Loa

カナダで英日翻訳とライター業などをしています。noteには感じたことを素直に伝える文章…

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カナダで英日翻訳とライター業などをしています。noteには感じたことを素直に伝える文章を書きたいです。 Blog: http://www.canadadekurasu.net/ Twitter: https://twitter.com/loa_webwriter

マガジン

  • 40代のダイエット

最近の記事

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本日のSS席を求めて

小学校1年生のときに、エレクトーンを習い始めたのをきっかけに、中学校や高校では吹奏楽部に入るなど、子どものころから何かと音楽と縁のある生活を送ってきた。   高校時代、クラシックのコンサートを企画していた知り合いがいた。あるとき、ミーハーなわたしは、大ファンだったプロの管楽器奏者のツアーに2日間ちゃっかり同行させてもらい、緊張と興奮が入り混じった時間を過ごした。   そのときに、関係者としてリハーサルを聴くこともでき、一番いい音で聴こえる座席を「今日のSS席はどこだろう?」と

    • 子育てで「ダメ」のハードルを下げてみた話

      息子がわたしのモンブランの上の栗がほしいと言った。栗好きのわたしにしてみれば「人様にモンブランの栗を要求するなんて狂っている」という話だ。でも、息子にとっては「これ食べたことあったかな?どんな味かな?」程度の代物である。 数秒考えて、確かこのモンブランは中にも栗が入っているから、ケチケチせずに息子にあげることにした。その栗を食べた息子の反応はイマイチだったので、やっぱり自分でありがたくいただけば…と一瞬頭をよぎった。しかし、徳を積んだと考えれば、そんな小さなことは気にしては

      • 子どものときの私がくれたもの

        昭和の終わりから平成の初めごろまで、我が家にはテレビが1台しかなかった。そして、チャンネル権は「ザ・昭和の父親」である父親にあった。父は、野球シーズン中は月曜日の夜以外は巨人戦を、週末の昼間はたいていの場合、将棋、ゴルフ、競馬のどれかを見ていた。 これらの番組は、私にとっては全くもって面白くなかった。ただ、何年も見続けたので、父に教えてもらった将棋を除いては、野球もゴルフも競馬もテレビでいつの間にかルールを覚えてしまった。 数か月前に、ゴルフ用品会社を担当する翻訳者の募集

        • 「おいしい」と「ありがとう」に支えられて

          日常生活にいろいろな制限ができてから、2か月以上が過ぎた。 私にとって一番変わったのは、食事の用意だ。 今までだったら、作りたくなかったらデリバー。 スーパーに行ったついでに出来合いのものを買ってくる。 しんどいときは、お持ち帰りなどなど、週に何食かは自分で作らないという選択肢があった。 でも、今はその選択肢が全部消えてしまった。 この2か月以上、とにかく毎食作っている。 ときには「1人だったらカップラーメンで済ませるのに」という言葉が頭の中で無限に繰り返されるときもあ

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        本日のSS席を求めて

        • 子育てで「ダメ」のハードルを下げてみた話

        • 子どものときの私がくれたもの

        • 「おいしい」と「ありがとう」に支えられて

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        • 40代のダイエット
          2本

        記事

          庭のチューリップの見ごろは、もうすぐ終了。 数週間前はジャケットを着て震えていたのに、昨日の気温は25度を超えた。 モントリオールの春は、今年も一瞬で駆け抜けていってしまったような気がする。 だからと言って「夏」とも宣言できないのが、ここの気候のミステリアスなところでもある。

          庭のチューリップの見ごろは、もうすぐ終了。 数週間前はジャケットを着て震えていたのに、昨日の気温は25度を超えた。 モントリオールの春は、今年も一瞬で駆け抜けていってしまったような気がする。 だからと言って「夏」とも宣言できないのが、ここの気候のミステリアスなところでもある。

          庭のリンゴの木

          我が家の庭には大きなリンゴの木が一本ある。 私はこのリンゴの花が好きだ。 今年は今がちょうど見ごろ(この記事の写真は本日撮影)。 毎年、たくさんリンゴの実をつけるのだけれども、うまく管理ができなくて、ほとんどの実をむだにしてしまう。それで、今年こそはおいしいリンゴにしようと、花が咲く少し前にかなり枝を切ってしまった。今年は花が例年に比べると少ないのだけど、それはそれでいい眺めだ。 超田舎で育ったので、昔は自然のありがたみなんて1つも感じなかったけれども、年々、土や植物と仲

          庭のリンゴの木

          プロ平社員

          私は現在3種類の職種を掛け持ちしていて、クライアントさんたちがカナダ、アメリカ、南米、ヨーロッパ、日本と世界のいたるところにいる。 オフィスに行って働く会社員をやめてからは、もう10年以上過ぎているのだけれども、気分はいまだに平社員だ。私だって、ずっと会社勤めをしていたら、多少出世していたかもしれない。でも、平社員のうちに会社員を卒業してしまったので、人の上に立つという感覚がまったくつかめないまま、ここまできてしまった。 クライアントさんはみなさん上司ぐらいに思っているし

          プロ平社員

          「続けること」に支配されていないか?

          noteは、続けて投稿すると「〇日連続投稿」という感じで褒めてくれる。 たぶん、こういう表示がモチベーションになる人もいるのだろう。 私も褒められて悪い気がするわけではない。テンションが高いときなら、たぶん嬉しい。 気楽に、気ままに投稿しようと思っているnote。 「毎日投稿する」というような自分ルールを作ってしまうことで、気楽にできていたことが、何だか窮屈で、息苦しくなってしまう気がする。つまり、楽しくなくなる。 今のところ、10日連続で投稿しているけれども、別に毎日書

          「続けること」に支配されていないか?

