【健忘録】 パーキンソン症候群❗❓
人工呼吸器装着中に一般病棟で家族の付き添いもあり、昼間はよく口パクで会話していた。
〜背景〜
ある時、全身麻酔下(プロポフォールとなんだったかな?2剤TIVA中)本当に眠れずに結構苦しんでいた。
一般常識からは想像もできないだろう。しかし、大脳、辺縁系、脳幹脳炎でおそらくはGABAやGlycineの両方がやられる病態では、プロポフォールですら通常量を大きく上回っても意識があるという異常事態が起こった。
普通は爆睡も爆睡、昏睡のような常態を薬で作る常態にもかかわらず、全然眠れなくて辛かった。
ということで、なんていう薬だったかなぁ?
くどいようだが、全身麻酔下で毎晩眠れなかったので、この薬剤を眠剤として点滴で連日入れてもらっていた。(人工呼吸器装着中は、飲み込みができないのと、よく嘔吐していたから、経口じゃない静注薬を選んだんじゃなかったっけ?)
普通に、「昼間寝てたから、夜起きてたんじゃない?」と思うでしょ?
それが、昼間は口パクで会話をして、音楽聴いて、瞑想して、瞑想して、瞑想して。チェーン瞑想イング…… 寝たいのに、昼間も眠れてなかった。まぁ、普通は麻酔が入っていれば、昼夜問わずに眠っているよね。(こういう時期もあったけど、そうじゃなくて、眠れない時期もあった。)
その上、常軌を逸しているだろうが、全身麻酔下で人工呼吸器装着中に勉強をしていた。
勉強していた理由・原動力はこの記事↓↓
せっかく現役合格したのに、受験生をしていた理由は別の記事で公開しようと思う。
この理由もまた複雑……
初発時に全身麻酔で眠っている時間が多く、全然動けなかったのが辛かったので、プロポフォールはそのままにして、もう1剤を別の麻酔薬に変更してもらった。
初発時の概要はこの記事↓↓
すると、全身麻酔下で人工呼吸器装着中でもある程度は動けた上、体感的には意識も鮮明。参考書の問題も解けたので、勉強できたのだった。
ということで、人工呼吸器装着中も勉学に励んでいた。
〜背景完〜
眠剤の連日投与に戻る。
そうそう、この時期は吐き気止めもしょっちゅう入れていた。
ある時、動こうとしても、直ぐに動けないことに気がついた。そして、腕を止めようとしても、オーバーシュートするではないか。
正直、あまりにも不可思議な症状に、まだまだ未成年で医学知識もない私は、頭がおかしくなったのかとすら思った。なので、なかなか主治医や看護師にその症状を出現して直ぐに伝えられなかった。
しかし、何度自分で検証しても、症状もその他全ての症状に関係することも一貫していた。間違いではなさそうだ。
加えて、どんどん悪化して動けなくなっていったのだった。
普段は回診の時に会うサバサバした感じの快活な偉い先生がひょっこり真面目な顔で私の病室を訪れ、私の両手首をクルクルと回した。その際にcogwheel のようにカクカクと支えつっかえ回ったのだ。
「パーキンソンですね。眠剤は🈲になります。」
ガーン(「パーキンソン我慢するから、眠らせて〜」と交渉を試みたかもしれない。記憶はあやふや。)
一瞬の身体診察最強😍(できる人の診察は実に有益で効率的かつ的確に病態を捉える🎶❣️)
まっさか、10代でパーキンソン症状に見舞われるなど、想像もしなかった。加えて、唯一眠れる薬剤が診断即日投与不可になってしまったのだ。
再び、不眠地獄に突入した。
全身麻酔下で色々な眠剤を入れても眠れない。
実は、人間は本当に一睡もできずに何日も過ごすと脂肪(字は…)する。(厳密には、入眠はして、夜中に目が覚めて以降が眠れない毎日。)
寝たい、寝たいと何度も何度も夜中にナースコールを押して、主治医がアタピーなどをいれるが、効果は乏しい…… その後も色々試行錯誤してくれた。
例の眠剤投与中止後、狐に抓まれたように、パーキンソン症状は急速に消失していった。
ふと、今見ているオンラインレクチャーで「不眠」というキーワードが出てきた際に思い出したので、書き留めておく。
人生、紆余曲折、奇妙奇天烈、何があるか分からないものだねぇ。
今を大切に生きよう!