漢字にチャレンジ チムをシンじる。
※タイトルを見て漢字に出来た方、すぐさまコメント欄にてお知らせ下さい☆全力でお待ちしてます。
正解をお伝えします「肝を煎じる」です。チムシンジは沖縄の伝統料理で、名の通りに肝(レバー)を出汁汁で煎じた汁料理です。
この肝という言葉、沖縄独特の言い方なのですが、わたしはとっても好きです。
肝=心、という感じで使われています。
てぃんさぐぬ花という歌にも、親の言うことは肝に染めなさい(心に染み込ませなさい)という歌詞があります。
他にも肝愛し(心愛し)や肝美らさ(心が美しい)、肝ぐりさ(心が苦しい)などなど。
朝の連ドラにあったちむどんどんも、漢字だと肝どんどん(胸がドキドキする)と書きます。
なんとなく胸騒ぎがして心落ち着かない、そんな時肝わさわさ〜すると言ったりします。この表現はわたしもよく使います。
肝はメンタル状態を表現する肝、なのです。
………すみません、チムに思い入れが強すぎて長々と脱線してしまいました。
材料揃えから難航!
チムシンジを作るきっかけは、那覇の友人からお土産に島人参を頂いたことです。
沖縄料理を作ろうと思い、どんな風にして食べているのか聞いたところ、友人ふたりは同時に「チムシンジにする」と答えました。
チムシンジ用の肉(グーヤーヌージー)がスーパーで売ってるわけさ〜とふたりの会話は続くのですが「内地では売ってないはずよ」←わたしも100%同意、「あれはどこの肉かねぇ。レバーと骨付き肉とかいろいろ入ってるわけさ」…。お手上げです。
ということで、沖縄市役所市民健康課さんのレシピを参考に作ることにしました。
材料
豚の赤肉が検討つかず、自分好みのスペアリブに変更したこと、豚レバーが売っておらず阿波尾鶏のレバーになったことが不測の事態でした。
でも、デパートの肉屋で買ったのでいい出汁は出ると思います。信じて煎じます。(駄洒落すみません)
材料を切ってるうちに豚汁作成気分になっていました。なので、葱を焦がしてから出汁を入れたりと自己流が早くも顔を出し、緊張感がなくなっていきます。
鰹節で取った出汁汁でスペアリブを煮込むのだから、勝手に美味しくなるだろうことも追い風になっていました。
美味しい、けどなにか足りない
これ、料理あるあるですよね。わたしもこのループにはまり泡盛や塩を足しながら、何度も味見をしたのですが決め手に欠けてしまいました。
明日の朝、また味を見て考えようと一旦諦めます。
そして、仕上げにレバーを入れて10分ほど火を通しました。
沖縄市役所さんの完成写真からは程遠い出来ばえになってしまいました。ははっ
最後に一口味見………
ぬおっ
普段、独り言は言わないのですが、思わず声が出てしまいました。
おいしくなってるーーー!とってもおいしい!!
レバーのコクと苦味が程よく出て、汁の味が一気に深まりました。これにはほんとにびっくりでした。
自信を持って、完成です!
チムシンジ、はチムをシンじるまで信じて………最後の最後まで言葉遊びで恐縮ですが、今回得た教訓です。
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ここまでお付き合いありがとうございました。
チムシンジは貧血気味や風邪を引いた時などの体力が弱まっている時に食べるとよいみたいです。
皆さんの健康に役立ちますように。
農林水産省のホームページに詳しく掲載されていました。
沖縄市役所市民健康課さんのレシピもご紹介致します。