結婚 (画竜点睛を欠く) その3.093 ヨット事故 〜リファレンスとしてのバブル初期の結婚式 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
鼻につく内容が続いてすいません。
事実を残すということで引き続き赤裸々にかつ丁寧に紡ぎます。
経緯
その1では
〜改めて考えてみた
先ずは基本的認識の整理から
ということで結婚とは何かのおさらいをしました。
その2では、
〜始まりは婚姻届提出
ということで、婚姻届の建付けから分かる結婚を考えてみました。
その3.01は今どきの結婚式ということを深堀りすべく先ずは昭和のバブル期に入った位頃の能天気に明るい結婚式をリファレンスとしてご紹介。
その後主流となるホテルでの挙式と披露宴のセットとの対比で大学や会社の施設を利用した挙式and/or披露宴のご紹介をしました。
その深堀りで大学や企業の施設が結構開放されていて稀有な設備をリーズナブルに利用できるというご紹介をしました。
その3.02はその具体的な例を1つご紹介。
リファレンスなので当時の雰囲気が伝わるように詳述しています。
その3.03は、具体的な例1つのご紹介の続き。
大安吉日、土曜日、June Brideにも拘らず日本鋼管高輪クラブは貸切状態という結婚式当日の詳細。
ハイソカーで乗りつけ、無宗教なのに神前結婚式をし、披露宴も派手に会社関係、学校関係、親族という構成で120人を超える参加者を迎えるというミーハー(今どき使わない言葉(笑))さ。
硬い挨拶にも笑いが散りばめられる新しいスタイルの披露宴の走り。
「〇〇(私のこと)君はロリコン(ロリータ・コンプレックスの略)
だと聞いていたが、順当な素敵なお嫁さんで安心しました。」
とか
「ホントに〇〇が研究室に来る時は、実験以外、毎月の土曜日丸一日使う研究進捗報告会、週2回の輪講のみ。無駄に研究室にダラダラ居ないのです。他の同期の4人は順当に研究室に居るのに。なので顔を見れば“あっ会議の時刻か”と分かる程徹底していました。」
などと、受取りようによっては際どいネタを…
硬い挨拶の場面でもイジる軽さと明るさが…
その3.04はその具体的な例1つのご紹介の続々篇。
バブル初期の披露宴は兎に角明るい。
会社の同期が私達夫婦の写真をスライドにしてくれて見事にロリコンネタでイジってくれました。
まぁ当時20歳の吾妹に
Love “in” at First Sight
(正に“in”で、ガッツリ魅力にLock Onされた感じ)
だったので全く動じませんでしたが(笑)
その3.05はその具体的な例1つのご紹介の続々々篇。イジリのゲームの話題でした。結婚披露宴が明るく楽しい…
最早単なるパーティー
となったというオチ。
閑話として、呆れる程“ドラ息子”の私の顛末を赤裸々に綴らさせて頂きました。どうやら読者の方々にはドン引きだった様ですが… (それでも残そうという趣旨)
その3.06は、そして披露宴の後の
2次会たるや凄いことに…
という話でした。
結婚披露宴は遅れに遅れ、予定より1時間半遅れて高輪クラブから“正統派”ディスコ、六本木のホテルアイビスにあった“高級”ディスコ”ラジャコート“に到着。2次会の会場は既に盛り上がっていて、吾妹は大歓迎、私は1部吾妹のファンから無茶苦茶にされつつも至って明るいバブル初期らしい2次会でした。
その3.07は、高輪での挙式、披露宴、六本木での2次会を終えてタクシーで高輪クラブに戻る所から。
流石に2人共疲れ切って居ました。気持ち良さそうにうたた寝をする吾妹の横顔を見つつ目に入ったケン・コーポレーションさんの看板を見て、いずれは物件を貸せる様になりたいなぁ…と。
それは実現する未来が待っていたのですが…
そんな些末な事は遥かに超越する…
(そのレベルは私の祖父母や父母の代でやった。それを超える価値あるものとは…)
“お金では買えないそれ以上の素敵な未来”
が私こと”究極のドラ息子“(笑)には用意されていました。
高輪クラブに到着して、最上階のスウィートルーム。疲れ切った身体で雑事をこなし…
当時は私はすっかり痩せていて筋肉も落ちて体重は58.5kg。長身とは言えかなりの痩せ型の吾妹でしたが…吾妹を抱いてベッドに乗せることができなかったのでした。正に
画竜点睛を欠く
感じでした。優しい吾妹は笑って許してくれましたが…
それでも2人っきりが嬉しくて、勿論“しっかり抱き合って”就寝。というオチ。
その3.07は、結婚式の翌日に起こった交通事故の話でした。
新居たる社宅に戻る前に、吾妹の実家に不要不急の荷物を置いて片付けをしている間に駅前の郵便ポストに行こうとした時…
駅前の駐停車の車の切れているところに駐停車すべく、助手席側のドアミラーを確認した後ゆっくりと車線を変えて停車しようとした時、私を左から追い抜こうとしたおじいさんの運転するカブが助手席側後方の側面トランク辺りに衝突。
注意力が落ちていたのか…
画竜点睛を欠いた瞬間
として私の生涯の戒めとして記憶に残っているというお話しでした。
その3.091は、“こんなこともしちゃってもアリの時代”という感じで、2回目の挙式を上げてしまったというお話しでしたがその前フリが長くなってしまった為に、それをその3.091とし主題は
