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彼は今日も言の葉を紡ぐ。
そして、届ける。 この惑星の、何処かにいる貴方へ。
それは彼の、無償の愛 。

彼は、貴方のことを知り過ぎてはいけないと思う。

きっと彼は、貴方の魅力に気づいてしまう。
きっと彼は、貴方で一杯になってしまう。

そして貴方に、彼自身への愛を、求めてしまうから。

彼は、どの  ”貴方” にも嫌われたくない。拒絶されたくない。
それならいっそ、
ホログラムみたいな愛で、曖昧に繋がっていたい。

無償の愛。それは彼の  "臆病"  な愛。


だけど彼は、やはり知りたいと思う。

彼の言の葉のふれる、張りつめた横顔を。
彼の言の葉にゆれる、上気した息遣いを。
彼の言の葉をつつむ、柔らかな眼差しを。

彼の言の葉がしみこむ、貴方の裸の心を。


書きかけの詩を、ふと口ずさんだ一瞬に
言の葉の対岸で、手を振る貴方を覗いた気がして


知り過ぎてはいけない。 けれど、知りたい。

その綱引きのような葛藤の渦へ、

彼は今日も、言の葉を紡ぐ。


今回も読んで頂き、ありがとうございました!400字ピッタリの詩です✨
そして実は今回も、題材はΦです… 
全く、世界観の狭い奴ですね、Φは。

創作をする自分自身の心を眺めて、創作に落とし込んだつもり!
Φの心を少しでも覗いて頂けたら光栄です!

この詩が良かったよ!って方は是非フォローとスキお願いします🥰
あと他の作品も読んでくれると、喜びます✌

ではまた、言の葉の先で会いましょう!
600字ピッタリでお暇します~



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