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町谷東光
2021年12月18日 06:00
「詩集」を読んで 谷川俊太郎(6) 不定期刊「虚空へ」 (新潮社、2021年9月刊)、「詩に就いて」(思潮社、15年4月刊)。図書館に並んでいた2冊を一気に読む。新刊本は、新聞の書評で取り上げられたりしていると、すぐに借りられてしまい、予約しても何人も先客がいて何か月も待たないといけない。しかし、詩の本はそれほど人気がない。前者のほうは谷川詩集の最新刊のひとつだが、すぐに借りられた。見開き
2021年12月13日 17:00
「詩集」を読んで 石原吉郎(5) 不定期刊「サンチョ・パンサの帰郷」 (思潮社、2016年3月刊)。戦後シベリア抑留経験がある、石原吉郎(1915-77)が帰国後10年近くたつ1963年に出した詩集の復刻版である。図書館で借りて読んだ。戦争体験のない人間がほとんどになってしまった令和の時代。今月は太平洋戦争開戦80年ということもあって、NHKなどは関連の番組を再放送を含めてずいぶん放送し
2021年12月10日 11:30
「詩集」を読んで 渡辺武信(4) 不定期刊ルビーの指環・木綿のハンカチーフ… 松本隆作詞50年(記事本文は有料会員のみ読める)という記事を先日、日経新聞で読んだ。記事中、松本隆が20代のころ、50年前に影響を受けた詩人が渡辺武信である、と知る。まったく初耳の詩人である。思潮社の現代詩文庫にも2冊ある人なので、普通に現代詩を読んでいれば出合う人、詩人なのだろうが、「現代詩歴1年」の僕には初め