ツヤツヤほっぺに道を聞かれた話
明るい日差しの下、道を歩いていたら白いTシャツの男児に声を掛けられた。
「5丁目広場ってどこですか!?」
高くて元気のいい声。
ここは確かに5丁目だ。
小さな広場や公園があちこちにあるのは知っている。
けれど、どれが「5丁目広場」なのかはわからない。
「ちょっと待ってねぇ」と言いながら、男児の前でスマホを開いた。
地図アプリに「○○(町の名)ごちょう…」とフリック入力を始めると、男児も私の指の動きに合わせて「ごちょうめ、ひ、ろ、ば」と言ってくれた。
(音声入力の方が早かったの