天才といわれた「島田紳助」さんが語る自己プロデュース力とは?
お笑い界で天才といわれ、数々の事業を成功させ、自らプロデュースした歌手で社会現象を巻き起こした【島田紳助さん】。
島田紳助さんが、2007年3月NSC(吉本総合芸能学院)で一度だけ開催された特別講義をまとめた本が出版されています。
それが冒頭でも記載した著書『自己プロデュース力』です。
この本はインターネットのレビューなどを見て読んでみたいと思っていました。島田紳助さんの努力の方向性を知りたい!と思ったからです。
しかし、今や品薄で中古でも値段が上がっている現状。。。
書店にもなかなかないんです!!
なので見つけた時は、即買いしました。
この本を読む前は、元から才能があり天才なのでは?と思っていましたが、才能を開花させる為の「分析」「努力」の賜が今の成果なのだと知りました。
今回は、島田紳助さんの講義をおさめた本
『自己プロデュース力』をまとめてみました。
「努力の方法」を教えます
どんな仕事においても「この世の中すべて才能です」と紳助さんは話しています。ただ、才能に5段階評価があったとしたら、努力にも5段階評価がある。
5の才能を持っていても1しか努力しなければ、5の結果になる。3の才能しかなくても5努力すれば15の結果をだせる。努力を知っていれば上に行けるはず。
ではどう努力したらいいのか?
・「自分だけの教科書」をつくる
紳助さんは、コンビを探す前に
どうしたら売れるのか、どうしたら世に出れるのかを考え、まずやったのが「これで勉強したら絶対売れる!」という「教科書」を作ったそうです。紳助さんは漫才で売れたいと思っていたので、あらゆる面白いと思った漫才を録音し文字起こししたそうです。どこが「おもしろい!」のかが分かったら教科書の出来上がり。
そこから相方探しを始め、紳助さんの気持ちを分かってくれる理解者を探し、ようやく出会ったのが「竜介さん」だったそうです。
・「勝てない現場」には行かない
紳助さんは、よく仕事をすっぽかしたらしいです。ただ少しずつ売れ始め、結果を出していたからこそその態度でも怒られたけど許されたそうです。そのすっぽかしにも理由がありました。
・「本当の客」を見極める、「勝てる現場で勝つ」
紳助さんは、真剣にやる現場と手を抜く現場を分けて、「勝負するところでは必ず勝つ!」事を狙っていたそうです。
勝てる現場だと思ったら頭を下げて「一度でいいから出させてくれ」とお願いして出番をもらっていた。
その勝負する現場とは何か?
「自分たちのターゲットは感覚が似ている20〜35歳の男だ」と考えて、ターゲット層がいる現場に多く出演したそうです。
その理由は、一部のファンに支持されるため。
当時売れていた歌手をみて、日本人全員に好かれていたアーティストより、一部に強く支持されたアーティストのほうが明らかに売れていた。そのため、可愛いお姉ちゃんからキャーキャー言われても、ターゲット層を笑わす為に必死になったそうです。
・X+Yの公式
誰を笑わすか、どんなネタを作るのかを考えるためにたくさんの漫才をみた紳助さん。「面白い!これ、俺と一緒だ」と自分とパターンが同じ漫才を何個も発見したそうです。
そして、公式を打ち立てました。
「X+Y」
Xは自分の能力。何ができるのか、これは自分が自分と向き合って必死に探すしかないようです。
Yは世の中の流れ。今どんな状況で、今後どんな風に変わるのか。これは資料を研究すれば分かるようです。
自分の能力や時代の流れも分からずに「面白いことしようぜ」ってやっても、ウケないか一発屋で終わってしまう。
長く売れてる人は必ず「XとY」をもっているそうです。
・同じことをやっても絶対勝てない
才能が5ある同期がゴロゴロいたので、『いくら努力してもそこのフィールドで同じスタイルで戦っても無理だ」と身を引いたそうです。そこでキャラ設定や服装を変え、唯一無二の印象で認知される工夫をしました。
テレビで売れる「極秘の話」
次は、タレントとして活躍するために紳助さんが考えたトリックです。それは、一分野につき一箇所を掘り下げて、全部知っているような顔をする。
・東京なら「藤本」、大阪なら「赤松」
紳助さんは、「え!?なんでそこ?」というギャップを狙って感心を引くことをやったそうです。例えば「好きなや野球選手」を聞かれた時。東京で、「清原選手」「金本選手」などメジャーどころを言うと普通な印象です。それが「藤本選手」と言うと「え!なんで?」となる可能性が高い。
みんなが「え!?なんで?」と食いついた時に熱く語ると、「この人詳しい!」と印象づけれます。
・否定する技を持つ
この技が話に説得力を持たせると紳助さんは話しています。
先程の野球の話で、「全然阪神しらないやん!」となった場合、「いやいや、俺は阪神に興味があるんじゃなくて"赤松"に興味があるんだ。なぜなら〜〜」と話す。すると、話に説得力が増し更に印象づけれるそうです。
・頭で覚えるな、心で覚えろ
嘘はすぐバレる、そのため野球について話すなら実際に野球を観に球場までいって「心」で記憶するのが大切だそうです。「心」で記憶した事は一生忘れないのだそうです。売れてるタレントさんは心で記憶できる人が多いそうです。
・5の努力をすれば5の筋肉がつく
自分達の才能は「1」かもしれないし「5」かもしれない。それは親からもらったもので感謝しかない。だけど、努力は自分で覚えるもので、「5の努力」をしたら「5の筋肉」がつく。それを獲られたら、他の世界で成功する。本気で努力して結果が出ない時は、新しい世界に「5」の筋肉で努力するから合う世界が見つかって成功する。「5の筋肉」を持ってるやつは強いと紳助さんは話しています。
まとめ
まだまだ本には色んなエピソードが書かれています。
私が『自己プロデュース力』の本を読んで思うのは、どこの業界に置いても、プライベートにおいても、
・闇雲な努力をせずに分析(X自分、Y流れ)して努力すること
・5の努力して5の筋肉をつける事が成功の鍵
という考えは、通用すると感じました。
長く売れつつけたり、成果を出している人の特徴を押さえているなぁと思った本で、この本をきっかけに世に羽ばたいていく逸材が現れるのかも知れないと感じています。
私も自己分析や5の努力をしてより高く長く羽ばたけるようにしていこうと思いました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
遠藤まい