真鍋新一

映画と音楽について書く人、そしてラジオDJ。『レコード・コレクターズ』などに寄稿。 毎週土曜23時〜フラワーラジオにてレコードの音を届ける番組『Cafe Groovin' Records』が放送中。 https://listenradio.jp/ からどうぞ。

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  • ドナルドダック主演作をすべて観る

    ドナルドダックが主演した短編アニメシリーズ(1937~1961年、119本+α)をすべて観て感想を書きます。 作品の数え方は英語版Wikipediaのリストに準拠。 https://en.wikipedia.org/wiki/Donald_Duck_(film_series)

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The Beatlesの海賊盤『Back in 1964 at the Hollywood Bowl』(BERKELEY RECORDS)

 ビートルズの1964年8月の全米ツアーから、ロサンゼルスの野外音楽堂ハリウッド・ボウルでのコンサートを収めた海賊盤レコード『Back in 1964 at the Hollywood Bowl』です。ご存じのようにキャピトル・レコードによって正式にレコーディングされたビートルズの数少ないライヴ音源で、1977年に一部が公式ライヴ・アルバム『Live at the Hollywood Bowl』に収録されました。「一部が」というのは、翌1965年8月に同じ場所で録音されたコン

    • 114本目『ドナルドの狩はつらいよ』No Hunting 1955年【ドナルドダック主演作をすべて観る】

      あらすじ:  ご先祖の霊に取り憑かれてしまったドナルド。ご先祖様の意思に従って狩猟場へ出かけると、マナーの悪い猟師たちで大盛り上がり。争うように動物たちを刈りまくっており、森や自然はボロボロ。もはやただの戦場と化していた。もちろんドナルドは動物と間違えられ、大勢の猟師たちに命を狙われてしまう。 コメント:  別になんの動機もなかったのに、部屋に飾ってあった肖像画と目が合っただけでご先祖様の霊が憑依し、たちまち洗脳されてしまうドナルドが悲しい。ドナルドは喜怒哀楽がハッキリ

      • 92本目『リスのコールタール騒動』Out on a Limb 1950年【ドナルドダック主演作をすべて観る】

        あらすじ:  植木屋のドナルドは、無駄な木の枝を切りながら、切った枝の切り口にコールタールを塗る作業中。コールタールは黒くベトベトの物質で、たまたま木の上でドングリの収穫に励んでいたチップとデールはコールタールに触れて体の自由を奪われるわ、枝を切られてドングリの収穫はストップするわで大激怒。ドナルドはドナルドでチップとデールをさらにイジメてやろうと、植木ばさみを自在に操り、襲いかかるのであった。 コメント:  1本の木の上と下で両者が攻防を繰り広げるシンプルな作品。なぜ

        • 真鍋新一と誰かの話「EP2:ポッドキャストをやりたいが、そもそも東京には落ち着いて座れる場所が少ない。/ポール・マッカートニー&ウイングスの話」

           『真鍋新一と誰かの話』というポッドキャストを始めました、という話はもうしましたが、だいたい週一回ペースで更新していたのにここで更新のお知らせをまったくしていませんでした。リスナーは増えて欲しいけど、だからってガツガツと告知や宣伝をするのはあんまり好きじゃないという天邪鬼ぶり。でも、せっかくそれなりの手間と時間をかけて作ってるんだから聴いてほしい…ということで、第2回目のご紹介。  初回はファミレス(とネパールカレー屋さん)で収録したので次は路上で収録したらどうなるかと思い

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        記事

          Dave Berry『This Special Sound of Dave Berry』

           デイヴ・ベリー。ローリング・ストーンズなどと同じデッカ・レコードのシンガー。すごく聴きやすい60年代イギリスのポップスで、全体としてはポピュラー寄りでありつつ、ノリのいい曲も入っている。やはりというかなんというか、R&Bのスタイルで持ちつつもなかなか受け入れられず、ポップな楽曲を唄っていた方らしい。このアルバムにはゲーリー・ルイスの「Green Grass」のカヴァーも。元の曲が良いので聴けてしまうが、歌手の個性と合っているとは言い難い。  どういう経緯で発見したのかとい

