伊空間

ナンセンス文学に寄せた文字日記。 文章はわざと曲解して書いてるので、 言葉は参考になりますが、 内容は参考になりません。

伊空間

ナンセンス文学に寄せた文字日記。 文章はわざと曲解して書いてるので、 言葉は参考になりますが、 内容は参考になりません。

マガジン

  • 名著紹介

    日記のうち、名著紹介を兼ねているものをまとめています。

最近の記事

日記11/24 慌しくも【サマルガンド年代記】の泡は正しく

以前の日記を投稿してから、2ヶ月ほど時間が経った。 下書きには途中まで書くも投稿せずじまいの言葉が並んでいる。 声に出せずに喉元で詰まった言葉、 と書けば隔靴掻痒(かっかそうよう)な気持ちみたいだけど。 実際は。 思ってもない言葉を書いてしまい、「違うな」となったり。 思ってもない言葉は書けすらできず、「何も思いつかないな」となったり。 思っていても表に出せない言葉を、恨み辛みを裏に綴りて嗜んでいたり。 そんな言葉遊びをゆっくり考えれないほど、時間に追われていたり。 多

    • 日記9/3 バナナマンと十返舎一九【東海道中膝栗毛】と一緒なら新幹線は止まらないか

       台風により、三日間の東海道新幹線休業が発表された先日。  ようやく再開し、テレビ局が利用客にインタビューする様子を連日見た。 【中継】東海道新幹線が4日ぶりに通常運行 「いつも自由席なんですけど思わず指定席取りました」|FNNプライムオンライン  東海道で思い出したのは、バナナマンのヒムペキ兄さん。  金曜JUNKにやるラジオ、バナナムーンGOLDという番組内で「音楽の悩み何でも解決ヒムペキ兄さん」というコーナーがある。  ようは視聴者のリクエストやお題に対して、替え

      • 日記9/1 今日の晴傘、江戸の秋雨

         8月31日に人は何を感じるか。  小~中学生なら宿題の終わりと、定期試験の始まりを。  歳時記好きなら二百十日と今年が後122日なことを。  ゲーム好きならマンスリーミッションの切替えを。  ラノベ好きならエンドレス・エイトの終わりを。  カルト好きなら切り裂きジャックの始まりを。  ロック好きならギブソンの命日と曲特集を。  ブログ好きなら夏季PV数集計の終わりを。  日本史好きなら大坂冬の陣の始まりを。  ボカロ好きなら初音ミクの誕生日を。  SF好きなら日本SF大賞

        • 日記8/28 台風、一目連、雷門

           台風が頻繁に報道される今日この頃。  あまりにニュースで「恐ろしい」「恐ろしい」とまだ上陸前に報道するのは、実際の威力はともかく、台風が畏怖の対象として神格化されやしないかと思う。  風神雷神といえば、俵屋宗達の日本画だけれど、自然現象の雷や暴風は世界各地で神と結びつけられた。  日本でも日本神話から民間伝承まで、様々な雷神や風神がいる。  一方で古来の神々は、実際の自然現象以上み摩訶不思議な現象を起こしたり、人間の助けをすることもある。 例えば一目連(いちもくれん

        マガジン

        • 名著紹介
          10本

        記事

          日記8/25 8月最終週と【ハリーポッター】ノスタルジア

          本のシリーズを揃えるというのは、場所を取る。 出費については本好きなら必要経費と割り切るけれど、置く場所がないというのは厄介だ。 なにしろ、 もし本棚を買うお金と家で組み立てる時間があるなら、そのコストで新たな本を読みたくなる性質(たち)だ。 気づけば平積みされた本の山が床や机を埋め尽くし、片付け困難な九龍城の住人となった気分だ。 だから大判本シリーズなどは、あまり所持すると手狭になってしまうわけだけれど。 好きな本は、例えば「ハリー・ポッター」シリーズなどは今でも全巻

