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読後寸評

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読んだ本で感じたことを綴っています。 好きな作家はラディゲですが、最近よく読むのはジェンダー論。A4用紙1枚程度で、800〜1000字程の感想文です。
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2023年12月の記事一覧

小室直樹氏による三島由紀夫評伝「三島由紀夫が復活する」

小室直樹氏による三島由紀夫評伝「三島由紀夫が復活する」

本(新版 三島由紀夫が復活する)(長文失礼します)(一部敬称略)

小室直樹氏による三島由紀夫の評伝です。帯に「三島文学の謎、「輪廻転生」に迫った野心作」と書いてあり、私も遺作「豊饒の海」の最終巻「天人五衰」の結末が、未だに謎なので買って読んでみました。 

実はこの本、5月に読み終えて一応感想文も書いたのですが、まだ資料不足ではと「英霊の聲」などを読みましたが、それでもまとめきれずに年末までにな

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平成と令和料理の三種の神器とは⁉️「おいしい食の流行史」

平成と令和料理の三種の神器とは⁉️「おいしい食の流行史」

本(おいしい食の流行史)

NHKラジオで放送された番組「食の流行から見る暮らしの近現代史」を書籍化した本です。筆者の阿古真理さんは作家で、生活史研究家でもあります。料理好きの私は、以前「小林カツ代と栗原はるみ」(ベタすぎる!タイトルですが)という筆者の著書を読んだことがあったので、今回も好きな食べ物の内容ということもあり、新聞の書評で見つけ読んでみることにしました。

この本はラジオ番組の書籍化

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