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          『犯罪都市 PUNISHMENT』2024

           映画館で本編の前に見せられる予告篇(長すぎてうんざりするときもありますし、遅刻しそうなときもあるからあると助かると思うこともしばしば)……マ・ドンソク兄貴が人を殴りまくる『犯罪都市 PUNISHMENT』の予告篇はひときわ目を引くものがありました。誤解を恐れずにいえば頭の悪さ。「拳 vs IT犯罪」というメチャクチャすぎるキャッチコピー。実際に映画を見てみたら、普通に「拳 vs 拳」の映画だったというのももはやご愛嬌であります。こういう映画がコンスタントに作れる韓国の映画界

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          iPhoneだけでいいポッドキャストの作り方(私の場合)その4

           スマホ(iPhone)だけでポッドキャストを作る方法をまとめています。  前回よりの続き。  自分のおしゃべりを録音して、フリーBGMを乗せて、それでなんとなくポッドキャストっぽい雰囲気になりました。ひとり語りで間をもたせるのはなかなか大変なので1回10分くらいが目安ではないでしょうか。聴く人の都合もありますし、それ以上話が長くなるようなら、次回に続きを持ち越すのもありだろうと思います。  GarageBandで録音・編集したタイムラインを単独の音声ファイルに書き出す

          iPhoneだけでいいポッドキャストの作り方(私の場合)その4

          iPhoneだけでいいポッドキャストの作り方(私の場合)その3

           スマホ(iPhone)だけでポッドキャストを作る方法をまとめています。  前回よりの続き。  ピンマイクを買って、フリーBGMを見つけ、GarageBandもインストールしました。  ピンマイクをiPhoneに接続するにはLighting端子への変換ケーブルが必要ですのでこちらの入手もお忘れなく(アップル純正だと少し高いです)。そもそもiPhoneのマイクで声がちゃんと録音できていれされば、ピンマイクも必要ないかもなのですが。  あとはGarageBandを起動して

          iPhoneだけでいいポッドキャストの作り方(私の場合)その3

          iPhoneだけでいいスマホだけでいいポッドキャストの作り方(私の場合)その2

           スマホ(iPhone)だけでポッドキャストを作る方法をまとめています。  前回よりの続き。  さて、いい感じのフリーBGMが見つかりました。あとは自分がしゃべるのを録音し、編集し、BGMを乗せれば一応番組っぽい雰囲気にはなります。「しゃべる内容はどうすべきか?」という部分については人それぞれだと思うのでここでは飛ばします。  特にこだわりがなく、自分の声を届けられればそれでいいという人は「stand.fm」アプリを使えばいいと思います。アプリのなかで録音から編集、配信

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          『ジャングル大帝 劇場版』1997

           『ジャングル大帝』の劇場版。それまでのTVシリーズとは一切つながりのない長編オリジナルで、原作通りの結末を忠実に映像化するという触れ込みだったという記憶があります。いま思うと、ディズニーの『ライオン・キング』があったからこそ成立した企画なのだろうと思います。でも、なんと言っても話としてはこちらが先ですから、こうして堂々とオリジナルであることを主張するのは大事なことです。  原作通りにやるということが地味な印象に繋がっていて、映画が公開された時にはそれほど話題にはなっていな