          日記8/25 8月最終週と【ハリーポッター】ノスタルジア

          日記8/24 毎日更新は【オルテガ】に倣うと非難されるので【村上隆】に習う

           継続は力なり、とは温故知新な慣用句である。  当たり前の表現ながら、現代ネットでは大事な言葉の一つだ。  つまり、漫画サイトで「待てば無料」を毎日継続すると、一話が僅かなページ数の漫画でも、何作品も、何十日も読み通すことで、買えば何十万もしただろう回数を読み終わり感動することが出来る、という話だ。  私はそれに倣って、以前も書いたベルセルクを毎日読んでいるけれど、ダークファンタジーな展開に日々の希望を見出してるのも酔狂っちゃってるなとか自己分析している。    と、御

          日記8/24 毎日更新は【オルテガ】に倣うと非難されるので【村上隆】に習う

          日記8/22 【イラク水滸伝】のルポを書く必要性

          8月もあとわずかに9日間。  夏休みの宿題は、最後の一週間に全てを費やして終わらせようとしてちょっと終わらなかったタイプの私にとっては、ほろ苦い記憶を思い出させる時期である。  先月くらいまで円安だから、夏休みといいっても海外旅行なんていけないなと経済指標相手にぼやいてたら、円高が随分と進んでいていた今日この頃。  代わりに、中々日本人ではいかない海外の土地を回る取材者やブロガーの記事を眺めて、人よりもちょっと珍しく良い体験をしたと思い込んだりする。  彼らは私と違い、

          日記8/22 【イラク水滸伝】のルポを書く必要性

          日記7/21 何もないことはない羅針盤

           今日は暑かったし、明日も暑いのかとくたびれていたら  Noteから記事を書けと催促された。  連続投稿記録がどうたらと言っているが、しかし今は23時30分。 あと30分で何か思いつく話を書けと言われても、ここまでの3行を見ればこの通り、中身のない文章しか浮かび上がらない。  けれどまあ、  こういった催促でもないと本日分の日記を書かなかったわけで、30分クオリティでよければいくらでも書いてやろうと、高飛車になって内容をひねり出してみる。  今日の一日で日記に記せそうな

          日記7/21 何もないことはない羅針盤

          日記6/24 洒落にならないほど饒舌になる夜

           「このテープもってないですか?」  「怪文書展」  「行方不明展」  などなど  プロデューサー「大森時生」とホラー作家「梨」による一昔前を装ったホラー番組や展覧会が、ここ最近よく目にするようになった。  昭和の時代、廃村に残された寺社は荒れ果て、団地計画で自然が破壊され、尾鰭のついた噂話と画質の悪い白黒写真は妄想に妄想を呼んだ。  平成の時代、新世代にとって田舎は一種の異界となり、都会は都会で都市伝説がメディアを通じて加速し、素人の撮ったカメラは手ブレの中に謎の影や

          日記6/24 洒落にならないほど饒舌になる夜

          日記6/17 チョムスキーに傘を借りて

           喉元過ぎれば熱さを忘れる、というけれど。  喉元に突き付けられた熱さは、寒気がするほどの苦しみを差し向ける。  今日は天気予報を聞いて、身震いした。  梅雨がくる。  もうすでに去ったと思っていた悪夢の時期が。 暑いのか寒いのか温かいのか涼しいのか乾いてるのか湿っているのか分からない。  いや、全てが入りまじってるからこそ生まれる気持ち悪さこそが、この梅雨というものの恐ろしさだ。  しかし2025年の人間にそんなことを放しても  「いやいや、今年の夏の方がひどかった

          日記6/17 チョムスキーに傘を借りて

          日記6/13 Noteの山で【ハーモニー】を書かないわけ

           昔Kindleセールで買ったSF小説、伊藤計劃「ハーモニー」を、100ページほど読み直す。  ネットブログには優しくない文体。  コード風の言葉を文章に入れられると、ブログ上ではコード入力したと判断されてしまい、文字が勝手に変換されたり他の機能が表示されてしまうことがあるから厄介だ。  とはいえ  ハーモニーを読んだ人は、その文体を、危険だと承知で真似したくなる。  (アニメから入った人は、その口調に憧れるかもしれない)  例えば積み本の山を表現する時、  私はとり

