だから、私はnoteを開く。|『書く習慣』
発売当初にnoteが賑やかになった『書く習慣』。もちろん書くことが好きなので、私も飛びついて読みました。
でもね、改めてパラパラと読み返してみても、良いリマインドがたくさんある。そして、何よりもnoteを開きたくなる、そんな一冊。
つぶやきのように戦略的にまとめる必要もなくて、好きなことを好きなだけ書いても「で?誰得」みたいなことを言ってくる人もいない。
それぞれが日常の一部を切り取って、少しだけドラマティックに書き残していて、それを覗かせてもらって、みんな頑張ってるなぁと感じられる、そんな場所。
この本を読むと、やっぱり書きたくなる。我が家の、何気ない日常を。
『書く習慣』を手に取ったわけ
偉そうに言えることではないけれど、でも「書く習慣」はそれなりに身についている私。
このnoteももう2年半続いていて、自分の日常を切り取って書き残したり、自分の中のもやもやを明確にする場所として、肌身離さず持ち歩きたいノートになっている。
そんなわけで、全く続かない…。というタイプではないんだけど、でも毎日の書くことが、もっと楽しくなったら良いなと思って読んでみました。
あとはね、単純に、この本の見た目がかわいいというのもあるよね。そして、noteで活躍されているいしかわゆきさんも、かわいい。
『書く習慣』からの気づき・学び
noteで人の記事を読んでいて「うんうん」と激しくうなづいてしまうと、ついコメントを残したくなる私。
まさにここに書かれている「自分もそうだった、わかる」という共感に揺すぶられることが多い。誰かの日常を垣間見て、「おぉ、似ている方がいる!」というのが、noteではとても嬉しい。
多くの人に見られるためのコツ!みたいなのには乗せられたくないけれど、でもいしかわさんが書いている「ひと手間」(この「ひと」がひらがなな感じがやさしいよね)みたいなフックがあると、読んでいる方に伝わりやすそうだなと。
実際に私の記事の中で多くの人に届いた記事を眺めたら、ピュアに「この考え方いいね!」という記事もあるけど、「わかるー」系の記事も多い。
noteを書いてるって言いたいんだけど、でもちょっと恥ずかしいというか、言いにくいなぁ、分かるー。という方に届いたんじゃないかと。
「ごめんね」って言いすぎてたな、どうせ出かけるならポジティブに出かけたいよね、分かるー。というママに届いたんじゃないかと。
自分のnoteだから好きなように書いたらいいんだけど、どこかで「私も一緒!」というフックがあると、読みやすくなるし、身近に感じてもらえるのかもしれないな、という学び。
『書く習慣』から取り入れてみたこと
最近はあちこちに似たようなコンテンツが溢れていて、特にインスタグラムを見ているとノウハウだらけでくたびれてしまう。
なんでかなと思ってたんだけど、正直誰が書いたの?外注したの?コピペ?みたいな図解やら画像が有象無象しているからだなと。
noteに来ると心地が良いのは「で、あなたはどう思うの?」という、いわゆる人間らしい文章がたくさんある。
「誰にでも書ける文章」はAIに任せたらいいんだと思う。でも、そういうのはわざわざ時間をかけて読みたい文章ではない。
読みたいのは、子供の前では歯を食いしばりながら笑顔を貫いていて、トイレに駆け込んで(もちろんカギをしめて)ドンドンと子どもがドアを叩いている横で、はぁぁぁぁと絞り出したような文章。
読みたいのは、これと言って何があったワケじゃないんだけど、でもなんか最近あんまりおもしろくなくて、若干むしゃくしゃもしていて、でもそれのせいで人にあたってしまう自分が嫌で、でもこの気持ちをどうしたらいいか分からないから、とりあえずここに書いてみましたみたいな文章。
美しくなくていいから、キラキラしてなくていいから、ノウハウが詰まってなくていいから、「その人」が見える文章だよね。
だからこそ、自分も記事を書くときは、それっぽくかっこよくまとまった隣の人でも書けるような文章になってないかな?ってチェックしたい。
読んでくれた方が、「この人っぽいなぁ」「この人みたいに考えてみたいなぁ」と思ってくれたら、それ以上に嬉しいことはないと思う。
『書く習慣』をおすすめしたい方
何気ない毎日を、ちょっとドラマティックにするって考えが素敵でしょ。この本を読んだら、さっそくその読んだ体験がこうやって記事になる。
書きたいなぁと思いながらも、なんだかちょっと腰が重くて、最近筆が滞っていました…。という方におすすめです。
ちなみに、Amazonの説明文のところによると「本書を読んだ読者が書いたnoteは7000以上!」ですって。みんな、つい書きたくなっちゃってるみたい。
もしくは、いつも書くのを楽しんでいるけど、なんかちょっとスパイスアップしたいなと感じている方。note歴2年半の私でも、とても学びが多くて、楽しい一冊でした。