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23歳。新しい価値に出会いたい。

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マガジン

  • ヨーロッパひとり旅

    イタリアとフランスをおひとりさまで旅した日記。

最近の記事

夏の夜、13駅分のタクシー

「すみません、〇〇駅までお願いします。」 電車で換算したら、13駅分。それを、今日はタクシーで家に帰る。 「おお〜なかなかロングランだね」とにこにこしながら後ろを振り返る、運転手さん。1人で乗り込んできた金髪20代女が、終電もまだ残ってる時間にわざわざタクシーを使うのが珍しかったのだろう。 「最近ほんとに暑いよね。もう夏終わってほしいくらいだよ。」とにこやかに話し始める。「ほんとう暑いですよね。」と釣られて私も笑いながら返す。 「はやく冬がきてほしいよね〜。」 「わか

    • 木曜22時、仕事終わりのドライブとマックと花束

      12月7日木曜の21時半。 「突然だけど、今日の夜ドライブしない?」と仕事終わりに同期に呼び出された。タイムズで借りた車で私の家まで迎えに来てくれた彼女たちとともに、目的地のないドライブへと踏み出す。 仕事終わりに車で掻っ攫ってくれる同期と出会えて、ほんとうに嬉しい。家に迎えに来る21時半という時刻が何よりも現実的なのに、木曜の21時半に同期と目的地のないドライブに出かけているこの状況が何よりも非現実的でこれ以上にないほどわくわくしていて、「社会人って、悪くないかも」とふと

      • 振り返りと、抱負的なあれ

        2023年は、衝動的な1年だった。 社会人1年目。新しい出来事が降りかかる毎日にしがみついて、忙しさに縋りついた。周りを見て焦って、「私も」と同じ大きな船に乗ろうとして必死になって。やっと足を掛けたところで、「いや、私はこっちがいいんだ」と結局狭いボートに戻ったりして。やたら右往左往してどっちつかずに落ち着いて、みたいなことを繰り返した。動き回って立ち止まらなかった1年だったように思う。 自分が生きやすい生き方を見つけたい。 去年の年始には、そんなことをほろりと呟いてい

        • 変わらないままでいられないの

          今日は悲しいことがあった。 1年前はめちゃくちゃ仲良くて、毎週のように会って些細なことも深いことも話していた大切な友人。 今年に入ってから、なぜか違和感を覚えるようになった。それを感じたのは3ヶ月前。たまたまだと思いたかったのに、今日も感じてしまったのだから、きっともうそうなんだと思う。 以前のように楽しいと思えなくなった。自然に笑えなくなったし、会話のネタも捻り出さないと出てこなくなった。彼女はいつも穏やかに笑っている。なのに口から出るのはネガティブで否定的な言葉ばか

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        • ヨーロッパひとり旅
          14本

        記事

          月曜の有休を味わい尽くす

          社会人になって6ヶ月目、9月のお話。 入社してからというもの、日々変わりゆく環境に毎日しがみついていた。 平日は21〜22時まで仕事してるのがデフォルト。平日週1回程度、同期や友人と飲みに行く。そんな毎日。 しっかり働いた日は、どっと疲れて退勤後何もできなかった。その疲れを誤魔化し癒していくために、土日は友人と会う予定で埋め尽くした。華金のあとは飲んでて終電逃し、朝までカラオケなんてこともあった。 仕事は楽しい。生活も充実してる。 でもこのまま流れるように選択してい

          月曜の有休を味わい尽くす

          愛のある雑さが欲しい

          欲しい愛のかたちは、変容していくものなのだと最近気づいた。 以前は、お互いのことを深く知って、どっちかが何かで傷ついた時にはお互いに傷を舐め合う関係性を欲していた。それが愛のかたちだと思ってた。 でも、今は違う。 今はただ、笑い飛ばして欲しい。私の失敗も惨めなとこも全部ひっくるめて馬鹿にして笑って欲しい。 そんなことないよ、なんて言わないで欲しい。 お前ほんと馬鹿だなって言って笑って欲しい。 馬鹿にして欲しいときに、いつも馬鹿にしてくれるのは私の幼馴染だ。 この

          愛のある雑さが欲しい

          半年前に書いた下書きを今になってするりと投稿したし、一旦アーカイブにしてたけどやっぱりお気に入りだなと思った文章も公開しちゃった。

          半年前に書いた下書きを今になってするりと投稿したし、一旦アーカイブにしてたけどやっぱりお気に入りだなと思った文章も公開しちゃった。

          私の苦手なあの人も責められないね

          私には苦手な人がいる。 嫌いな人はほとんどいないんだけど、苦手な人はまあまあいる。好きだけど苦手な人もいるし、嫌い寄りの苦手な人もいる。 会うたびに嫌味を言ってくるあの人とか。 口を開けば誰かの悪口を言ってるあの人とか。 自分の価値観を信じこんで他を虐げる人とか。 そういう人に会うと、私は「ああ、この人苦手かもしれない」と内心思いながら、それでもニコニコして平常心を保つ。相手を否定しない、相手を立てるモードをいつも以上に張り巡らす。気に触ることを言わないようにとにかく必

