てんちむ

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最近の記事

やさしさに包まれたなら

我が家の15才のワンコ。 今朝にとつぜん痙攣を起こした。ご飯を食べる気力がなく、ぐったりと横になったまま動かない。 これは…かなりマズイ。 すぐにタクシーを呼んで動物病院に向かう。 血液・レントゲン・エコー検査の結果、 急性膵炎と腹膜炎の併発が発覚。 集中治療のためしばらく入院することに。 病院の待合室で、息荒く苦しそうに呼吸するワンコ。 「大丈夫だよ。先生達がそばにいるから、もうなにも心配いらないよ」 ワンコを胸に抱きながら、何度も何度も話しかける。 ワンコは苦し

    • 手放す勇気

      歩行障害になってから、できないことが増えて、諦めなければならないことも増えた。 したいこと、やりたいことがあっても、 どうしてもカラダが追いつかない。 抱えられるものには限りがある。 自分の許容量を見極めるために、自問自答の繰り返し。 本当は、今あるものすべて抱えていたい。 どれも失いたくない。 手放すのはとても大きな勇気がいる。 このさきも多くのものを失うかもしれない。 「自分を守るための最善の選択だよ」 自然とそう折り合いがつけられたら、 自分にもまわりにも、

      • NCNP①

        心理学をかじっているので、NCNPの存在は以前から知っていた。最寄りの新小平駅からは無料シャトルバスを利用。歩行障害のわたしにとって、無料バスのサービスはとてもありがたい。 到着時は「ここが、あのNCNPかぁ」と憧れの地に来たような感覚。 自分の特性は、人見知りの超小心者。 緊張すると言葉が出なくなるので(つまりコミュ障)、これまでの経緯をまとめた報告書を持参。 この報告書が功を奏し、初対面の医師でも伝えたいことをすべて話せた。 医師の問診50分、血液とCT検査をして初診

        • いざ、NCNP病院へ

          国立精神・神経医療研究センター『NCNP』 これまで3か所の医療機関で異常なしと言われ、 最後の砦としてNCNPを紹介いただいた。 歩行障害の原因が判明するかもしれない期待と、 最後の砦でも異常なしと言われてしまうかもしれない不安。 複雑な心情を感じながら、NCNPへ向かっている。 きょうの足元は久しぶりのコンバース。 「あれ?こんなに重かったかな…」 歩きやすいように、ふだんは軽い靴ばかりを履いてるから、コンバースの重みにびっくり。重みで足が上がらず、何度もつまずきそう

          やり遂げたご褒美

          きょうもなんとか無事に業務を終えられた。 隔週土曜は副業の日。 副業は本業以上に専門性が必要になるので、就業中は緊張感が張りつめる。終えたあとは毎回ぐったりと疲労困憊になる。 きょうは朝から体調が安定していたから、本当によかった。 出前館でオーダーしたインドカレーを今夜は美味しくいただけそう♪ きょうもおつカレーさまでした。

          やり遂げたご褒美

          父のしあわせ

          あすの仕事に備えて資料を読み込む。 胸が苦しくて、左足が重くて、どうしても集中力が続かない。20分が限界。20分毎に休憩を10分とる。非効率だけど仕方ない。 いったい自分のカラダはどうなってしまったんだろう… そんなことばかり考えてしまう。 テレビを観ても楽しめない 季節の移ろいを味わえない 移動が難しいから友達にも会えない 外食する場所も限られる 楽しい、嬉しい、期待、感動  ‥ ポジティブな感情が少しずつ薄れていく。 膵がんで亡くなった父の言葉を思い出す。 「お

          父のしあわせ

          障がいを可視化する

          カバンにヘルプマークをつけた。 歩行障害の可視化で、心にやわらかな安心感。 まわりの人たちから 歩き方が変だなぁ…と思われても、 もっと早く歩けないのかなぁ…と思われても、 可視化でふんわりと事情に気づいてもらえる安心。 きょうは一歩前に進めた。 焦らず、欲張らず、一歩ずつ前に。

          障がいを可視化する

          みじめ、みじめ、みじめ

          きょうもなんとか1日を乗りきった。 通勤時、職場の移動、椅子からの立ち上がりなど、歩行障害のせいですべての動作が遅い。みんなの2倍はかかる。 日々慌ただしく業務を全うしている周りの社員達に申し訳なく思う。なんの役にも立たない。 マンパワーにカウントされない存在はみじめで仕方ない。 難なくこなせていたことが、当たり前のことが、今のわたしには不可能なほど難しい。 前の自分だったら…と思うと余計みじめになる。 道端で、駅で、電車で、トイレで、スーパーで、周りの人達からの視線をど

          みじめ、みじめ、みじめ

          出来てることにヨシとする

          日曜のルーティン。 午前中は自己研鑽(読書や講座受講)の時間。 午後は14時頃から夕ごはんの支度。 こんやの献立は ・白米 ・小松菜と油揚げのお味噌汁 ・かぼちゃの煮物 ・なすと鶏ももの照り焼き 左足に力が入らないので、右足で踏ん張りながら必死に2時間調理する。左手の力も少しずつ衰えてきているので手際が悪い。手際の悪さと思いどおりに動いてくれない身体にイラッとする。 以前は楽しかった料理が、いまは苦行のイベントだ。 きのう久しぶりに長い距離を歩いたので、疲労のせいか倦怠

          出来てることにヨシとする

          気晴らしに映画館へ

          しばらく鬱々として無気力な状態が続いていたので、気晴らしに映画館へでかけた。 自宅から映画館までは徒歩50分。歩行障害を発症する前は30分もあれば充分だった。 「ゆっくりしか歩けなくてごめんね」 不自由と迷惑をかけている申し訳なさから、夫に何度も何度も「ごめんね」を伝える。夫も私のペースに合わせてゆっくり歩いてくれる。でも、夫が気を抜くと、夫のペースでスタスタ先へ進んでしまう。 「うっかり自分のペースで歩いてた。ごめんね」と、また私のペースに合わせてくれる。 映画のまえ

          気晴らしに映画館へ

          ストレス尺度でハッとした

          整形外科の診察後、紹介状を滞りなく書いていただいた。 「左足が痛いのではなく、力が入らないんです。初診時に対応された先生には説明済です。その先生も身体検査で筋力低下を確認しています」 「そうだったんだね。筋力低下だと神経系の可能性が高いね」 初診の医師から主治医への共有・連携がなされていなかったのでは… 「あした 北◯大学病院の脊髄専攻の先生が来るから診てもらったらいいよ」 「そこの脳神経内科で散々検査しましたが異常なしと言われて…。それでこちらの整形外科を紹介され

          ストレス尺度でハッとした

          もがく記録

          半年前から左足の力が入らなくなってしまった 膵がんの父を看取った直後だったので、介護疲れによる一過性のもので、1か月もあれば元どおりになると思っていた しかしながら、半年が経っても回復せず、日に日に状態が悪化している。右足だけで48kgの肉体を支えるので、腰にも負担がかかり最近は腰痛にも悩まされている。循環器内科、脳神経内科、整形外科で様々な検査を受けたけれども異常なし 甲状腺?リウマチ?脳梗塞?重症筋無力症?腰椎椎間板ヘルニア? 疑いが出ては消えての繰り返し 医師が満面の笑