画竜点睛を欠く(続編)
としました。その内容は…
新婚旅行の為に上手く月を跨ぐ感じで16日間休みを獲得し余裕ある旅程で、ニューカレドニアに。しかも殆どクラブメッドの施設内でヨット、ウインドサーフィン、テニス、海水浴、プール、アーチェリーなどなど、多様なスポーツを楽しめるという何ともお気楽なパッケージを選択。3食全ての食事もパッケージツアー旅費に組み込まれていました。その食事、最初のディナーでの事故。
広めのテーブルに適当に座って、様々な国から来られステイしている方々との国際的な触れ合いを楽しむという趣向。
私達もそのテーブルに着きました。当然話しかけられ会話のスタート。ネイティブではない方々の英語ということで連立方程式を解く様に難易度が高く頭は会話を維持するだけで手一杯の私は吾妹そっちのけで会話していました。その時不運にも吾妹のメインディッシュが、給仕の方の不手際で滞って居たのです。新婚旅行で吾妹のそれに気付かず。放置された吾妹は激怒という…
画竜点睛を欠く
の続きという顛末になってしまったというオチのお話しでした。
その3.092は、本題のこんなこともしちゃってもアリの時代という感じで、2回目の挙式を上げてしまったというお話した。
オプションとして、ヌメアというニューカレドニアの首都の市の中に有る教会での結婚式と市庁舎での写真撮影。当日は3組の新婚カップルがツアーに参加。吾妹は自前のウエディングドレス、ティアラ、ブーケ等一式を日本から持ち込んで、私は肩掛け式の本格的な8mmビデオカメラと3脚を持ち込んで2度目のチャペルでの挙式と市庁舎を含めてのプロカメラマンによる記念撮影に。日本で神道式で挙式を行った1週間以内に行った
完璧な記念用のキリスト教式ウエディング
何ともほのぼのした話
何とも節操のない話かな
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今回は、新婚旅行で2回目の挙式を完璧にこなした後の失敗談です。
新婚旅行に選んだクラブメッドは特殊なプログラム以外は全て込み込み。ヨットと言っても所謂ディンギーの最も簡素なもので、
ジブセイル(上の写真の小さい方のセイル(帆)でメインセイルに効率よく風を取り込むことにより、船の速度を上げることができる)も着いていない簡易なヨットでした。クラブメッドの管理する典型的な平水域の湾内専用という感じでした。
ヨットの艤装の詳細は以下をご参照下さい。
ヨットの操船はホイチョイ流に理工学部出たのだから古典的な帆船の成れの果てのヨットなんて楽勝と軽いノリ。
先ずは基礎を独学で学びました。まぁ航空宇宙研究関係で夏休みには防衛大学で固体燃料のエンジンの燃焼試験何かもやっちゃう本格的なサークルに居てたの(居たのでの誤変換なのですが、関西弁風で面白いので残しました(笑))でナメてました。
そういうロケットの技術も第二次世界大戦の時に独が基礎を確立し実用化まで既にやっていたという意味ではロケットも古典の範疇ですが(笑)。
そのサークルの先輩は、JAXA、IHI、三菱重工、日産などで活躍されていて、航空宇宙技術の世界ではお役に立っています。そういう私も鉄鋼会社の研究員として素材開発ではお役に立っていました。その会社のエンジニアリング部門は寧ろ客船、商船だけではなくエッジの立った南極観測船、海上保安庁、海上自衛隊等向けの船舶を作っていました。
何と省エネ時代を先取りして完全電子制御の帆船も作っていました。と言っても帆は特殊金属製ですが…
独学の後に大好きな葉山マリーナで開催される座学と実地講習のヨット教室にたった数週間通ってもぅヨットは完璧という理解。加えて毎年夏に開催される会社のヨット部のイベントにも参加して、競技ヨットをしている方々の話も結構聞いて更に肉付けもしました。勿論競技の世界はまた別との割り切りで、そちらは今更無理。とは言えここまでやればお気楽なもっと遊びはイケるっしょ…
ですからAgain、マジでナメてました。
我が芋をメインセイルのたもとに座らせて、意気揚々と湾内を流しました。疲れたので帆を、下ろして休憩。軽く昼寝。と言ってももぅ夕方になりかけて居ましたが…
陽も陰りだしたのでそろそろ係留場所に戻ろうと、のんびりと低速で船を桟橋に向かわせていました。その時事故が…
ヨットは、タックと言って向きを制御するために帆の風を受ける面を変えることがあります。
この時も風は微風で、まぁゆっくりと帆の向きを変えようとしました。動作に入る前にクルーに声を掛けるのが基本中の基本。それが遅れました。ロープを緩めて、そろそろタックの動作をしようとした瞬間… 強めの風に煽られそのまま帆の向きが90°変わり運悪くのんびりと湾を眺めていた吾妹の頭を直撃しました。
操船をナメていたから起こった人災
ゴンと鈍い音がして吾妹はその場に倒れました。無理に抵抗する間の無かったのが不幸中の幸い。
吾妹のは体育会系であったために受け身は自然に取れて、ボール以外の艤装には接触しませんでした。
少し間を置いて吾妹の苦笑いが…
やっぱり〇〇(私のこと)ちゃんは信用できない…
と。
せっかくの長閑な1日を一瞬にして台無しにした正に
画竜点睛を欠く
瞬間でした。
勿論ヨットマンの世界なら
お前二度とヨットに乗るなとなるレベルの重大事故
です。
つづく