ほんの少しの頑張り次第で1356日
横たわれば目の前には蛍光灯
降り注ぐ光には優しさは無くて
ただ無機質な痛みが閉じた瞼を通り越して
さし込んでくる
夢を見るには煩わしい光
微睡もうにも眩しくて
意識して眠ろうにも
暗闇の底には潜り込めず
ただただ浅い場所で
小魚の様に泳ぐ事しかできない
簡単な事なんだ
パッと起きて頭の上の方にあるだろう
リモコンでもって蛍光灯の灯りを
消すだけなんだから
でもそのちょっとした事が
煩わしくてなかなか踏ん切りが
つかずにだらだらと迷い悩み気を逸らして
じっと横たわっている始末
逡巡してかれこれ5分ほど過ぎただろうに
さっさとすませばその五分の間には
眠れていただろうにあぁ後悔は先にただず
未だにあたりは眩しいまま
明かりを消せば済む話を
永遠に悩まされながらも
未だに眩しい光の輪っかの中にいる
夢を見るにはまだまだ時間はかかりそうだ