『キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ』は怒りっぽい人にも、生きづらい人にもおすすめなすごい本だった
こんにちは。櫻子です。
ちょうど一年位前でしょうか、電車の壁に『キミは、「怒る」以外の方法を知らないんだけなんだ』という広告を見かけて、秒でAmazonで購入し、買ったことで安心してそのままにしてました。ふと思いついて読んだので、ヨガ歴17年、HSP50歳がレビューします。
結論:「怒り」という感情は自分のためになるし、上手にお付き合いができるもので、この本は新しい人生をくれるかもしれないから、読んだ方がいい
ということを書きますね。
ピンと来た方は、もう本を読んでもいいかも知れないw
「怒り」って疲れるし、できれば感じたくなくないですか。(日本語変?)
この本には「怒り」との上手なお付き合いがとてもわかりやすく書いてあります。怒りについての具体例と対処方法が軽めの口調の文章とポチ(犬)の4コマ漫画で紹介してあり、すんなり読めます。
「怒り」について気になったことがある人にはどこかで読んだことがある、聞いたことがあるような内容がほとんどかもしれませんが、それがとっても読みやすく言語化されているので「はいはい、知ってるよ」ではなくて、「うーん、やっぱりそうなんだなぁ、やってみるか」という気分になるんじゃないかな、と思いました。
(わたし、学ぶの好きだけど、だいぶ天邪鬼なんですんなりやってみようとは思わないので、なかなかなんじゃないかと思うのですよ)
個人的に響いたところを、かいつまんで紹介します。
「怒り」と違う関係が気づけそう
怒りの裏側には、人とつながりたいのにそれができない、つらい気持ち
最初に引き込まれたのは、
第一章「本当は怒りたくないキミへ」毎日イライラしてたらもったいない!
でした。
タイトル的には、「そらそうだよ、知ってるよ!(怒)」となりがちなのですが、口調なのか、人柄なのか、なんだか「そーだよねー」と読めてしまう。
こちらに寄り添ってくれてる視点があるからでしょうか。
"ヨガとは心の死滅なり"(『ヨガスートラ』)の実践という隠れ蓑を背負って、感情というなかなかやっかないなものと距離を置いていたころ、わたしにとって「怒り」は特に感じてはならないものでした。
(感じない方が楽ちんなんだけど、でもそれってちゃんと生きてるの?と疑問に思って、ここ数年で自己認識として徐々に取り戻したのですけど)
感情を「ポジティブ」か「ネガティブ」かに分けたら、怒りは「ネガティブ」にふり分ける人がほとんどかと思います。なので、感じてはならないと思ってる人は少なくないのでは。
で、「怒り」なのですが、『キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ』には、こんなふうに書かれています。
つらい気持ちから生まれている、、
つまり、「怒り」って悪者じゃないし、ことによったら「ネガティブ」な感情ですらないかもしれない。
かなり最初から、「怒り」についての先入観が取り払われる感じ。
「怒り」と新しい関係が築けそうな予感がしました。
そういえば、中学生の時にハマった成田美名子さんの漫画『CIPHERサイファ』に「怒りは愛情表現だ」ってセリフがあった気がする。これも衝撃だった。(思い出して読みたくなったけど、もう処分してしまってて悲しい)
この『キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ』は自分の中の「怒り」という感情を受け入れられない人に、まるッと自分を受け止める助けになるので、ぜひ読んでみてほしいと思いました。
さらに、こんなことも書いてありました。
そっか、怒りっぽいのというのは、エネルギーに溢れてるってことか!
この捉え方のシフトもすごい。
怒る人についての理解が深まる
これは、もしかしたら著者の方は意図してないのかも、と思うんですが。
へぇ、怒る人ってそうなんだ、と知ることができました。
わたしは長いこと「怒り」を封印したタイプだったので、怒る人が怖くてとても苦手でした。何考えてるか、わかんない(怯)怒らせないようにしたい。
怒る人は
・怒りたいから怒ってる
・怒る相手を選んで怒ってる
・自分が怒って思い通りになったという成功体験がある
のだそうです。
「怒り」を顕にする人は、人とつながりたい気持ちを「怒る」とか「キレる」とかで表現してるんですかね。単にコントロール欲もあるかもしれないけど、、、
これ、「短気だから」を免罪符にしている人が読んだら、恥ずかしい気持ちになるんじゃないだろうか、、
怒ってる人、怖がらなくてもいいのかもと思いました。
「怒って要求を通そうとしてるのねー」と一歩引いて観察できるというか、余裕を持てるかもしれない。
駄々をこねる子どもか?まで言ってはマウントになってしまいそうですけど。
ただ、「怒り」に対してすごく冷静にしてるのは間違いないです。
「怒り」に翻弄されてるんじゃなくて、自分で「怒り」を使ってるんだって、これ、ものすごい気づきな気がする。
つまり、自分が怒りに翻弄されて失敗するのを防ぎたいという人にもおすすめですし、怒っている人が怖い、影響を受けて自分を曲げてしまうという人にもおすすめです。
タイトル通り、「怒る」以外の方法をたくさん指南してくれて、人生を変える一冊になるかもしれない
最後にまとめてみますとこの『キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ』は
・イライラしがちな人に、「怒り」について新しい認識、特に冷静になれる視点をくれるのでよい
・怒ってしまう人の心理にある程度寄り添った上で、「怒る」ことのデメリットを教えてくれ、さらに他の方法を提案してくれるので反発心が起こらず、前向きに取り組もうと思えるのでよい
・「怒らない」体質になれる生活習慣について紹介してしてくれている方法がとても簡単でやってみようという気になるのでよい
と言えます。そして、
・自分を大事にすることってものすごく大切なんだと認識させてくれる
・新しいスキルで自分をバージョンアップさせてくれる
・自分の人生の選択権を取り戻させてくれる
本です。
怒らないとダメなケースについても紹介されています。
例えば、ずっといいように便利に使われてしまっている場合とか。
なので、
・つい怒ってしまう人
・怒る人が怖い人
・怒って失敗したことがあってそんな自分から脱却したい人
・自分の人生を自分でコントロールしたい人
つまり、「怒り」と上手に付き合いたい人にとてもおすすめです。
結論:生きづらさを感じている人におすすめ
「怒り」感じてもいいかもしれない。
その許可を自分におろすだけでも、肩の荷が降りる気がします。
(本の内容と逆のこと言ってる気がするけど 汗)
きっと生きづらさを感じている人は、「もっとよい自分」「些細なことで怒らない自分」的な鎧でがんじがらめになっていることが多い気がします。
自分の中の「怒り」を愛から生まれているものとして受け止めるなんて、世界平和の一歩かも知れない。
いろんな人におすすめな本です。
1時間ちょいで読めるんじゃないかな、ちょい凹んだ時にもいけます。大丈夫。
そんな時間はないんだよ〜という方、育児中ママさんとか、Amazon Audibleで無料です!
手を動かしつつ、聴けます。オーディブルは2ヶ月無料。
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生きづらさを感じていて、「怒り」だけでなく感情と距離を置いている人には、ライティングライフプロジェクト、書く瞑想、自己認識のすごい魔法がおすすめです。
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最後まで読んでくださってありがとうございます。
今後もいろいろ学ばせてくれた本たちを紹介していきます。
見解違うかもですが、少しでも「へー」と思ったら、スキ、フォロー、ぜひお願いします!励みにさせていただきます(ふるふるしながらガッツポーズしてます)