いま、この瞬間を生きているか??【嫌われる勇気】より
こんにちは、遠藤です。
先日、自己啓発の源流といわれている「アドラー」の教えが書かれた本『嫌われる勇気』を読みました。
もっと早く出会いたかった!!と思うくらい、自分の思考や言動の癖、今まで周りから指摘を受けた事、人に思っていた事の根元が描かれていた本でした。
-----この本がオススメな人-----
・現状や自分を変えたい、幸せになりたい人
・人間関係(他人を気にしたり、イライラしたり、承認欲求や人と比べ劣等感を感じたり…)を良くしたい人
・過去のトラウマや自信がないなどの理由で一歩踏み出せずにいる人
・教育やリーダーを担っている人
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今回は、100万部を超えたベストセラー!
「嫌われる勇気」を一部抜粋し、まとめました。
**人は誰でもすぐ、幸せになれる**
「人は誰でもすぐ幸せになれる」とアドラーは説いています。
この世界は、シンプルなのか、複雑なのか。
自分の周りにいる人は、敵か、仲間か。
絶対的な答えはなく、
「自分がどう感じているか、どう決めるか」で正解が決まります。
「幸せ」も同じで、
自分が「幸せ」と感じられるかが重要になります。○○だからできない…などと言っているのは、能力や環境が悪いのではなく、「幸せになる勇気」が足りないだけなのだそうです。
*トラウマを否定せよ!「目的論」を提唱*
アドラーは「原因論」を否定し、「目的論」を唱ています。トラウマは行動できない原因ではないという考え方です。
例えば、いじめを受けて引きこもった少年がいるとします。
◎原因論の解釈
「いじめを受けたから引きこもる」
→→これは、結果(引きこもった)の前には原因(いじめを受けた)があるという、「原因(トラウマ)」に目を向けた解釈です。
一方、アドラーが唱えているのは「目的論」。
◎目的論の解釈
「引きこもるのは、誰かに心配してほしいから」
→→人は、目的(心配されたい)があるから行動(引きこもる)をとる。起きている行動の目的に目を向けた解釈です。
アドラーは、原因を気にして過去に囚われ支配される(原因論)より、目的に気持ちを向けて前に進める(目的論)を推奨しています。
**全ての悩みは「対人関係」である**
アドラーは「人間の悩みは、すべて対人関係である」と言っています。
お金がない、自信がない、孤独を感じる時にも、比べる他者が必要になっているのです。
悩みを無くすには、無人島や宇宙などで1人で生きる事になりますが、私達は1人では生きれません。
そのため対人関係への自分の意識を健全なものなものにすることが、生きやすく、幸せに生きる近道だとアドラーは言っています。
*劣等感は正しく使うと成長に繋がる*
劣等感を持つことは悪いことではなく、比較する対象が何か?が問題なんだそうです。
例えば、
◎比較対象が「周囲の他者」だった場合
競争意識となり、勝ち負けで考え、優越・劣等コンプレックスになってしまいます。世界や周りの人が敵に見える事にも繋がる考えです。
◎比較対象が「目標となる自分」だった場合
あるべき自分を見据え、劣等感をバネにして自分を成長させれます。
もし、劣等感や優越感を持ったときは、比較対象が何かを自分に問いかけると自分の成長に繋がる考えをしているのかが、わかるそうです。
**承認欲求は不自由を強いる**
「すごいと思われたい」「他人に認めて貰いたい」など、承認欲求は、行動や思考の基準が『他人に認められるかどうか?』になるため、自分らしさや、本当にやりたい事が分からなくなる危険があるのだそうです。
他人の目を気にすることは「他人の人生を生きる」ことだ!とアドラーは言っています。
**対人関係の4つの段階**
アドラーの対人関係の道筋は、下記です。
「課題を分離」をスタートとし、仲間意識や勇気づけを確立、そして「共同体感覚」をゴールと話しています。
共同体感覚とは…「所属感をもつこと」「ここに居ていいんだと思えること」を言います。
この所属感覚が「幸福感」に繋がるのだそうです。
ポイント①「課題の分離」が幸せへの第一歩
「課題の分離」とは
「自分の課題と他者の課題を線引きする」という考え方です。
例)親が子供に勉強を強いる
→→課題の分離ができていない状態
勉強するかしないかを決めるのは子供の課題であり、無理強いするのは親が子供の課題に踏み込んできたことになります。
対人関係で悩む理由は、他人の課題まで抱えてしまうから。
「その選択の結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えて課題の分離をしていく。
身勝手に振る舞えという話ではないのですが、もし課題を分離した事で、嫌われたとしたら、、、嫌うかどうかは相手の課題なので、気にしないこと。
・誰からも嫌われないように不自由に生きるか
・他者から嫌われることを恐れず自由に生きるか
ポイント②対等な「横の関係」を築こう!
