見出し画像

佐藤健寿さんの奇界遺産シリーズ読んだらどんどんその世界にハマった話

最近図書館に行って本を借りることが増えた。
わたしは最初のページをパラパラみてから続きを読むのがすきで読み終わったら返せる図書館スタイルが好きだ。

行動心理学の本やマンガ(今はよしながふみさんの大奥振り返り中)、子供の本とかを借りていた。
ちょっと違った感じのを探そうと思い他の棚を見てみると、
ふと見つけた「奇界紀行」の文字・・・。

わたしは旅行記が大好きで最近は主にオンラインで読んだりしているが、
書いた人を見ると「佐藤健寿」。

あっ、あの佐藤健寿さんだ!

もう言わずとしれた奇行、奇怪好きの方ならピンとくるはず。
クレイジージャーニーでもおなじみの「佐藤健寿さん」

佐藤さんといえばテレビで見る限り、テンションが一向にあがったりしないクールな感じで奇界に向き合うのだけど、実は内面のアドレナリン放出がすごくてあのエネルギー量が目で見えないことがもったいない!と感じてしまう。
世界中の奇怪、奇行を見るためならどんなことをしてでも行っちゃう寡黙な写真家、書籍も出版している方だ。(わたしの勝手なイメージです)

佐藤さんは見たいものを直接見に行くことを大切にされているのかなあと感じる。それはわたしもすごく共感するので勝手にうらやましい仕事だ。と思ってしまった。

その「奇界紀行」がすごかった。
通常見たり読んだりしたあと、脳みそは自分の経験やキャパに応じて今の自分に合わせて処理して記憶としてとどめておく処理をすると自分で思っているのだけど、それにめちゃめちゃ時間がかかった。

紀行の内容がわたしの朝から夜寝るまで普通すぎる平凡な時間の日常とかけ離れすぎていて一旦、脳から「まって、まって」と言われている感覚だった。
佐藤さんは文筆家としてもとてもすばらしくマニアックな内容をわかりやすく攻めてくれる。だからわたしでもすごく奇界を理解できたし読みやすかった。

日常に飽きてくると人間は刺激や日常とかけ離れていることを求めて経験したり見たりしたくなる。

その例がYouTubeやSNS。

とりわけ私は昔から刺激的な体験中毒者で、日本ですごす時間をいかに短くするかを考えて海外に行っていた。

わたしの20代までの日本での経験は乏しく、海外で何かあればすぐに初体験となり脳みそがその度リフレッシュしていく。

インドでは、お釣りをキャンディで渡されたり、長距離バスのトイレタイムで女子のみんなで夜の野ションとか。最終的にはロックが付いていない、ドアを閉めると真っ暗になるトイレで一人で用を足すスキルを身に着けることができた。

まさに海外は初体験祭りだ!

そんなこんなで次はずっと気になっていた「奇界遺産」という本をとうとう手にした。
「とうとう」と書いた理由はこれを読むともう後戻りできないから。
佐藤さんワールドにどっぷり浸かり、しばらく抜けきれなくなるのを恐れていたから。
わたしはどっぷり浸かると夢にまでそれに取り付かれ、常に頭から離れなくなる。
でも・・・読みたい!!!
刺激的な体験中毒者はもう買うか、借りるかの選択しか考えていない。
買ったらいつも見ちゃうな。そしたらこのどっぷり浸かり状態から解放されないのか?

こんなどうでもいいことを3日間考えていた。

そしてついに図書館でオンライン予約のボタンを押した。
もう引き返せない。
わたしはそっちを選択したのだ。
もうそっち側の人間になるんだ。

やばい。奇界遺産には1~3シリーズまである。

とりあえず全部借りるのはもったいないのと、中毒症状が少しでも軽くなるかもという甘い期待と佐藤さんへのリスペクトの気持ちを込めて1と2だけ借りた。
もはや判断内容が意味不明。

またその2冊もやばかった。

長くなってきたので続きはまた後日にします。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集