ちゃん社長
香港・マレーシアでコンテナリース会社を経営中。マレーシア在住。コンテナや海運業界の裏話…
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【初回無料公開】Container from Malaysia(コンテナ フロム マレーシア) 第1話 ポートクラン(Port Klang)への道のり
(こちらは有料の定期購読マガジンですが、初回のみ無料で公開しています。是非お楽しみ頂ければ幸いです。またこの物語にはフィクションが含まれますが、書かれている内容は筆者の体験に基づいています) 午前7時20分、氷堂 律(ひょうどう りつ)、通称ちゃん社長は玄関から表に出た。マレーシアの日の出は日本に比べて遅く、朝7時30分頃にならないと外は明るくならない。この太陽が昇る前の時間に近くを散歩しながら朝食を取るのが氷堂の日課だ。 氷堂が住む町はジェラム(Jeram)という町で、
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Container from Malaysia(コンテナ フロム マレーシア) 第83話 ダイヤモンド・プリンセス号が残したもの
前回の話はこちらから https://note.com/malaysiachansan/n/nf8cfb95922f0 この話は2020年5月に遡る。マレーシアの港湾でコンテナリース会社を経営する氷堂律(ひょうどうりつ、通称ちゃん社長)は、この日、テレビに釘付けになっていた。2019年末に中国・武漢で始まった新型コロナウイルスによるパンデミックは、マレーシアにも深く暗い影を落としていた。2020年3月にはロックダウンが発表され、エッセンシャルワーカー以外のビジネスは