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空の青さが妬ましい

透明だった頃は

まだ人間じゃなかった

どこまでも泳いでいけたし

どこまでも飛んで行けた

鳥にだってなれたり

おたまじゃくしにもなれた

空の青さを妬ましく思うように

なってきたら次第に不自由さが

増して手足が生えてきた

身動きがとれなくなってきて

助けを呼ぶ為に叫ぶようになった

理解がほしくて駄々をこねる頃には

ぼくはもう一人の人間になっていて

取り返しがつかなくなっていた

憧れた色合いとは程遠い灰色の世界

アスファルトは人が人たらしめる為にある

どこまでもいけるかもしれないけど

どこまでもしかいけない

空の青さが妬ましい

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