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『ハック思考』から学んだ事業責任

こんにちは、5dump運営です。
今回は、元リクルートの須藤憲司さんが書かれた『ハック思考』から学んだことをまとめていきたいと思います。

そもそも、なぜこの本を読もうと思ったかというと、

以前どこかでKaiezen Platformの記事を読みました。忙しかったのでサラッと読んだ限りですが、書いてある内容の印象が強かった記憶があります。
(仕事の関係で毎日数十記事に目を通すのですが、非常に解像度が高いインタビュー記事でした)

元リクルートの方では、縁あって個人的なメンターもおり、
「学べることが多いのではないか?」と思い、本書籍を手に取らせていただきました。結果的に、タイトルにもある通り、”事業運営”の考え方に非常にためになったと思っています。

早速本題に入っていきたいと思います。


要約

書籍の内容を要約すると、以下の通りです。

ハック思考とは、同じ時間やお金といったインプットから大きな成果を得られるように転換効率を劇的に高めること。つまり『人と違う規則性や法則性を見つけ』×『その規則性や法則を構成するシステムの隙間に介入する』ことが重要。そのためには、『視点の引き出し』、『方法の引き出し』、『勇気の引き出し』を身につける必要がある。

私は、本書を読んだとき、これをサラッといえるこの方は天才肌だなと直感的に思いました。

正直、『人と違う規則性や法則性を見つけ』るためには、

論理的思考(ロジカルシンキング)
批判的思考(クリティカルシンキング)
抽象化思考
・・・

といったスキルが満遍なく必要だと思いますし、多くの人が壁にぶち当たります(私もまだまだ足りてません)

『その規則性や法則を構成するシステムの隙間に介入する』には、

好奇心
信念
行動力
リーダーシップ
現場の知見
・・・

といったようにそれぞれ分解してみると、高い人間力が求められ、1つ1つ非常に濃厚な経験が必要になっていきます。
これら1つ1つのスキルを満遍なく先天的・後天的に獲得できるのは、もはや数百万人に1人というレベルかと思います。

しかし、著者は経営者として驕ることなく、「1人でできることは限られている」というマインドももっています。
事業運営者は、かくあるべきなのかということを学ばさせていただきました。


リクルートで最年少執行役員を努めた天才の素養

私が、本書のこれまでの経験で一番印象に残っている出来事は、
中学生時点で『商売の基本を考えようとする好奇心』です。

中学生の時点で、最強のビジネスモデルとは?

宗教:人の信仰心に根ざしているため、人がいれば市場開拓が可能
賭博:人の欲や中毒性に根ざしているため、こちらも人さえいれば市場があるのと同様
資源:地球に存在するものを採掘しているので原価がタダ
国家:生活の中で当たり前にあることやものに税金という名の手数料をかけているので、頑張らなくても売上が上がる

ということを考えていたということです。

私が中学生の頃には、当時友達同士で流行っていたゲーム(PSP)の
「モンスターハンターの強いドラゴンをどうやったら倒せるか」
時間を費やしていた記憶しかありません。友達と一緒に狩りに出かけても5回に1回ぐらいファインプレーができるぐらいでどちらかというとサポート役でした。

当時それを戦略的に攻略していたら良かったのでしょうが、
負けてはもう1度闇雲に挑み、悔しさを感じてずっとモヤモヤを抱えていただけでした。

著者が中学生当時、無意識にやっていた帰納法と演繹法という概念を理解し始めたのは、つい最近です。

著者と他の人と一線を画しているのが、国語、数学や英語、物理、化学といった学問ではなく、『ビジネス』に興味の矛先が向かったことだと思います。

人間、一度同じことを興味をもって考え始めた瞬間、時間が味方してその分野で大きな成果を収めることができるというのは、皆さんお気づきかと思います。

自分の武器となる「好きなこと、打ち込めることを見つける」のが成功への近道だと個人的には考えます。

だからこそ、境遇・環境を嘆くのではなく、始めるなら「今」しかないことも事実です。


事業責任者としての心構え

『謙虚であり続けろ』

これまで、私が出会った多くの方から学びを受けました。


自分がすごいと思う人ほどこうした考えをもっていると思います。

行動しないリスクを心得る
経験を通じて思いきりを培う
自分の中に抵抗勢力を作らない(この世界はあるべき方向に向かって進んでいることを認識する)

私も、今事業に責任をもってビジネスに取り組んでいますが、
こうしたことは頭では分かっていても、自分の行動に落とせているかは別です。

直近では、

思っていたことが数字を並べてみたら全然違った
イケると思った提案と現場の実態があまりにもかけ離れていた
資料・レビューを参考にしていたら、実際は全くそんなことなかった

という現実に多く直面します。三現主義(現場・現物・現実)の大切さが身に染みて分かります。

本書を読んで同じように悩んでいる人がいることが分かり、心がスッと軽くなりました。また、これを機に結果に繋げるための”自分の目で見る行動”の仕掛け・仕組みを意識していきたいと思います。

『正しい判断をするには?』

現場レイヤーで見えていることととマネジメントレイヤーで見えていることは恐らく全く違います。

しかも、今までの時代と異なり、これからの時代は「不確実性」がより強くなるため、1つ1つの判断が重要になっていきます。

この本を通じて、1歩、確実な成長への歩みを進めることができたと思います。

それでは。

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