一日一書評#10「『試し書き』から見えた世界/寺井広樹著」(2015)
私は本作の存在を、別の本で知った。とみさわ昭仁さんの「無限の本棚 手放す時代の蒐集論」に載っていたのだ。「無限の本棚」は主にコレクションについての話が記された本なのだが、その中の「どんな分野でもコレクターはいる」という旨の項目に、その名前はあった。世界中の文具店を回り、試し書きに使われている紙を集めるコレクターがいるとのこと。気になった私は、すぐにそのコレクターが書いた本を購入した。それがこの「『試し書き』から見えた世界」なのだ。
著者の寺井広樹さんが試し書きに魅せられたの