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息子との駆け引き(子供と包丁 その2)

昨日から息子に包丁を使わせている。


昨日、散々ブーブー言っていたので、今日はどうやって台所へ招待しようか迷っていた。

すると、息子が「コロッケ食べたい」と言い出した。

ラッキー!

すかさず「イモの皮をむいてくれたら、作ってあげるよ」と返事をした。最初は迷っていたようだったけれども、食欲が勝ったらしく契約は成立した。


夕食の準備の時間。

「イモの皮むいてね~」と言うと「わかったよ」と返ってきた。ただ、私が教えた方法ではなく、自分がやりやすいようにやるそうだ。「はぁ?」と思ったけれども、もう指さえ切らなければなんでもいいから、好きなようにやってくれという心境だった。

そういえば、私は子どもの頃「あーだ、こーだ」言われるのが嫌だったので、母の手伝いは本当に気が進まなかった。正直、今でも母の前で料理などしたくない。

息子は自分のやりたいことならやる人間だ。
ここは私が折れよう。

自分のやり方を許された息子は、イキイキと「やっぱりこの方がやりやすい」とイモの皮をむいている。いや、むいているというよりは削いでいた。何度か「指は切らないでよ」、「気を付けてよ」と声をかけて、その度に、うざったいなという顔をされたけれど無事終了。

自分がむいたイモで作られた大量のコロッケを見て、眼を輝かせていたのでした。

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