ちゃん社長
香港・マレーシアでコンテナリース会社を経営中。マレーシア在住。コンテナや海運業界の裏話や、海外から見た日本の素晴らしい点やおかしな点を統計と共にお伝えします。自伝的小説「Container from Malaysia(コンテナ フロム マレーシア)」を連載中。
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【初回無料公開】Container from Malaysia(コンテナ フロム マレーシア) 第1話 ポートクラン(Port Klang)への道のり
(こちらは有料の定期購読マガジンですが、初回のみ無料で公開しています。是非お楽しみ頂ければ幸いです。またこの物語にはフィクションが含まれますが、書かれている内容は筆者の体験に基づいています) 午前7時20分、氷堂 律(ひょうどう りつ)、通称ちゃん社長は玄関から表に出た。マレーシアの日の出は日本に比べて遅く、朝7時30分頃にならないと外は明るくならない。この太陽が昇る前の時間に近くを散歩しながら朝食を取るのが氷堂の日課だ。 氷堂が住む町はジェラム(Jeram)という町で、
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Container from Malaysia(コンテナ フロム マレーシア) 第92話 脅かされる先住民族たちのアイデンティティ
前回の話はこちらから https://note.com/malaysiachansan/n/n4222e521b059 この話は2022年に遡る。マレーシアの港湾でコンテナリース会社を経営する氷堂律(ひょうどうりつ、通称ちゃん社長)は、この日、コタバルというマレー半島の東海岸北端にある街と向かっていた。コタバルはタイとの国境近くにあり、クアラルンプールから600km超、車で約7時間の距離がある。コタバルには取引先がおり、当初は飛行機で向かおうと考えていたが、コタバル