          意地でも認めない

          私は北海道出身で、高校卒業まで北海道の実家で暮らしていた。 その当時、北海道に花粉症はないと言われていた。 私はそれを今も信じている。 いや、私はそれをあえて誤認して、北海道人は花粉症にならないと思い込んでいる。 自己洗脳だ。 私は今、カナダのモントリオールで暮らしている。 私が北海道出身だというと日本人の10人中9人ぐらいは「北海道出身だったら、冬は大丈夫ですね」的なことを言う。 でも、誰も「北海道出身だったら、花粉症は大丈夫ですね」とは言わない。 今、わたしは

          意地でも認めない

          何もしなくて美しい

          我が家のチューリップがほぼ満開。 確か、チューリップを植えたのは3年ぐらい前で、それから何の手入れもしていないけど、春になると芽を出し、こうして花を咲かせてくれる。しかも、嬉しいことに毎年花の数が増えている。 私は、尋常ではないほどズボラなので、細かな手入れをしなくてはいけない植物は育てられない。いや、あまり手のかからない植物もダメだった。 自慢じゃないが、サボテンだって枯らしてしまう。 そんな私にとって、何もしなくて美しいチューリップは最高だ。

          何もしなくて美しい

          息子との駆け引き(子供と包丁 その2)

          昨日から息子に包丁を使わせている。 昨日、散々ブーブー言っていたので、今日はどうやって台所へ招待しようか迷っていた。 すると、息子が「コロッケ食べたい」と言い出した。 ラッキー! すかさず「イモの皮をむいてくれたら、作ってあげるよ」と返事をした。最初は迷っていたようだったけれども、食欲が勝ったらしく契約は成立した。 夕食の準備の時間。 「イモの皮むいてね~」と言うと「わかったよ」と返ってきた。ただ、私が教えた方法ではなく、自分がやりやすいようにやるそうだ。「はぁ?

          息子との駆け引き(子供と包丁 その2)

          子供と包丁(つぶやきより少しだけ長い独り言 その6)

          子供に包丁を使わせるときのストレスは尋常ではない。だから、何回かやらせてみて、心が折れて、やめてしまう。息子のための包丁を用意したのは幼児の頃。そして、今彼は小学6年生。私が折れなければ、今ごろ彼はキャベツの千切りでもなんでもお手の物だったはずだ。 ストレスを叩きのめし、息子がちゃんと包丁を使いこなせるようにすることこそが、現在私がほぼ100%担っている食事の準備の負担を減らすことになるのでは?と意を決して息子を台所に呼んだ。 今日は、息子にじゃがいもやニンジンの皮をむき

          子供と包丁(つぶやきより少しだけ長い独り言 その6)

          コロナは夢だったのか?と困惑した後、現実を突きつけられた話

          2020年3月13日から新型コロナウイルスの影響で、息子の通う小学校は休校している。私の住むケベック州の本日(5月14日)発表の新規感染者は793人、亡くなった人は131人。このような状況がもう何週間も続いている。特にモントリオールは、まったく改善が見られない。これまでマスクは必要ないと言っていたケベック州政府が、数日前からマスクの着用を勧め始めた。 そんな中、本日、息子の学校が置きっぱなしになっていた荷物を引き渡すというので、学校へ受け取りに行ってきた。事前の説明文には、

          コロナは夢だったのか?と困惑した後、現実を突きつけられた話

          有益とか無益とか(つぶやきより少しだけ長い独り言 その5)

          私が超有名人なら「あっ」と書いただけでも、スキやイイネの嵐。 でも、私はしがない一般人。 私の「あっ」に振り向く人はほぼいないはず。だから、文章を公開するのだったら、有益とか気づきになるとか、読者のことを考えるのがきっと正しい。でも、この投稿には「あっ」以上のものはたぶんない。時間の無駄だと思った人、ごめんなさい。 人生の貴重な時間を使って私の文を読んでくれた人には感謝。 だから、いいことあるよ、きっと。

          有益とか無益とか(つぶやきより少しだけ長い独り言 その5)

          始まらない、終わらない(つぶやきより少しだけ長い独り言 その4)

          最近、一日が始まり、終わっていく感覚が欠如している。たぶん、その日の予定がしっかり終わらないから、次の日にうまく仕切り直せなくなっているのだろう。 動いているはずなのに、止まっている気がする。 ただ、春がくるのが遅いモントリオールでも、外を眺めると庭のチューリップが日々明るさを増している。 しかも、仕事の締め切りは容赦なくやってくるので、時間は私を置き去りにしながら、確実に進んでいるはずだ。

          始まらない、終わらない(つぶやきより少しだけ長い独り言 その4)

          つぶやきより少しだけ長い独り言 その3

          モントリオールで外出の自粛や学校の閉鎖が始まってから丸2か月。 最初はテレビを見ながら「何だかSFの世界みたいだな」とどこか他人ごとに感じていたけど、最近は、役名のないエキストラながらも、映画に出ている感覚だ。 こんな風に感じるのは、こんな時期に息子に星新一のショートショートを読み聞かせていたからかもしれない。 「最後の地球人」と現実が微妙に重なる。作品としては面白いけど、今はあんまり精神によくないな。

          つぶやきより少しだけ長い独り言 その3