肌寒い朝に
肌寒い朝に目が覚めて
でも、まだ少し眠たいから起きたくない
足元に蹴ったくっていた毛布を引き上げて
冷めてしまった夢と身体を共に温め直す
温もりがじんわりと冷えた肌に
広がっていく感覚がたまらなく幸せだ
温もりに埋もれていると
次第に微睡みがやってきて
覚醒しかけた脳みそが
トロトロ蕩けていくイメージをしていくと
ゆっくりと僕の意識は
眠りの淵に舞い戻っていく
肌寒い朝だから味わえる
温もりのありがたみ
毛布の毛並みが肌に触れる気持ち良さが
二度寝を誘ってくれる水先案内人
夢を一緒に観にいく僕の大切なパートナー
僕が目覚めるのはまだまだ先のこと
夢の向こう側では日曜日が目をさまし
アパートの前を車が走っていく
そんな音も次第に聞こえなくなっていく
僕は眠りに落ちていく
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