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私の本棚より

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大好きな本を紹介する記事を集めました
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2020年11月の記事一覧

子どもへのまなざし

子どもへのまなざし

本当に大切な本を一冊紹介します。
何度か、子育てのお話を書く中で紹介したのですが、今回は詳しくご紹介しますね。

「子どもへのまなざし」
児童精神科医 佐々木正美 著
山脇 百合子 挿絵
福音館書店

この本に初めて出合ったのは娘が一歳になったころ。その時の話はこちらで紹介しています。

私は子育て本ってあまり読みませんでした。耳年増になって、あれもこれもと欲張ってしまいそうだったから。

実際、

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続あしながおじさん

続あしながおじさん

読書の好きなこどもでも大人でも
どちらでもきっと楽しめる本をご紹介します。

「あしながおじさん」の続編です

続あしながおじさん
ジーン・ウェブスター 作
畔柳和代 訳
新潮文庫

あらすじ**(アマゾンより)
“あしながおじさん"と結婚したジュディ(ジルーシャ)は、夫からクリスマスに、彼女が育ったジョン・グリア孤児院を理想的に改造するための莫大な資金を贈られる。彼女は大学時代の親友で、なに不自

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さくらんぼのしっぽ

さくらんぼのしっぽ

かわいいお菓子の本をご紹介します。
ある日、娘も引っ張り出してきて楽しく読んでいました。

さくらんぼのしっぽ
マリ・エマニュエルのお菓子ノート
村松 マリ・エマニュエル (著)
柏書房

作者 マリさんはフランス人です。
フランスの家庭でのお菓子のレシピと
それにまつわるエッセイをまとめた本です。
行事ごとにまとまっていて、とっても素敵。
そして挿絵もとてもかわいくて、
読んでいて胸が躍りま

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もりのへなそうる

もりのへなそうる

わたしの大好きなとっても楽しい児童書を紹介します。

「もりのへなそうる」
わたなべ しげお・さく
わまわき ゆりこ・え
福音館書店

あらすじ・・
 てつたくん、みつやくんの兄弟は、食いしん坊で臆病、でもとてもやさしいへんな怪獣「へなそうる」と森の中で出会って、時のたつのも忘れて遊びます。楽しいさし絵がいっぱいです。(アマゾンより)

へなそうるって?初めてこの本を娘に読んであげた時に、娘そっち

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新川和江詩集「わたしを束ねないで」

新川和江詩集「わたしを束ねないで」

わたしの好きな女流詩人、新川和江さんの詩集を今日は紹介したいと思います。詩集のタイトルになっている詩「わたしを束ねないで」の冒頭をまずは読んでみてくださいね。

「わたしを束ねないで」より

わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
束ねないでください わたしは稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡す限りの金色の稲穂

「わたしを束ねないで」
新川和江
童話屋

わたしを束ねないで 

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手作り絵本「やさいだいすき」

手作り絵本「やさいだいすき」

娘が2歳~5歳くらいまでクリスマスや誕生日のプレゼントに絵本を作っていました。

今日は娘のためにはじめてつくった絵本を紹介します。

切り絵でつくりました。
アレルギーのおかげもあったのですが、娘は野菜が大好きだったのでこの題材にしたのだと思います。野菜でのエピソードも多かったので。

手さぐりで作り始めたのですが、次々にアイデアがわいてきて、楽しくなってしまい、もしかしたらわたし天才!?と自画

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フランシスのいえで

フランシスのいえで

4歳くらいから楽しめる絵本のひとつを紹介します。

「フランシスのいえで 」
ラッセル・ホーバン (著),
リリアン・ホーバン (イラスト),
 松岡享子 (翻訳)
好学社

あらすじ(アマゾンより)
フランシスに妹がうまれました。なんだかさびしくなったフランシスは台所のテーブルの下に家出を決行! そこでお父さんとお母さんの話が聞こえて…。いじらしく、かわいらしい子ども心とおおらかで暖かな両親

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心に種を蒔く絵本たち パート①

心に種を蒔く絵本たち パート①

娘が好きだった絵本を紹介します。
あまりにたくさんある中から厳選しましたが、
それでも一度には紹介しきれないため、2回に分けますね。

今日のお弁当なんだろうな

「きょうのおべんとうなんだろうな」
きしだえりこ さく
やまわき ゆりこ え
福音館書店

この絵本なしでは娘は語れないというくらい好きでした。
物心つく前からアレルギーがあって(その話はまた今度)
食べ物に制限のあった娘は、食べること

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八木重吉詩集

八木重吉詩集

ぜひたくさんの方に読んでいただきたいのが、わたしの尊敬する詩人、あこがれの人、八木重吉の作品です。

「素朴な琴」

この明るさのなかへ
ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美しさに耐えかねて
琴はしずかに鳴りいだすだろう
   詩集「悲しき信徒」より

わたしが初めて読んだ八木重吉の詩です。
あの時の気持ちは今でもありありと思い出すことができるのですが、この人の作品をもっと読まなければならない、と強く

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