          日記6/13 Noteの山で【ハーモニー】を書かないわけ

          日記6/5 香水日記は風に流す

          棚の奥にしまい込んでいた香水を 久しぶりの手にかけた。 アールグレイを基調に花の匂い。 薫風喉元を過ぎ去った。 日記の筆ばかり気にすると つい疎かにするのが他の五感である。 私の場合、 日々の自分を記録するのに文字が手っ取り早いと思っているけれど インスタの画像日記 Youtubeの動画日記 そこには当時の声が残り、写真が残り、文章では表せない日々の記録が残る。 思えば偉人や文豪の言葉に励まされつつ その偉人の写真が残ってないか気にするし その人が動いてる映像を見

          日記6/5 香水日記は風に流す

          日記6/2 ポイントに招かれるトラ【山月記】

          5月末まで有効なポイントが消えました、と運営から通知がきた。  最後にこの場所で日記を書いたのが4月7日、らしい。  怒涛の4月を潜り抜け、億劫な5月を凌いでいたから、  あっという間に6月を迎えていた。  消失したポイントは  そんなに大した金額ではないから、哀しみも一塩。  とはいえ、知らぬ間に財布から百円玉が一枚零れた程度の絶望もある。  そんな例えも、現金を使う機会の減った現代ではちょっと伝わりにくい。  私も支払いは基本、何かしらポイントのつく電子決済が多くな

          日記6/2 ポイントに招かれるトラ【山月記】

          日記4/7 「ベルセルク」とナンセンスの話

           最近、漫画「ベルセルク」の14巻まで無料キャンペーンがあったので読んだ。(現在は終了して、一日一話読める) ベルセルク - 三浦建太郎 | ヤングアニマルWeb (younganimal.com) 「ベルセルク」ヤングアニマルWebで1~12巻と14巻が無料に、13巻は会員限定で公開 - コミックナタリー (natalie.mu)  ダークファンタジーな漫画とは何かと問われれば、皆がコレと指す。  残忍さ、エログロさ、報われなさ、バイオレンスさ……  それら一つに纏め

          日記4/7 「ベルセルク」とナンセンスの話

          日記4/5 悪魔の稼げるブログ術本(グリモワール)

          ブロガーが 「ブロガーで稼ぐ本」という本を出していたので、冒頭を試し読みした。 中には 「検索の引っ掛かる語を組み合わせろ」 「記事は雑記でなく専門性を絞れ」 などなどと書いてあり とても新鮮味ある紋切り型だからこそ 興味がつきなかった。 言葉で稼ぐというのは、大衆の興味をどれだけ引けるかに依拠する。 読む媒体は石版からネットへ進化したとはいえ、その方法は古代ギリシャの哲学者(ソフィスト)が弁論術(レトリック)を用いた頃から変わらない。 ともすれば、このブロガーの本も人

          日記4/5 悪魔の稼げるブログ術本(グリモワール)

          ワクワク新生活!ドキドキお花見&サワーにマジックで盛り上がっちゃった日♡ (あるいは日記4/3)

          新しい年度の初出勤やってきたよ〜♪ 職場では新しい業務にトライしてみてるんだ〜🌟 でもさ 最初はちょっと戸惑っちゃったりしてたんだよ。 新しいことにチャレンジするのって、ドキドキするよね! 午後はみんなで桜を愛でながら、お花見を楽しんできたんだよ! ちょっとしたハプニングがあってさ。 友達の一人が、桜の木に登ろうとしてシャツを引き裂いちゃったの! みんな爆笑しちゃって、その笑い声は絶えなかったよ〜🌸 その後はちょっとしたお店で、冷たいドリンクを楽しんだりし

          ワクワク新生活!ドキドキお花見&サワーにマジックで盛り上がっちゃった日♡ (あるいは日記4/3)