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読後寸評

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読んだ本で感じたことを綴っています。 好きな作家はラディゲですが、最近よく読むのはジェンダー論。A4用紙1枚程度で、800〜1000字程の感想文です。
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2023年2月の記事一覧

投資歴25年パックンが出した本「パックン式お金の育て方」

投資歴25年パックンが出した本「パックン式お金の育て方」

本(パックン式お金の育て方)(長文失礼します)

漫才コンビ「パックンマックン」のパトリック・ハーランさんが書いたお金の育て方(増やし方)の本です。副題に「無理なく貯めて賢く増やす」とあり、その鉄則は最初と最後に繰り返し書いてありますが、以下の通りです。
・徹底的に節約する ・一生懸命働く ・投資でお金を増やす

本書では投資歴25年の筆者の経験に基づく色々な数式や数字が登場します。
先ず、72÷

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価値観の多様性を指南する哲学入門書「現代思想入門」

価値観の多様性を指南する哲学入門書「現代思想入門」

本(現代思想入門)

昨年話題になった本です。書評にもたびたび登場したので、私も買って読んでみましたが、現代思想=哲学がテーマであり、具体的には「ポスト構造主義」の哲学を指しています。
読み終えながらも寸評を書くのにどのようにアプローチしたら良いのか、つい考え込んでしまいました。

本書は第一章のデリダ「概念の脱構築」から始まり、第二章のドゥルーズ「存在の脱構築」、第三章のフーコー「社会の脱構築」

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