マガジンのカバー画像

私の本棚

31
読書が大好きだけど、どんどん忘れてしまうからこそ、少し前の読書メモを振り返る癖をつけたい。そう思って、noteで読書記録を始めます。「私の本棚」マガジンの始まりです。 こちらで…
運営しているクリエイター

記事一覧

男女平等の、覚悟はできるか。|『スウェーデンの保育園に待機児童はいない』

北欧暮らしって聞くと、白を基調とした空間に、ポップな色合いをうまく取り入れていて、おしゃれなイメージがある。 子育てをする環境も整っているし、教育水準も高い。タイトルの通り、待機児童なんていない。福利厚生もちゃんとしていれば、公的サポートも調っている。 とにかくすばらしいんだよ!というイメージが広がってしまっているんだけど。 でも、それは一つの見方であって、それを成り立たせるためには、色々と大変なこともあるわけで。そんなことを知らせてくれた一冊。そういう意味では、おそら

好きでも良い、苦手でももちろん良い。|『モンテッソーリ・メソッド』

子どもが通う幼稚園が「モンテッソーリ」を謳っているので、定期的にモンテッソーリ関連の本を読むようにしています。 我が家に遊びに来てくれたお友達から「自由に子育てしてるね」とか「あなた自身がモンテッソーリ教育を受けて育ったの?」と聞かれることがある私。 意識して何かを取り入れているわけでも、流行っているような「おうちモンテ」みたいなのはなーんにもしていない。でも、子どもを「一人の人」として捉えているからこそ、少しずつ近づけているのかもしれないなぁ。 『モンテッソーリ・メソ

自分との、向き合い方。|『パリ16区美しく生きる人の12カ月』

大学で5年間がっつりとフランス語を学ばせてもらったほどのフランス好き。 だからこそ、こういうフランスに住んでいる方のエッセイは、自分が暮らしを垣間見ているような気がして大好き。 年齢を重ねれば重ねるほどかっこよくなっていくフランスマダムたちみたいになりたいよなぁ…なんて思いながら、読んだ一冊でした。 『パリ16区美しく生きる人の12カ月』を手にとったワケパリに暮らしたことはないんだけど、なんどか訪れたことのある素敵な街が舞台のエッセイ本。 「パリ16区」といえば、パリ

とにもかくにも、やってみる。|『「後回し」にしない技術』

東京でのサラリーマン生活を離れて、海外暮らしをして、そして自分がやってみたいなぁと思うことに手を出し始めたここ数年。 実際に「何かやっている」人たちに出会うことが増えたこともあって、自分もやってみようかなぁという気持ちが加速したという気がする。 そんな「何かやっている」人たちをみたら、みんなテンポが速い。面白そうだね!やってみようか!と、ポンポンポンと話が進んでく。 もしかするとそれは東京でサラリーマンをしてた時のように、莫大な費用の掛かるハイリスクハイリターンなことで

好きとどうでも良いの、線引き。|『フランス人の贅沢な節約生活』

ヨーロッパ系の方々と接していて思うのが、みなさん自分の「好き」に熱い。 それは食べ物に対するこだわりで、パスタソースは間違いなく自分で作った方が美味しいから…とハーブを刻むところからだったり。この人はイタリア人。 それは何かを作ることにこだわりで、いい歳した男性が、せっせと陶芸をしていたり。電動ろくろ買いたいなーって言ってたり。この人はフランス人。 それは音楽に対するこだわりで、昼間は公務員をしているんだけど、夜はDJとしてナイトクラブで飛び跳ねていたり。ちなみに彼は3

ただ聞くことの、難しさ。|『子どもの「やりたい」を引き出すコーチング』

子どもとの暮らしにおいて、聞くって本当に大変。 子どもの話に耳を傾けられる親になりたい。 興味を持って積極的に会話に参加したい。 先回りせずに終わりまでちゃんと聞きたい。 そう思ってはいるんだけど、でねー、でさー、とあちこち巡り巡りして「え?で?」と言いたくなるような会話に付き合うのは、忍耐がいること。 多分、全保護者が直面している問題ではないかしらと思いつつ、何か学びがあったらなと思って、手に取った一冊。 『子どもの「やりたい」を引き出すコーチング』を手にとったワケ

親と子の、こじれにくい距離感。|『イギリス式 小さな部屋から始まる「夢」と「節約」』

海外暮らしを垣間見れるエッセイが大好きで、これまたイギリスの本を手に取りました。 自分がミニマルを意識した暮らしを心掛けているせいか、とにかく豪快に沢山買い込むスタイルのアメリカよりも、イギリスの方が惹かれるからかもしれない。 さらには、何冊か読み漁っている井形さんのエッセイに惹かれるものがあるからかもしれない。このタイトルの「小さな部屋」というのも、なんだかいいよなぁ… 『イギリス式 小さな部屋から始まる「夢」と「節約」』を手に取ったわけ 先にも書いたように、井形さ

