夜勤明けに降る雪 1335日
カフェインを摂取して乗り切った夜勤明け
朝の太陽の輝きが頭にずきずき
冬空はカラッと晴れて雲ひとつ無く
吹き抜ける風がきりりと冷たく
僕の体から眠気がびっくりして
飛び去っていった
仕事から解放された帰り道
信号の点滅
赤から青に変わる
走り出す車内には
夜の間に溜まった冷たい気配が
残っていたがそれも徐々に溶けていき
やがてはすっかり消えていった
温もりがじんわりと心地よくなってきた頃に
再びうっすらと滲む眠い気配
ふわああと欠伸
目尻に涙
それでも視線はまっすぐ
ハンドルを握って
アクセルを踏み踏み
家に無事に帰えるまでは
気を抜かずに安全運転
窓の向こうの空には何やら黒々とした雲の塊
ちらほらと降る白い何か
張り付いては溶けていくそれらを
見つめながら黒々とした雲の下に
向かって僕は車を走らせていく