          私の苦手なあの人も責められないね

          いろいろあって名前変えました! ひっそり投稿します〜

          いろいろあって名前変えました! ひっそり投稿します〜

          【vol.13】エティハド空港の帰国便

          朝4時くらいに起きて、せっせと身支度を済ませる。もう終わっちゃうのかー、悲しい。 高校野球児もびっくりなサイズ感のサンドを朝食用に作っていたのだけど、昨日の夜食べ過ぎたせいで全然お腹空いてなかった。それでも、、、!と食い意地だけは天下取れそうな私は必死に食らいついた。(さすがに食べきれなかったけど) ホテルでタクシーをお願いしたもんだから、ちゃんと目的の空港まで辿り着けるか心配だったのだけど、何の問題もなく到着した。これでもう安心だー。 この旅行中にすっかり「せっかくだ

          【vol.13】エティハド空港の帰国便

          【vol.12】パリ3日目

          いよいよヨーロッパ旅最後の1日。 朝イチに念願の「Du Pain et des Idées」へ。 悩んだのだけど、デジデといえば!なピスタチオのぐるぐるをチョイス。 味の感想はというと、、、、うーん、普通かな、という印象。ピスタチオ感あまりないし、デニッシュはパリパリ感ないし、、、すこしかなしい。 でももう1個買ってたんだな。ピスタチオ1個もなんかなぁ、と思って、いつ食べるのか全く考えずに買ったこちら。 ピスタチオでなんだか消化不良だったので、このままちぎっていただ

          【vol.12】パリ3日目

          新卒5日目、あなたに会いたい

          新卒、社会人1年目を迎えました。 今日はその5日目を終えたとこ。 パリ編がまだ終わってないのだけど、どうしても今日これを書きたくて書いてしまっている。 これまで2年半くらい長期インターンをしてたこともあり、働くことには抵抗がなかったし慣れていた。つもりだった。 けど、新しい環境というのはすごく負荷がかかるようで、思ったよりずっとぐったりしている。身体的にも、気持ち的にも。その分、わくわくもあるんだけどね。わくわく疲れってのも、あるのかな。 今日はオンラインでグループワ

          新卒5日目、あなたに会いたい

          明日は入社式だってのに、ぜーんぜん実感がないから困ってる。でもみんな案外そんなもんなのかもしれない。 それよりも、残りちょっとで書き途中なヨーロッパ旅行記が気がかりなんだな。だめだこりゃ。

          明日は入社式だってのに、ぜーんぜん実感がないから困ってる。でもみんな案外そんなもんなのかもしれない。 それよりも、残りちょっとで書き途中なヨーロッパ旅行記が気がかりなんだな。だめだこりゃ。

          【vol.11】パリ2日目

          パリ2日目の今日。 朝6時台に起きてせっせと支度を済ませる。こんなに早く起きてるのは、もちろんパリのパン屋さんで朝ごはんを食べるためだ。 予定の時間よりも少し早めにホテルを出る。うきうき気分でちょっぴり早く起きれたおかげ。 朝のパリは夜の雰囲気とはまた違った印象だな、なんて思いながら、清々しい気分で大きく息を吸って街を歩く。 しかしあまりにるんるん気分だったせいか、別の駅に入ってしまった。それも改札の中に入って自分が間違っていることに気づいた。ちょっと、浮かれすぎかな

          【vol.11】パリ2日目

          【vol.10】パリ1日目

          これを書いてる今、実はもうすでに帰国して1週間以上経っている。 あの時に感じたひとつひとつの瞬間をはやく収めておかなきゃ、、、と思う一方で、書くことに対して変に義務感を背負ってしまうと、noteが「仕事」になってしまう怖さもあって葛藤してる。いや、でもただ単純にタスクに追われていたり、時差ボケに悩まされて本調子じゃなかったりするだけかもしれないけど。 さ、そんなことはおいといて、自分の記憶をパリ1日目に戻そうか。 パリ1日目、と言っておきながら、ベネチアからパリへ飛行機

          【vol.10】パリ1日目

          【vol.09】ベネチア2日目

          丸一日ベネチアに浸れるこの日の朝は、まずはサンマルコ広場へ。 おおー!これまでみてきた建築とは少し違った雰囲気だなー。 と、入る前に朝ごはん食べようぜってなってお店を探すことに。 中はトマトとチーズかと思ったら、めちゃくちゃチーズとハムだった。生地はしっかりめのもっちり系。うん、イタリアは何食べてもうまいねん。 にしてもこの日は霧がすんごくて! 鐘楼の上が全然見えないほどの霧。すげーよ、霧。 そんでもって水位も高い。 かなりギリギリだった。もうちょっとで水に埋もれる

          【vol.09】ベネチア2日目