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弱さを乗り越えるために私ができること

弱さとはどういうものなんだろう。

私にとって、弱さは中心にあるテーマで、物語ライターとして取材された数年前には「あなたがまだ受け入れられなくても、私はあなたの弱い部分も愛したい」と語っていた。その想いは今も変わらない。

でも、先日のyourflagで、自分が捉えている弱さの定義はまだまだ漠然としているかもしれないと気づいた。
自分のサービスを確立させるためには、核となる「弱さ」の定義も確立させる必要がある。

だから、今日は弱さについて脳みその整理をしてみる。

認めたくないものだけども

サービスの設計にあたって、私は弱さをいくつかのキーワードに置き換えている。

  • 辛い過去

  • ネガティブな感情

  • 忘れていってしまう記憶力

  • 不完全さ

  • NOT完璧

  • 人間臭さ

存在や感情、実力といった自分の何かを否定されるような経験。
怒り、妬み、不安などのたくさんのネガティブな感情。
覚えていたくても忘れていってしまう記憶力。
自分を律しながらも、時折逃げたりサボったりとコントロールできない不完全さ。
完璧にこなしたくても、ミスもするし必ずしも結果がすべていくとは限らないリアル。
完璧・理想を追い求めながらも、駆け抜けられず挫けてしまうこともある人間臭さ。

どれにも共通しているのは、認めたくないものだということ。認めたくないというか、認めにくいというか。
これらの要素が私の中にあるということを認めると落胆してしまうような、そうなることで自分ですらも自分を愛せなくなるような気がして怖い。

ただ、認めたくないものであると同時に、いつかは自分で清算しないといけないもの、落としどころを見つけないといけないものだとも思っている。
それが誰かによって生み出されたものだとしても、生成所はあくまで自分であって、それを処理できるのも最終的には自分に託される。
こればかりはどうしようもない。誰かを頼りたいけど、最終的な決定権は自分にあるから、そこから先、他人はどうしても踏み込めない。
清算しなくても死にはしないけど、放置しているとじわじわと自分の首を絞めていくような恐ろしさがあるから、できるなら早めに清算したいところ。

認めたくない、けど、いつかは清算しないといけないもの。
それが私が定義する弱さだ。

弱さとの向き合い方

今の自分が腑に落ちる言葉を見つけられたなと思うけど、イメージはずっとあったんだろうな。そんな感覚がある。
それが何年もかけてやっと言葉になった。きっとこれからも言葉はブラッシュアップされてよりしっくりくるものを見つけていくんだろうな。
言葉にするって難しいんだから。まったくもう。

認めたくないものを認められるようになるのも、落としどころを見つけるのも難しい。
認めるためにはその輪郭を掴む作業が必要で、その作業が言葉にすること。出た、言葉にする。難しいこと。
でも、難しいからと放置しても、認めるのとは別の苦しさがずっと続いてしまう。それは、心も体も静かに疲弊していく。
これがしんどいことを知ってる。経験もしたし、たくさん見てもきた。

だからなのか、どうしても他人事にできない。自分で頑張れよと突き放せない。
孤独に向き合う不安や誰かに寄り添ってほしい気持ちは痛いほど分かるから。
苦しいよね、しんどいよね、認めたくないよね。でも、このままも嫌なんだよね。
そうやって一緒に腕を組んで頭を捻りながら寄り添って認めていく言葉を探して紡いでいきたい。

弱さは自分をとことん落としていくこともできるけれど、乗り越えたときには自分をもっと強くしてくれる。
それが分かるから、苦しいけど、どうにか踏ん張りたい。自分の抱える弱さを否定するのではなく、そのままでもいいと受け入れたうえで、自分の理想に向かって突き進みたい。

私は書くことで自分の弱さを見つめて、乗り越えてきた。自分と対話するように言葉を綴って、読み返して、また書いて、自分の気持ちを理解しながら少しずつ認めていって、前を向けるようになった。
また躓きそうになったときは、そのとき綴ったものを読み返して原点に帰って、心を落ち着かせてから、また前を向く。

この経験を自分だけでなく、同じように乗り越えたい人たちのために活かすことはできないか。

記憶を辿りながらぶつかる弱さをないものにしないで、その記憶やその人自身を深く尊くするエッセンスとしてまるっと綴っていく。そうやって、今よりも自分を愛すことができたら、きっとよりよくなるんじゃないか。
私はそれを信じていたい。そして、それをやっぱりそうだよねと何回でも言い合えるように、かたちにしてみせるんだ。

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屈橋毬花 | 【紙に月】
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 自分の記録やこんなことがあったかもしれない物語をこれからもどんどん紡いでいきます。 サポートも嬉しいですが、アナタの「スキ」が励みになります。 ……いや、サポートとってもうれしいです!!!!