ゆたかな旅って、何だろう。|『イギリス式 年収200万円でゆたかに暮らす』

自分が海外暮らしをしていることもあって、海外暮らし系のエッセイが大好き。 なんとなくその国に行った気分になれるし、その国の人と友達になったような気がして、心の中で海外旅行ができる感じ◎ 今回手に取ったのはイギリスからのエッセイ。自分が実際に暮らしたこともあるし、今まさにイギリスからきているお友達もいる環境だからこそ「分かるー!」がいっぱいで楽しかった。 びっくりするくらい質素なんだけど、自分のこだわりはしっかり貫いている感じがかっこいい。そんなイギリス暮らしの様子が垣間

毎日の料理は、シンプルで良い。|『面倒くさい日もおいしく食べたい!』

なんとなーく料理が面倒だなぁと感じるときと、なんとなーくクリエイティビティの発揮できる場所だよなと感じるときってあるよね。 おしゃれな暮らしをしていそうな、それこそ「丁寧な暮らし」をされていそうな方でも、面倒くさいって感じるんだ!という発見。 そして料理に関する考え方を教えてもらって、一般人の私だからこそ、もっともっとシンプルで良いよね、イライラしなくていいんだなと、やさしく背中を押してもらった一冊でした。 なんとなく料理が面倒だなぁと感じ気味な人にこそ、パラパラと読め

休むことは、無駄じゃない。|『サバティカルタイム』

「サバティカル」という言葉を聞いたのは、気づけばもう15年前のことかもしれない。 フランス文学科に通っていた大学生時代、先生という職業をしていると何年かに一度「サバティカル」という丸一年休みが取れるというのをフランス人の先生から聞いた。しかも、確か一部はお給料が払われる。 有給1年で何をするかというと、先生として研究を深めるのに使ったり、教養を深めるのに使ったりするそうで、数少ない学科の先生たちが順番のように「来年はサバティカルなの」と嬉しそうに言っていた。 さすが、夏

だから、私はnoteを開く。|『書く習慣』

発売当初にnoteが賑やかになった『書く習慣』。もちろん書くことが好きなので、私も飛びついて読みました。 でもね、改めてパラパラと読み返してみても、良いリマインドがたくさんある。そして、何よりもnoteを開きたくなる、そんな一冊。 つぶやきのように戦略的にまとめる必要もなくて、好きなことを好きなだけ書いても「で?誰得」みたいなことを言ってくる人もいない。 それぞれが日常の一部を切り取って、少しだけドラマティックに書き残していて、それを覗かせてもらって、みんな頑張ってるな

まずは、やってみよう。|『運がいい人になるための小さな習慣』

何度かオススメのところに出てきて、気になっていた一冊。 手に取ってみたら「小さな習慣」とタイトルにある通り、少しずつ、でも着実に毎日の暮らしに取り入れてみたい習慣がたくさん。 何かと不安になったり、物事を大きくとらえては足がすくみがちな日本人にとって、もっとどーんと構えて、ポジティブになろうよと背中を押してくれる一冊でした。 パラパラーっと気軽に読めるんだけど、でも読み終わったら何かやりたくなる。なんだろう、寝起きのコーヒーみたいなパワフルな本でした。 『運がいい人に

理想的な夫婦に、至るまで。|『しあわせのつくり方』

この本を書かれているご夫妻はある程度子どもたちが大きくなって、いわゆる子育てが落ち着いた世代。そんな時間を夫婦で一緒にビジネスをしている。しかもパン屋さん。 見るからに「理想的」に見えるんだけど、それは決して簡単なことではなかった。何かと「今」だけを見てしまって、いいなぁと思ってしまいがち。 でも、そこに至るまではやっぱり大変だったし、夫婦の形を諦めなかったというのが伝わってきて、もう少し頑張ろうか、考えさせられる。 タイトルにあるように「しあわせ」はやってくるものでは

本当に大切なものを、考える。|『イギリス式月収20万円で愉しく暮らす』

幼いころにイギリスで7年間暮らしたことのある私。 イギリスに暮らしている方だったり、イギリス人と結婚された方のエッセイ本のようなものが大好き。 いや、イギリスに限った話じゃなく、海外暮らしが垣間見れる系の本が大好き。 そんな中で見つけたこの一冊。イギリスの方々の質素だけど愉しそうな暮らしが垣間見れるのでは?と思って、手に取ってみました。 『イギリス式月収20万円で愉しく暮らす』を手に取ったわけ 『イギリス式月収20万円で愉しく暮らす』からの学び・気づき イギリス人