだけでかわいい!癒し

日報    3月30日    戦う前におしゃべりしよう

記入者:タラバミント 今この瞬間に、どれくらいの人が喧嘩をしているだろう。 僕は数えられないほど喧嘩をしてきた。 相手の言い分を押し付けられてイカッたこともあるし、 反対に理不尽なことを相手にしてしまったこともある。 喧嘩の最中に、「仲直りしたい」と思うことのほうが多かった。 こんなこと、したくてしてるんじゃない。 こんな酷いこと、言いたくて言ってるんじゃない。 そう思ってももう遅くて、 からだは言うことをきかなくなってしまっている。 たとえ身体を傷つけ合わずと

日報    3月29日    心の在るところがふるさと

記入者:かくなみ みほ コンサル君と連れ立って、地元のお蕎麦やさんに行きました。 「よくじいちゃんが出前をとってくれたなぁ」 と、子どもの頃を懐かしむようにコンサル君はつぶやきました。 店内に入る引き戸を開けると、 鉄琴を零したような音が盛大に鳴り響きました。 カウンター10席と、小上がりのテーブル席が3つの、 平成初期を思わせるこざっぱりとした雰囲気でした。 店内には、女性ボーカルのジャズが流れていました。 壁には、プロ野球選手のカレンダー、町の観光ポスター、

日報    3月28日    「普通」はどこにもない

記入者:明明 今日は「普通」について思い馳せました。 ミンミンは、「普通」って絶えず変化するもので、 一瞬の状態や傾向を示すだけだと思っています。 食事をとったら、胃袋が消化してくれるね。 身体の構造からすると、これは普通の状態。 じゃあ、うまく消化されずに排出される、 嘔吐や下痢は、普通ではないのかな…… 身体や心の内的状態の不安定さから、 外的症状として消化不良が起きているとしたら、 嘔吐や下痢も「普通」の症状だと言えるよね。 あれ、普通って、なんだっけ……

日報 3月27日 季節と天気が逆だったら

記入者:タラバミント アスファルトを踏みしめながら電話で友人と話していると、 小粒の雪が降り始めた。 さっきまでは温かな日差しだったのに、 見上げる空には厚い雲がかかっていた。 言うなれば、今日の天気は「春ときどき冬」だ。 近頃はそんな日が多い。 そこで、もしも「季節」と「天気」の性質が入れ替わったら、 どうなるだろうかと考えてみた。 天気の種類は“春夏秋冬”の四種類。 テレビのお天気アナウンサーはこう言う。 「今日は全国的に秋です。  午後から、ところどころ早

日報 3月26日 興味・関心は自分の中にある

記入者:かくなみ みほ 誰かに教わったことはないのに、 心や身体が自然と動くことがあります。 「夕焼けは美しいものだ」と聞かされたことはありませんが、 どこで見る夕焼けも、わたしにとっては美しいです。 沈むほどに赤く染まる夕焼け、群青色が混じる頃合いの夕焼け、 海に溶ける夕焼け、山にしずむ夕焼け。 今日の夕暮れ時は、ちょっとやるせない気持ちでした。 でも、ゆっくりと色と雲とが移り変わる夕焼けを見て、 「きれいだなぁ……」と思いました。 昔もらった通信簿に、 「興味

日報 3月25日 フリーアナウンサーの視点

記入者:明明 4年くらい前に知り合った人が、 およそ3年ぶりくらいに会社を訪ねてくれました。 彼のお仕事はフリーアナウンサーです。 どんな風に仕事をしているのか、 ミンミンは聞いたことありません。 彼はたいてい笑顔です。 とっても温和な空気をまとっています。 そして何より面白いのが、彼の洞察力。 鋭い視点で世間を切りとる講釈が、またすばらしいのです。 例えば道ばたで未知のものと遭遇したとします。 火星人とか、 ピンク色のカラスとか、 タイムマシンから降りて来た自

日報 3月24日 月曜日こそ、憂鬱だろう

記入者:タラバミント 時の流れに「平成」と名前がついて、31年が経った。 「昭和」から「平成」に変わるとき、 人の心にどんな変化があっただろうか。 「平成がそろそろ終わる」というムードがあって、 平成生まれの人はついにノスタルジーを感じるんだろうか。 僕は平成元年に生まれた。 生まれた年号の話題になると、 「なんと!キミは平成生まれか!」 と、必要以上に驚かれる。 僕はその度に思う。 たった数ヶ月、数年の差じゃないか。 あなた方にもこの世に生まれた日があるだろう

日報 3月23日 うちの町には何もない?

記入者:かくなみ みほ 都会と呼ばれる場所にも、地方と呼ばれる場所にも、 「うちの町には何もないよ」と言う人がいます。 確かに、都会には前人未到の大地やそびえ立つ山々はないし、 地方には5分に一本の割合でホームに来る電車もない。 全国の町々で「ないもの」を探すと、結構あるでしょう。 じゃあ、「何がある」と、いいんでしょうか。 「何もない!」と言っている人の中に、 「何がある状態がベストか」を提案できる人はいるんでしょうか。 「何もない」と言っている間は、 目の前に