ご覧頂きありがとうございます。 あです。 noteには小説を中心に書いていきます。 これを機に文章のお仕事も出来たらいいなーなんて思ってます。 何卒、宜しくお願い致します。

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マガジン

  • WALK

    人との関りを避けるユウヤ。彼が唯一心を開くのは、地球に対してだけだった。そして、この自分と地球とのテリトリーには誰も入れたくない。そんな彼の前に、同級生のユキが現れる。自分のテリトリーにどんどんと足を踏み入れるユキに戸惑いを隠せない中、彼女のせいで関わりたくもなかった、人の世界に巻き込まれていく。これは、ユウヤとユキの心の物語。

  • braw

    彼の名前はbraw。臆病な両親から、自分たちに無かった、brave勇気でwish希望を与えられる人になってほしいと名づけられた。しかし、brawには勇気と希望に伴う、恐ろしい人の心をまだ知らなかった。brawl乱闘。彼は乱闘という人と人との争いを乗り越えていかなくてはならない。このお話は、brawという人間の成長と、生き様を描いた作品です。【現在、ほぼ毎日執筆更新中!】

最近の記事

【WALK】#10

結局ユキのパワーに負けた僕は、演劇部の一員となることになった。 やるとしたら二人芝居。披露は11月の文化祭だ。 そこに向け、やらなくてはならないことはたくさんある。 「まず、第一にこの天才って題名、どうにかならないかな。」 「え、どうして?ストレートでいいじゃん。」 「なんか、こう、もっと興味をそそられるというか。」 「んー、確かに・・・。ちょっと考えてみる。」 「脚本を完成させたら、何か浮かんでくるかもね。」 「一緒に考えよ!これは、君の物語でもあるんだから

    • 【the脱線】〜隣人〜

      この長い一人暮らしでも、人と関わらなくてはならない場面が、少なくとも存在する。 僕は、人が嫌いだ。 人はみんな、自分のことしか考えない。 一度サラリーマンになってみたが、毎日の通勤で巻き起こる椅子の取り合い。 目の前に老人や、妊婦さん、けが人がいたとしても関係ない。 自分が座れれば良いんだ。 会社についても、まるで奴隷のように毎日働かせられる日々。 睡眠時間もままならない。 そんな生活の中、誰にも相談できないまま、首にベルトをかけた。 一命は取り留めたが、気づくとめんどくさ

      • 【WALK】#9

        僕は映画館にいた。 これは、何の映画だ? 見覚えがある。あぁ、あの映画だ。 僕の人生を変えた、大ヒット映画。 あ、ほら、あれ、僕なんだよ。 セリフが沢山あって覚えきれないし、演劇の演技と、映像の演技が違い過ぎて、毎日撮影に行きたくないって泣いていたんだ。 そう、あの時のハルキ君みたいに。 ふと、横を見ると、ハルキ君がいる。 「あれ?どうしてここに?」 「ユウヤ、君は僕の友達なんかじゃない。」 「え?」 激しい頭痛が僕を襲った。 ふらふらと倒れそうになる

        • 【WALK】#8

          大盛況の夜、僕らは地元の居酒屋さんにいた。 イブの夜に岡さんが無理言って、貸し切りにしてもらった。 まあ、物凄いどんちゃん騒ぎだった。 真っ赤なお鼻の岡さんが、パンツ一丁で外に出ようとする始末だ。 「ちょ、死にますよ!本当に!」 「は、離せぇ!この燃えるように熱い心を覚ますんだー!」 僕とハルキ君からすると、普段は見れない大人の幼い一面が見れる、年に1度の貴重な経験だ。 「そろそろ、帰ろうか?」 母さんが酔っ払った大人に見かねたのか、僕に声をかけてきた。 「

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        • WALK
          10本
        • braw
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        記事

          【WALK】#7

          遂にクリスマス公演の当日がやってきた。 めちゃくちゃ緊張しているのを、母さんはあなたは大丈夫と、抱きしめてくれた。 「行ってきます!」 「行ってらっしゃい!母さんも、あとから応援に行くからね。」 「うん!」 母さんの笑顔に見送られながら、外へ出てみると、物凄い青空が広がっていた。 まるで、地球も僕の背中を押してくれている様な気がした。 少し早めに会場に着くと、観客席の最前列に岡さんが一人でとても険しい顔で台本とにらみ合いっこをしていた。 あんな顔していたら、大

          【WALK】#7

          【WALK】#6

          僕はこう見えて、天才と呼ばれる時代があった。今ではその欠片もないが。 あの頃は、人が大好きだったなぁ。 母さんも、あの頃はいつも笑っていたなぁ。 僕はアースという劇団に所属していた。もう、小学校2年生の頃だ。 岡さんが演出をやっていて、子供は僕と2歳年上のハルキ君の二人だけだった。 ちなみに、岡さんは今でもこの劇団アースの演出家として日々葛藤している。 この劇団では、演出家の岡さんの影響で、地球環境を題材にした演劇を多く扱ってきた。 そのため、各地の小学校に呼ば

          【WALK】#6

          【WALK】#5

          最悪な6時間目を乗り切り、やっと学校が終わった。 僕はどうにも腰が上がらず、机に顔を伏せて、皆が教室から出るのを待つことにした。 しかし、一向にはける気配がない。 僕は普段から、ホームルームが終わると同時に教室を出るので、皆がこんなにも長く残っているなんて知らなかった。 仕方なく、諦めて早く教室を出ようと思い、顔を上げると、目の前にトシオが立っていた。 「な、なに・・・。」 トシオは、ブスッとした顔で僕をにらみつける。 「お前、あんま調子乗んなよ。」 え?僕は