「課題の分離」の次のは、お互いが「違う」ことを受け入れながら対等な「横の関係」を築くことだとアドラーは話しています。
◎横の関係・・・相手と対等な位置づけ。つまりは、仲間意識を持っている。
◎縦の関係・・・上下や優劣で相手と関わる。「褒める」「叱る」と言った行為は、相手を「評価している縦の関係」の関わり。
ポイント③「自己」から「他者」に意識を切り替える
最終ゴールの「共同体感覚」とは、他者を仲間とみなし、そこに自分の居場所があると感じられることです。
みんなを仲間とみなす事が大事!!
そのためにはまず『自己への執着』から『他者への関心』へ踏み出す必要があります。
そのプロセスは3つに分かれています。
●○●プロセス①「自己受容」●○●
自己受容とは「ありのままの自分を受け入れる」ということです。
ちなみに自己受容と自己肯定は少し違います。
アドラーは、「変えれない部分に目を向けるのではなく、変えれるものに着目せよ」と言っています。
ポイントは、自分の事を「行動」レベルで考えず、「存在」レベルで受けいれる事。
「人やモノは存在しているだけで価値を与えている」ので、価値のないモノなんてないのです。
●○●プロセス②「他者信頼」●○●
他者信頼とは、他者を仲間とみなし無条件に信じるということです。他者信頼は「横の関係」を意味します。
ちなみに、「信頼」と「信用」は違います。
もし、相手から裏切られた!と思った場合、信頼し続けるか、関係性を断ち切るかどうかは自分の課題なので決めてよし。
裏切るかどうかは、他者の課題であり、自分がどうするかだけ考えればいいのです。
ちなみに誰も信頼しないのも違います。信頼する事を恐れたら、誰とも深い関係を築けなくなります。
●○●プロセス③「他者貢献」●○●
「他者貢献」とは、仲間に対して何らかの援助をすることです。
「ココに居てもいいんだ」という所属感が共同体感覚に繋がるわけですね。
この”誰かの役に立てている”という『貢献感』こそが幸福の源泉だと言います。
これを自己犠牲や偽善だと思う人は、自己受容と他人信頼ができていない状態になります。
例)家事をしているお母さん
●自己受容や他人信頼が出来てない場合
→「なんでみんな手伝ってくれないの?私はこんなに頑張っているのに、、、」
●自己受容や信頼した、他者貢献の場合
「何を作ろうかな?何をしたら楽しいかな?」
なお、『貢献感』はあくまで主観的な感覚(自分が貢献してると思えるか)でいいのです。貢献しているかどうかを判断するのは他者の課題なのだそうです。
ポイント④「自己受容」⇒「他者信頼」⇒「他者貢献」を回す
この3つを順番にクリアし、サイクルを何度も回し続けることで、自己から他者へ関心が移り「共同体感覚」を得ることができるのです。
**いま、ここを生きる!**
アドラーは「人生は刹那(瞬間)の連続だ」と言っています。
今の瞬間を精一杯に生きてこそ意味があると言っています。
人生の意味は自分自身が与えるものであり、自分が変われば見てる世界が変わる!アドラーの幸福感とは、自己を受け入れ、他者を信頼し仲間意識をもち、貢献して「共同体感覚」を得る事なのです。
いまを楽しみながら、自分の人生やりきりたいと思いました。
最後まで、お読み頂きありがとうございます。
遠藤まい
<参考文献>
https://tetsulog2020.com/hated-courage-content/
https://www.diagram-wolf.com/kirawareruyuuki/
https://massablog.net/book-intro-kirawareruyuuki/
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