「時空を超えて出会う魂の旅」特別編~印度支那④~
東南アジアのある地。
出家を経て、戒名「慧光」を私は授けられた。
幼馴染の蓮花、年近い弟と共に成長していく。
「慧光、慧光はおらぬか。」
屋敷に、慧光の父の声が響いていた。
「はい。慧光様は、お寺にお出かけです。」
「ううむ、また寺か。信心深いのは結構なことだが。
せっかく、お客人がおいでなのに。」
傍らにいた蓮花の父は、そのやり取りを受けて、口を入れた。
「まあ、なんと立派な息子さんではありませんか。
徳を積んでいらっしゃいるのですよ。
益々、この家はお幸せ増しま