「ありのままを愛そうぜ」にしっくりこなかった
人生ではじめて、クリスマスに風邪を引く、通称メリークルシミマスを経験した。そんな私にも、このメリークルシミマス期にひとつ嬉しいことがあった。
風邪っぴき期間限定で一重の右目が奥二重になったのだ。
体が疲れている証拠だから、あまり好ましくはないのかもしれないが、奥二重の左目と一重の右目の左右非対称っぷりがコンプレックスであった私は、束の間のシンメトリーに心を踊らせていた。
物心ついたころには、非対称っぷりに気づいていた。でも、時折真正面から撮った自分の顔写真の片方を交互に手で