          『ジャングル大帝 劇場版』1997

          iPhoneだけでいいポッドキャストの作り方(私の場合)その1

           数年前に作っていたポッドキャストは、ラジオ番組を作るのと同じようにパソコンを使って収録していました。ポッドキャストで既存楽曲を入れることは著作権的に難しいわけですが、だったら著作権が切れてパブリックドメインになった80年くらい前のジャズだったら問題なかろう、などとしょうもない抵抗をしたりも。著作権切れの音源をまとめて聴けた「Classic Jazz On Line」というデータベースサイトがあって、選曲作業にすごく役に立っていたんですが、そこも2023年に閉鎖。 ↓ 一応

          iPhoneだけでいいポッドキャストの作り方(私の場合)その1

          ポッドキャスト『真鍋新一と誰かの話』を始めました。

           表題の通りです。すでにコミュニティFMで番組を持っているというのに、また新しいことに手を出したくなってしまいました。  我ながらとても飽きっぽい性格で、実は数年前に一度ポッドキャストを作って10回ほど収録してほったらかしにしたという前科があります。かつてAnchor.fmというポッドキャストの配信サービスがあって、他のポッドキャストのサービスに自動で再配信してくれるという優れもので、おまけにスマホのアプリで収録もできるという使い勝手のいいサービスでした。さらにSpotif

          ポッドキャスト『真鍋新一と誰かの話』を始めました。

          『ビートルジュース ビートルジュース』2024

           映画の日でチケットが安いので『ビートルジュース ビートルジュース』を観ました。ティム・バートン監督の作品は好きですが、『ビートルジュース』は観ておらず、特に深い思い入れもなかったのですが、予告編を観たらがぜん興味が湧いてきました。ウィノナ・ライダーがものすごく生き生きとしていたのです。  一時期はお騒がせセレブのように扱われてしまって、日本でもクルマやカフェラテのCMに出ていてけっこう人気あったんですけどね。黒髪でショートヘアだったので、日本人にも親しみのあるルックスの方

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          115本目『クマの冬ごもり』Bearly Asleep 1955年【ドナルドダック主演作をすべて観る】

          前回: あらすじ:  自然公園のパークレンジャー(自然保護官)になったドナルドは、公園に住むクマたち(やたら文明慣れしている)を冬眠させるために軍隊同然の厳しいしつけでほら穴に誘導するが、ぐうだらなクマのハンフリーだけは寝相が悪かったりイビキがうるさかったりして仲間たちから追い出されてしまう。冬眠に失敗したクマの執念はすごい。ハンフリーはドナルドの家のベッドに目を付けるのだった。 コメント:  チップとデールのシリーズに引き続いて、ドナルドの被害者キャラが炸裂している

          115本目『クマの冬ごもり』Bearly Asleep 1955年【ドナルドダック主演作をすべて観る】

          116本目『クマとみつばち』Beezy Bear 1955年【ドナルドダック主演作をすべて観る】

          前回: あらすじ:  養蜂場に務めるドナルドがいつものようにハチの世話をしていると、いかにも同僚であるかのようにふるまい、ハチの世話をするふりをしてハチミツをいただこうとしているクマのハンフリーを発見。ドナルドは犯人(ハンフリー)が潜伏しているブラウンストーン国立公園の管理事務所にやってくる。 コメント:  ドナルドがメインと見せかけて、ハチミツを狙って暴れるクマ公ことハンフリー・ベアのほうが出番が多い。再三注意されているのにもかかわらず、有刺鉄線の向こうにあるドナル

          116本目『クマとみつばち』Beezy Bear 1955年【ドナルドダック主演作をすべて観る】

          117本目『リスの大逆襲』Up A Tree 1955年【ドナルドダック主演作をすべて観る】

          前回: あらすじ:  巨大なノコギリを持って森にやってきた木こりスタイルのドナルド。こともあろうにチップとデールが住んでいる木をギコギコと切り始めた。 コメント:  非常にシンプルな話だが、何度阻止され、高所から突き落とされようとも意地でも木を切り倒そうとするドナルドの執念深さ、そして2人に逆転され、劣勢に回ったときの慌てぶり。リアクション芸人としてのドナルドの神髄ここにあり。木に登るドナルドのお尻がぷりぷりでそれもかわいい。 備考: ・『きこりのドナルド』という

          117本目『リスの大逆襲』Up A Tree 1955年【ドナルドダック主演作をすべて観る】