          【WALK】#5

          【WALK】#4

          昨日の夜は全く眠れなかった。 ユキに謝ろうと決めてから、何て言おうか、そして凄く会いに行くのが嫌だなぁと思った。 色々考えていると、気づけば深夜になっていた。 「駄目だ、眠らないと・・・。」 と、思い、雨音を聞きながら無理やり目を瞑れば、次第に眠るだろうと思い、実行に移したが、しばらくすると雨が止んでしまった。 すると、僕の頭の中でまた余計な想像が始まる。 雨が止んだ。明日は確か晴れる話だった。 雨上がりの朝ほど草や土の香りが引き立ち、身体の中から全身まで自然を

          【WALK】#4

          【WALK】#3

          翌日の朝は雨だった。 今日も屋上はお預けか。と少し気分が落ち込んだが、外に出るとすべてが吹っ飛んだ。 雨の落ちる音、薄暗いこの世界が雨音で余計な音をかき消してくれる。 今日の通学ルートは・・・、決めた川沿いにしよう。 いつも穏やかな川が、雨の日はここぞとばかりに感情をむき出しにする。 いつもごみを捨てやがって!ここはゴミ捨て場じゃないぞ! 僕の想像だけど、この濁流でごみを洗い流そうとしているんだと思っている。 まあ、これで綺麗になったら良いんだけれど、洗うのをサ

          【WALK】#3

          【WALK】#2

          あれから何度眠ろうと思っても眠れなかった。 屋上で眠るのを諦めて帰ることにしたのは良いが、どうも心が落ち着かない。 いつも帰り道に選んでいるこの道は、あえて緑の多い場所を選んでいる。 道が多少悪くても、公園や、森林の中を通ってみる。 都内であるにも関わらず、環境美化に特化した町でよかった。 ここは緑が多く、自然と触れられる環境が多い。 普段はこの帰り道で心を綺麗にしてから家に帰る。 その方が、多少家にいる時間をイライラせずに過ごせるからだ。 でも、なんでだろう

          【WALK】#2

          【WALK】#1

          非常に爽やかな朝だ。 とても気持ちが良くて、清々しい。 僕はこうやって毎日、草のにおいを感じながら公園を散歩する。 散歩が好きだ。 気持ちの良い風が僕の背中を押してくれて、自然と一体になっている気がする。 きっと人間も自然の一部なんだよな。と、信じれる瞬間だ。 そうだよね? 君たちに聞いても答えは返ってこない。 でも、少なからず今僕は彼らと一体化している。 あー、どうして皆は気づかないのだろう。 嫌なことなんて全部忘れられて、素晴らしい世界がこんなに近くに

          【WALK】#1

          小説を書いています。③

          僕の書いている小説、【braw】の第一章がおわりました。 第二章からは、遂にブローの旅が始まります。 一旦、この物語はお休みしますが、もしも反響が良ければすぐに第二章に取りかかろうと思います。 もしもまだ見ていない方がいたら、プロローグから見て頂けると幸いです。 次は学園物語を書こうと思います。 彼は幼少時代、天才子役と呼ばれていた。 しかし、ある事件がきっかけで、演じることが出来なくなってしまう。 彼がが高校生となり、同じ制服を着た女の子と出会って演劇部に入るが、

          小説を書いています。③

          【braw】#10 愛情溢れる町ピレーネ ~誕生~

          それから、数日が経った。 ブーテたちは森で採れる木の実や草を食べて生活を続けていた。 町の周りには政府の人間だろうか、拳銃を持った男たちがうろついていた。 ブーテは真夜中にポストを見に行ったが、仕事の依頼は来なくなってしまった。

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          【braw】#10 愛情溢れる町ピレーネ ~誕生~

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          【braw】#9 愛情溢れる町ピレーネ ~悪魔~

          あれからアダムは病院に引きこもり、二人が出向いても声だけの応答だけで、出てくることはなかった。 ずっと、新薬の研究を続けているのだろう。 二人は毎日病院の前で、彼の研究が成功するように祈った。

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          【braw】#9 愛情溢れる町ピレーネ ~悪魔~

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          【braw】#8 愛情溢れる町ピレーネ ~アダム~

          彼は小さいころから、親に英才教育を受けていた。 毎日家の中で勉強。 他の子供たちと遊ぶことは無駄だと教わってきた。 彼の家は、代々優秀な医者の家系だった。 その家柄を汚さない様な生活を強いられてきた。

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          【braw】#8 愛情溢れる町ピレーネ ~アダム~

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          【braw】#7 愛情溢れる町ピレーネ ~アピダ~

          ピレーネの町に壁が立ってから100年が過ぎた。 実際に当時の出来事を体験した人はもういなくなり、あの壁の向こうに町がある事を知らない人も増えていった。 貧民層の町は、物を作る技術がない人のために、物を作る団体を作り、その対価として貝殻を渡す仕組みは作られたが、昔と変わらずに、人々が助け合い、貧乏ながらも幸せな生活をしていた。 一方、壁の向こうの町は、富裕層の人々は今どの様に過ごしているのか?存在しているのか。誰も知る由はなかった。

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          【braw】#7 愛情溢れる町ピレーネ ~アピダ~

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