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「おいしい」と「ありがとう」に支えられて

日常生活にいろいろな制限ができてから、2か月以上が過ぎた。
私にとって一番変わったのは、食事の用意だ。

今までだったら、作りたくなかったらデリバー。
スーパーに行ったついでに出来合いのものを買ってくる。
しんどいときは、お持ち帰りなどなど、週に何食かは自分で作らないという選択肢があった。

でも、今はその選択肢が全部消えてしまった。
この2か月以上、とにかく毎食作っている。

ときには「1人だったらカップラーメンで済ませるのに」という言葉が頭の中で無限に繰り返されるときもある。
そして、かなり手抜きの日もある。いや、もともと料理が得意なわけではないので、通常の食事だって、そんなにすごいものは出していない。

それでも、ひんぱんに夫と息子が「ありがとう」とか「おいしい」と笑顔で言ってくれるので、そんなに喜んでくれるのなら作ろうか…という気になる。

そういう言葉に支えられて今日も何とか食事を作り終えた。

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